古き良きモノへの憧れは、男にとって抗えないロマンを秘めている。その代表格に当たるファッションアイテムといえば、やはりヴィンテージデニムだろう。今回紹介するのは、希少性の高いヴィンテージディテールを踏襲しつつ、現代的な着やすさを実現したGジャンとジーンズ。LA発のデニムブランド『ヤヌーク』と、日本におけるヴィンテージデニムの聖地『ベルベルジン』の名物ディレクター藤原 裕氏が手を組んだコラボレーションだ。

まずは『ヤヌーク』について軽くおさらいしておこう。2003年にL.A.で誕生した同ブランドは、シルエットの美しさとフィットの快適さが人気で、メンズ・レディースともにファン層を拡大している。もちろん、デニムの質感や色にもこだわりを持ち、その点でヴィンテージを知り尽くす藤原氏と共鳴するものがあったのだろう。

「RIVETED BLOUSE」と名付けられたGジャンは、1800年代後半のいわゆる“ファースト”がモチーフで当時の特徴であるシングルポケットと背中のバックルを備え、サイズが大きいもののみに存在する背中が「T」の字につながれた通称“Tバック”と呼ばれる通好みのディテールも備える。それらをストレッチの効いたセルビッジデニムの素材で再現し、着丈の長さと襟の高さを調整して今の気分を差し込んだ。いい感じにウォッシュがかかったインディゴとブラックの2種が顔を並べるが、実はこのタイプのブラックは“ファースト”としては歴史上存在せず、藤原氏の想いを実現したもの。そんな裏話にも、心がくすぐられる。

一方のジーンズ「RIVETED OVERALL」もインディゴとブラックの2パターンで、同じく1800年代の希少な1本を原型とする。ゆったりとしたワイドシルエット&深い股上、さらには量産対応のミシンが生まれる以前の仕上がりを蘇らせたシングル縫いなど、ファンには涙ものの意匠を搭載。とはいえ当時の仕様をしのばせるサスペンダーボタンとベルトループを両立させたり、若干のテーパードをかけたり、Gジャン同様にモダナイズが図られた。あえてくるぶし丈に設計したレングスも、実に今っぽい。

すべては、今かっこよく着るため、はくために。ロマンと実用性を兼ね備えた最新のヴィンテージテイストは、かくもおいしい仕上がりなのだ。

Text_Naoki Masuyama

DATA

YANUK 代官山店

03-6416-1174

東京都渋谷区代官山町17-6 代官山アドレス・ディセ2F

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