
静謐な顔に確かなスペック。日本限定のダイバーズは、実に美しい
昨今の腕時計シーンの中で、一大トレンドとなっているダイバーズウォッチ。2019年も各ブランドより趣向を凝らしたモデルが数多くリリースされ、群雄割拠の様相をなしていた。その渦中において独自の存在感を発揮しているモデルの1つに、年を追うごとに進化を遂げている老舗スイスブランド『ティソ』の「ティソ シースター 1000」がある。同モデルは、1950年に発表された防塵・防水時計「ティソ シースター」の名を受け継ぎ、今や『ティソ』を代表する存在となったダイバーズウォッチ。防水性は1,000フィート(300m)に、ベゼルには耐傷性に優れるセラミックを採用するなど近代的なアップデートを行い、カラーやデザインも都会に馴染むエレガントなものへと変更されてきた。同作はプライス以上のスペックで高い人気を獲得しており、近年の『ティソ』を語るに欠かせないモデルとして記憶されている。
しかし現状に飽き足らず、常に革新を続けてきた姿勢そのものが『ティソ』の真骨頂。2019年には同ブランドの最新ムーブメントである「パワーマティック 80 シリシウム」を搭載した最上位モデルを発表した。このムーブメントは最長80時間のロングパワーリザーブはそのままに、テンプ部分にシリコン製のヒゲゼンマイを乗せたもの。我々にも馴染み深い素材だが、腕時計の心臓部に使用するには非常に高い技術を要求される。『ティソ』は歴史に裏打ちされた技術力を持って壁を克服することで、耐磁性においてもプロユースのダイバーズに引けを取らないスペックを実現するにいたった。
そんな最上位モデル「ティソ シースター 1000 オートマティック シリシウム」より、7月に登場するのがこちらの日本限定カラー。スペックにおける有用性は先ほど解説した通りだが、今作は文字盤とベゼルをスタイリッシュなライトグレーに染め上げることで、日本のビジネスシーンとも高い融和性を見せるルックスを獲得した。腕時計を収める特製ケースには文字盤と同色のグレーキャンバスストラップも付属し、オフシーンにおける活躍も期待させてくれる。そんな落ち着いた顔立ちの中に鎮座するロリポップ秒針には、先端にだけ鮮やかな赤を使用。まるで日の出を想起させるようなあしらいは、“日本限定”の1本であることを強くイメージさせる。
ダイバーズウォッチとしては珍しいシースルーケースバックからは、『ティソ』が誇る最新鋭のムーブメントを拝むことも可能。シリコン製のヒゲゼンマイが規則的に音もなく揺れるサマを眺める愉悦は、『ティソ』を持つ者の特権といえるだろう。
用意されたのは、500本。昨年からめまぐるしい勢いで進化を続ける「ティソ シースター 1000」の最新形を手に入れるまたとない機会といえる。首を長くして、発売日を待とうではないか。

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