
古典的かつ普遍的だからちょうどいい。ライオンハートの定番シリーズに新作追加
コーデがどうも物足りないというときに役立つアクセサリーだが、その装飾性に対し、大人の男の多くはハードルが高いと感じがちだ。とはいえ、取り入れるだけで洒落感は一気に高まるために、敬遠するのは損というもの。こだわりは感じさせつつもシンプル、それでいて適度な存在感を漂わせるアイテムはないものか……、そんなニーズを形にしたのが、日本発のアクセサリーブランド『ライオンハート』である。
同ブランドの誕生は、ここ日本においてメンズのシルバーアクセサーが市民権を獲得し始めた1996年に遡る。ブランド名は“獅子心王”の愛称で親しまれたイギリスの英雄・リチャード1世に由来し、アイコンに用いられているのは、“勇敢さと気高さ”の象徴であるライオン。そんな約四半世紀の歴史を誇る同ブランドの原点にして、幅広い年代に愛されている定番コレクション「ハウル」に、今年2度目の新作モデルが登場した。透かしたスクロールや小ぶりなドッグタグ、ゴシックなクラウンなど、古典的かつ普遍的なスタイルで百獣の王の力と誇りを表現したそれらは、着用者のみならず見る者にも程良く存在感を示す珠玉のラインアップとなっている。
今年3月にリリースされた第1弾からさらに多様性を追求したという新作には、ラインアップとしてネックレスとリングが2アイテムずつ、そしてピアス1アイテムが並ぶ。ファン待望の、王冠を被ったライオンモチーフはもちろん、ライオンのタテガミを想起させる躍動感のあるアラベスク(唐草)にはエレガントな透かし彫りを取り入れるなど、シンプルな中にも「ハウル」らしい要素が新たな形で落とし込まれている点も見逃せない。またこのシリーズでは、ブランドの根幹にある“古き良きシルバーアクセ”という世界観を、アラベスク(1980’s)、ゴシッククラウン(1990’s)、ドッグタグ(2000’s)といった具合に、デザイナー自身が体験してきた時代の空気感ごとデザインに落とし込んでいる点にも注目してほしい。我らTASCLAP世代には懐かしく、そして新たな世代には新鮮に映るはず。クラシカルな意匠をベースにしつつ、現代のファッションにも馴染むデザインとして具現化させる。これぞまさに大人の男にもうってつけのアクセサリーというわけだ。
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