トレンドのダイバーズ。どうせなら、妥協しない“本物”のスペックを

トレンドのダイバーズ。どうせなら、妥協しない“本物”のスペックを

2019.05.07 07:00

ティソ(TISSOT)
腕時計

一部気の早い好事家の間で、長らく続いていた薄軽ウォッチブームの反動が来ている。昨今腕時計ブランドからリリースされる新作を眺めていても、あえてケースに厚みを出したり、クロノグラフモデルに注力したりとこれまでより少し“遊び”のあるモノが増えてきた印象だ。ケース素材に、変色しやすくリセールを考えると本来手が出にくいブロンズを使ったモデルが流行っているのも、いわゆる“トレンド”だろう。

そんななか、従来のムーブメントと差別化を図りつつ取り入れやすいカテゴリとしてダイバーズウォッチに焦点が当たっている。視認性を高めるための合理的な顔立ちと操作性を高める肉厚な回転ベゼルが放つ存在感は、男なら一度は惹かれる武骨さに満ちている。ケース径が40mmを超えるモノも珍しくないが、あくまで定番カテゴリの1つなので下手に悪目立ちすることもない。今更ながらダイバーズ、ではなく、今だからこそダイバーズを買うべきなのだ。

ではどんなモノを手に入れればいいのかと問われれば、大人ならスペックにおいて“本格派”をうたえる名門の1本こそが適任だろう。例えば、スイスの地で1853年に創業し、1938年から防水・防塵・耐磁性能に優れた腕時計を作り続けている『ティソ』の「シースター 1000」はいかがだろう。プライスに対してスペックが大きく上回る、実にコストパフォーマンスに優れたモデルだ。名前の通り1,000フィート防水(30気圧防水)を標榜し、高い防傷性を備えるサファイアクリスタル風防には無反射コーティング加工が施される。定番色のブルーカラーの文字盤の上で蓄光インデックスが輝くさまは、まさに深海の冒険に挑むダイバーのライトのようだ。

2018年にデザインと機能を一新して話題を呼んだ「シースター 1000」だが、2019年には新たにクロノグラフモデルも加わった。メカにはより合理性を求めてグループ会社ETAが開発した電池切れ警告機能付きのクォーツムーブメントを搭載し、45.5mmという昨今のトレンドから考えると大ぶりなケースがそれを包み込む。しかし、逆回転防止ベゼルをアルミニウム製に変更するなどの采配により見た目に反して実に軽快な着け心地も実現。裏蓋には所有欲を程良く満たしてくれるシーホースのエングレービングを施すなど、細部まで手を抜かない作りは名門ブランドの面目躍如といったところだろう。同価格帯でルックスばかりに特化したダイバーズウォッチも出ているなか、5万円台からこのスペックを備えている点にも頭が下がる思いだ。

そんな日常ではオーバーともいえる機能を有する「シースター 1000クロノグラフ」。だが、ルックスは極めて都会的だ。ブルーをはじめとしてブラック、グレーと非常に落ち着いた顔立ちが揃うので、ビジネスの場での使用も視野に入れて選びたい。日の当たるデスクから、光も届かない深海に思いを馳せるロマンを、今一度『ティソ』の新作で感じてみたい。

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編集ムタガミ

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