現代のテクノロジーを注入した新旧の名作たち。リーの130周年は伊達じゃない

現代のテクノロジーを注入した新旧の名作たち。リーの130周年は伊達じゃない

2019.11.05 07:00

リー(Lee)
アウター
ジャケット
デニムジャケット・Gジャン
ジーンズ
定番・名作

100年続くブランドである、というのは口でいうより遙かに大変なことだ。その行程には山あり谷ありあるだろうが、1つのカテゴリの第一線を1世紀以上にわたり張り続けることは決して容易ではない。今年130周年を迎える『リー』も、デニム業界におけるリーディングメーカーとして地位を確立してきたブランドだ。1889年、創業者であるヘンリー・デヴィッド・リー氏がアメリカはカンザス州にて卸商を始めたところからの長い歴史のうえには、その時々の時代を象徴する“名品”と呼ぶべきアイテムがいくつも存在した。

アニバーサリーイヤーを飾るべく『リー』が仕掛けたのは、そんなアーカイブたちの忠実な復刻、そしてさらに高機能素材や現代に即したディテールにより生まれ変わったアップデートモデルだ。

まずは『リーバイス』の“3rd”、『ラングラー』の「11WM」と並ぶデニムジャケットの王道、「ストームライダー」。スティーブ・マックイーン氏ら伝説的なスターたちにも愛された同モデル最大の特徴は、アラスカンライニングと呼ばれるライニングブランケットの存在。一見ライトなデニムジャケットながら、真冬にも対応する高い保温性を持ち合わせている。

アーカイブより復刻したのは、1950年代の通称“黒タグ”と呼ばれるモデル。背面の猫目ボタンなども、忠実に再現されている。一方の130周年モデルは、なんと透湿・防水・防風性を備えるメンブレンを挟み込んだ独自の3レイヤー素材を採用。ライニングには全面防水テープを貼り、フロントはボタンと止水ジップの2WAYに……、と悪天候下でも対応可能なハイブリッドな1着へと昇華された。なお、アラスカンライニングも別売りのインナージャケットとして販売することで、3シーズン楽しめるアウターへと進化を遂げている。

上記「ストームライダー」と同じ“101”のロットナンバーを持つ、『リー』の代名詞的ジーンズにもフォーカス。アーカイブモデルでは、美しい色落ちを見せる左綾デニム地や当時革新的だったジッパーフライ、しかもピンロック式のグリッパージッパーもきちんと踏襲している。

130周年モデルではデニムジャケット同様にオリジナルの3レイヤー素材を使用。前開き部分は止水ジップを使うばかりでなく、マチ付きの袋状にすることで完全防水と呼んで差し支えない機能性を獲得した。

1921年より改良を繰り返しながらリリースされているカバーオールの傑作、「91-J」もスタンバイ。復刻モデルは、1950年代初頭の形がベースとなっている。素材には、軽快な生地感ながら高い耐久性を誇るジェルトデニムを使用。織りの密度を工夫することで強度を増したワークウェアにもってこいの生地だが、なんと『リー』が1925年より取り入れている歴史のあるデニム地なんだとか。

そんなジェルトデニムに、高機能素材に定評のある東レが手を加えたのが130周年モデルの生地。緯糸に中空のナイロン糸を織り込むことで、より軽く、より強い素材へと改良を図った。それだけに飽き足らず、同モデルではポケット口裏側に当て布を縫い込み、縫製糸にはボンド糸と呼ばれる強靭なモノを採用。ライトな見た目からは想像もつかない、タフネス溢れる1着に仕上がっている。また、腰のポケットにはマチを広めに設けるなど実用面もアーカイブ以上だ。

『リー』ブランドのジーンズでは、“101”に続く人気を誇るペインターパンツ。アーカイブモデルはオーセンティックなディテールを再現しつつ、130周年モデルでは同カバーオールと一緒の素材と糸を使用することで強度面でのアップデートが入った。ヒップポケットの口部分裏側には当て布が縫い込まれ、使用された白糸はバックスタイルのアイキャッチとしても機能する。

この他にも「ウエスターナー」や、1950年代に実際に配布されていたノベルティに着想を得たウェアなど、すべてが“お祭り”にふさわしい仕上がりだ。リー好き、ワークウェア好きはもちろんのこと、多くのファッション好きの興味をかきたてるアイテムが揃っている。

DATA

リー・ジャパン株式会社

03-5747-9970

https://lee-japan.jp/shop/pages/special_130th.aspx

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那珂川廣太

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