
35年の時を経て蘇る、色褪せないタイムピース
“復刻モノ”はいつだって男たちを魅了してやまないキラーアイテムだ。かつての時代背景に想いを馳せながら、当時羨望を集めたマスターピースを現代で楽しむというのはやはり感慨深い。しかも、クラシック回帰の流れを受けてこの秋冬はリバイバルラッシュを迎えており、過去の名作と巡り会える大きなチャンス。今回紹介するセイコーと『ジウジアーロ・デザイン』によるコラボウォッチも、注目の復刻銘柄として話題を呼んでいるアイテムのひとつだ。
まず押さえておきたい点として、日本の老舗時計メーカーとタッグを組む『ジウジアーロ・デザイン』は、イタリアの著名工業デザイナーであり数々の名車を手掛けてきたジョルジェット・ジウジアーロ氏が設立したデザインスタジオであること。誕生から40年以上が経つ現在もカー&インダストリアルデザイン業界を牽引し続ける存在だ。この度リバイバルを果たしたのは、“ドライバーのための腕時計”としてセイコーとのタッグにより1983年に開発されたデジタル時計。四輪車や二輪車のドライバーがハンドルを握った際に時刻が確認しやすいよう、ドーム型ディスプレイをあえて20度傾斜させた斬新なデザインが最大の特徴だ。また、ロータリースイッチを組み込んだベゼルを回転させれば、アラーム・タイマー・ストップウォッチといった多彩なファンクションを即座に切り替えられる。
今作はそれらの要素を可能な限り忠実に再現しつつ、ELライトによるバックライトを搭載するなど高機能化も実現。隙のない仕上がりとなったこの復刻モデルは各色3,000本のみの数量限定で、裏蓋には両雄のロゴとともにシリアルナンバーが刻まれる。さらに、『ユナイテッドアローズ』、『シップス』、『エストネーション』、『バーニーズニューヨーク』、『ナノ・ユニバース』、『ビームス』による個性豊かなカラー別注モデルも同時にお目見え。こちらは各店500本のみの販売となり、いずれも12月上旬~中旬より展開予定だ。
35年前に産声をあげたとは思えないほど洗練されたタイムピースは、ドライバーならずとも持っておく価値がある。機能美を極めた作品は時代を超越することを見事証明してくれた。
Text_Satoshi Yamasaki

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