
そのアプローチが現代的。足元映えも、SNS映えも、この1足で
昨今のスニーカーシーンを賑わせているのは、ぽってりとしたダッドスニーカー、もしくはレトロな名作の復刻モデルと言って異論はないだろう。デザインの方向性は異なるが、いずれも“どこか懐かしい”という共通項がある。そんな懐古的なスニーカーがヒットしている今にあって、まったく異なるアプローチでリリースされるのが『プーマ』の新作「RS-X トロフィー」である。
「RS-X トロフィー」13,000円(税抜)
同モデルは1986年にリリースされ、数々のランナーに愛されてきた「RS(=ランニングシステム)」シリーズの後継モデル。同システムを搭載した、クッション性の高いミッドソールを基盤とするボリューミーなシルエットはそのままに、ブラックを基調としつつもゴールドを挿すことでシックな中にも“映え”の要素を盛り込んだルックスが実にモダンな1足だ。興味深いのは、同モデルがソーシャルメディア時代に生まれたインフルエンサーをイメージして作られているということ。Instagramを筆頭に、ソーシャルメディアによって無名の人材が一躍時代の寵児となり得る今らしい発想だ。もちろん、「そんなこと言われても、自分はインフルエンサーでも何でもない」というツッコミはごもっとも。しかし、こんな現代的な1足ならば、インフルエンサーならずともぜひ足元に据えてみたい。