
ランニング、トレラン、コートシューズ。さて、どの“雄鶏”が好み?
フランスの国鳥でもある鶏ロゴが印象的な『ルコックスポルティフ』について、競技用ウェアを幅広く扱うブランドとして認知している方が多いだろう。もちろん間違いではないが、実はスニーカーが充実している。それも、かなり。短スパンで新作を打ち出すインプットとアウトプットの連続ゆえに、意外と知られていないモデルも数多くある。今シーズンもすでに新作ラッシュとなっているのだが、TASCLAP読者に似合う3シリーズをピックアップして紹介したい。
まずは、同ブランドの代表作に現代的なエッセンスを加味した「トリコロール パック」シリーズだ。内容は、ランニングシューズながらもデザイン性の高い「LCS R」シリーズの中でも傑作と謳われる「LCS R 800」と、同ブランドの哲学を踏襲した「LCS R 921」のアップデートモデルである「LCS R 1921 SL」。前者は高いクッション性を誇るミッドソールとクッショニングにより、軽快な足運びをサポートしてくれるスポーティな1足となっている。後者は、厚底ながらも軽量なソールを筆頭に、複数の機能的なパーツをダッドなデザインに落とし込んだ旬度の高さが特徴。いずれもフランス発のブランドらしいカラーセンスが光る、一見して「かっこいい」と感じさせるビジュアルが魅力である。
「L-WANDERER」12,500円(税抜)
次に紹介するのは、90年代後半にリリースしたトレイルランニングモデルをベースに機能面をアップデートした「L-WANDERER」。現代人の足にフィットするようラストを変更し、さらには軽量性とクッション性を向上すべくアウトソールを再設計。うれしいことに、インソールには通気性とクッション性に優れるオーソライトを採用している。快適な履き心地だけではなく、「トリコロール パック」シリーズ同様にこれまたビジュアルが大人好みだ。ベージュとオリーブという、アウトドアを感じさせるカラーリングもスニーカー通に響くだろう。
紹介するラインアップ中、もっとも馴染みがあるであろうモデルがコートモデルの「BLAZON」だ。最新の「BLAZON SPORT」では、スマートなルックスとフルグレインレザー採用による高級感は言わずもがな、ヒールに施された各モチーフが特徴。そもそも“BLAZON”とは中世ヨーロッパ社会において個人や所属などを識別するために色の塗り分けや模様を施した図案を指し、本シリーズでは『ルコックスポルティフ』ならではの競技イメージが施されている。フランスのユニフォームを表現したラグビーや、ドット柄のサイクリングジャージをイメージしたサイクリングなど、そのラインアップを見るだけでも興味を持たずにはいられない。
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