
新次元のタフネス。Gショックを変える、第3の素材とは?
季節の節目、とくに新生活に向けて欲しくなるのが腕時計だ。TASCLAP読者諸兄もきっと、新作ウォッチのリサーチに励んでいることだろう。編集部も同様に新作をチェックすべく、時計メーカー各社が開催しているメディア向けの内覧会へ足を運んでいる最中だ。そんななか誰もが気になる情報を、先だって都内にて行われた『カシオ』の内覧会にてキャッチしたので、その一部をご紹介しよう。
同社が展開するそうそうたるブランドのなかでも、編集部では『Gショック』の展示ブースに注目。人気シリーズの新作がお披露目される場とあって、メディア関係者の多くが足を止め、ニューフェイスに見入っていた。
数あるトピックスのなかでもっとも興味深かったのが、樹脂やメタルに続く『Gショック』第3の素材として発表されたカーボンの存在である。カーボンと言えば航空宇宙技術の研究から生まれた素材として知られている。既存モデルとしては「Gスチール」のベゼルに採用されたのが記憶に新しいが、高剛性や衝撃吸収性、耐候性に軽量性などの特徴を持つ同素材を、従来以上に活用した新モデルが春以降に登場するという。ここでは3月に発売されるグラビティマスターの新作「GWR-B1000」を例に、どのような形でカーボンが採用され、いかなる作用がもたらされているかを紹介しよう。
同モデルでは、高強度かつ耐候性に優れたカーボンファイバー強化樹脂製ケースで複数の機能性パーツを保護する新たな耐衝撃構造“カーボンコアガード構造”を採用している。これにより、ケースと裏蓋の継ぎ目がない一体構造が実現し、強度の向上と耐衝撃性を確保しつつも軽量化することに成功。また、カーボンを使ったケースの採用により、ボタンシャフトや基板への直接的な衝撃を抑制し、ボタンガードのないデザインへと進化。同ブランドならではのタフネスはそのままに、見た目のスマート化にも貢献している。
“カーボンコアガード構造”の恩恵は、これだけに留まらない。例えば、新型としてお披露目された「GA-2000S」では、この新たな構造によって平置き可能なフラットバンドの装備が可能に。さらに同モデルはスライドレバー式バンドを採用し、従来のモデルでは叶えられなかったバンド交換にも対応している。また、『Gスチール』の「GST-B200」シリーズも、ボタンガードのない構造によって既存の「GST-B100」シリーズからの小型化に成功し、より腕元に馴染むアイテムへと昇華されている。
パーツや構造の話ばかりで「はて?」と感じた方もいるかもしれない。だが、そんな方にこそ実物を見ていただきたいというのが編集部の本音。なぜなら、第3の素材を採用した強靱かつ軽量な『Gショック』のニューフェイスたちは、手に取ってみれば間違いなく“Gショック世代”である我々の心をアツくさせてくれるからだ。

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