
高機能×綺麗なシルエット。ダウンの理想像を、ノルウェー発ウーバーに見る
今年の冬は寒い。昨年の暖冬とは打って変わって、連日のように寒さが話題に挙がる今日この頃。飲食店や電車内において常に換気が必要とされるニューノーマル時代ということもあって、温かいアウターニーズは日に日に高まっている。中でも例年以上にダウンジャケットは注目されており、だからこそブランド選びに苦戦している人も多いことだろう。そんな中取り上げるのは、豊富なアウターが揃う『ウーバー(UBR)』。TASCLAPには初めての登場となる。
『ウーバー』は、2009年のスタートから着実に雑誌掲載や取扱店を増やし、認知を広げてきたノルウェーブランド。“アウトドアテクノロジー+シティテーラリング”というコンセプトのとおり、高機能素材にまるでテーラーメイドのような綺麗なシルエットに強みを持つ。
リリースされているダウンジャケットの中で定番かつ支持が厚いのが、「7044 レギュレイターダウンジャケット」だ。名前の“レギュレイター”というのは、同ブランド独自の縦横に伸びる4WAYストレッチ素材のこと。動きやすさを確保するだけでなく、耐水圧20,000mm、透湿度20,000g/24hという本格派アウトドアブランドに引けを取らないスペックを持つ。デザインは、両胸から裾に向かって伸びるジップがポイントで、1本のジップに見えて上下2室になっている。また、ブランドロゴや右袖口と左肩に施されたドットは、暗闇で光が当たると反射するリフレクターとしても機能。まさに技術とデザインの融合を感じることができるルックスなのだ。
同ブランドの特許技術である“ホワイトヒート”というダウンパッキングシステムにも触れておこう。これはダウンを封入する際に裏地側に膨らみを持たせ、表地側のボリュームを抑えるパッキングシステムのことで、着用してもダウン特有の“モコモコ感”を解消してくれるという優れもの。ここに800フィルパワーのダウン90%とフェザー10%を中綿として採用しているのだ。あえて主張しない街向けのルックスと過酷なアウトドア環境にも適応できる機能性を両立しながら、価格は税込みでアンダー6万円。「野暮ったい見た目」や「膨らみの割に感じられない防寒性」、「高価格」といったダウン選びに際して悩ましい点をまるっと解消しているのが人気の理由なのだろう。
もう1型ピックアップするなら、今シーズンの意欲作としてリリースされた「7062 ボルトジャケット」になる。見た目は、前述の定番モデル同様にミニマルかつ上品なデザインが持ち味だが、素材にはよりソフトで滑らかな質感の“レギュレイターII ラミネート4WAYストレッチ”を採用。封入されている中綿は上質な800フィルパワーのホワイトグースダウン90%とフェザー10%という高品質な内容で、保温性も抜かりはない。また、同モデルは特殊な超音波圧着というシームレスな製法を採用しているため、ダウンが抜ける心配がなく、耐水性に寄与している点もポイントだ。
……と、ここまで少々長くなってしまったが、これでも書き切れなかった魅力や機能がまだあるので、気になった方は公式サイトをぜひ覗いてみてほしい。理想的なダウンが揃う『ウーバー』、以後お見知りおきを。