
“レトロデジタル”に新たな刺客。タイメックスのアトランティス、その新顔
ゴアテックスやSUVのかつてない人気を例に出すまでもなく、実用性が高く、ギア感のあるアイテムが一大潮流に。腕時計の世界において、レトロデジタル系の要注目モデルが続々とリリースされているのも、まさにそんな時代の波を受けてのトレンドなのだろう。感度の高い洒落者の間では、レトロフューチャー感を匂わせるタイムピースが、上昇トレンドとして認知されつつあるようだ。そんな中、真打ちともいえるモデルが、『タイメックス』からリリースされた。同社といえば昨年、1980年代の傑作デジタルウォッチをアーカイブから蘇らせて話題を集めたのが記憶に新しいところ。今冬の新作は、その話題作にアウトドアテイストを融合させ、レトロデジタル時計の決定版といっても過言ではない、タフさと近未来感みなぎる独創的なスタイルを生み出している。
「アトランティス 100・ヌプシ」と名付けられた新作の原型となった「アトランティス 100」は、1980年代半ばに誕生した『タイメックス』の代表作の1つ。当時のデジタルウォッチとしては極めて珍しい100m防水を実現し、同社がスポーツウォッチの開発における先駆的メーカーであったことを物語るタイムピースとして、時計史に名を残している。2019年に復刻されたモデルは、そのスポーティなスタイルとスペックを忠実に再現していた。今回リリースされた「アトランティス 100・ヌプシ」は、そのDNAを受け継ぎながら、1990年代に一世を風靡した「エクスペディション」と呼ばれるアウトドア向けラインのエッセンスを融合。モデル名にある“ヌプシ”とは、チベット語で“ヌプ=西、ツェ=峰”を意味する言葉で、ヒマラヤ山脈の北西峰の名称としても知られている。世界の登山家が登頂を夢見る山の名を冠したロマン溢れる世界観は、アウトドアウェアのブロックカラーを連想させるこの腕時計の配色からも感じることができる。
アウトドアの世界観を体現するカラーブロック風の配色は、5色展開と豊富にラインアップされる。ストラップとダイヤルはタフさがみなぎるブラックが基調で、ラグのカラーリングによってアクティブな腕元を印象付けられる。レッドやブルーといったスポーティな色使いに加え、90年代の薫りを感じさせるパープル、ベージュ系のコヨーテも用意され、ダウンジャケットやシェルアウターとのマッチングを楽しむこともできそうだ。『タイメックス』独自の文字盤全面発光機能であるインディグロナイトライトを備え、100m防水、ストップウォッチといった基本スペックを搭載。色によっては争奪戦も予想されるので、すでに予約を受け付けている公式オンラインストアなどで早めにチェックしておくのが賢明かもしれない。
Text_Takumi Endo

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