
ムーブメントの薄さそのまま“スモセコ”付き。技術とクラシックさが同居するエコ・ドライブ ワン
気が付けばもう、年末年始。そんな寒い季節に、ホットニュースが舞い込んできた。発信源は日本を代表するウォッチメーカー『シチズン』。圧倒的技術力で世界を驚かせ続ける名門が、自らの誇る“世界最薄”の時計「シチズン エコ・ドライブ ワン」でまたも新境地を切り拓いたのだ。スモールセコンドを備えた新作が平然とやってのけた神業の真髄は、一見クラシカルなのに実は超最先端という魅惑のギャップ。そこにしびれて憧れる!
と、テンションを上げた新作紹介のその前に。まずは「シチズン エコ・ドライブ ワン」について軽くおさらいしておこう。元祖は2016年生まれのマスターピース。その最重要ポイントは圧巻の心臓部に秘められている。定期的な充電が不要の高性能な「光発電エコ・ドライブムーブメント」を、厚さわずか1.00mmで製作。この数字は現在も世界最薄で、多様なパーツを極小の世界に組み込める技術力は、世界広しといえども他に類を見ない。唯一無二の薄さは見た目だけでなく、着用感にも直結。まるで時計を身に着けていないかのような解放感で、スタイリッシュ&ノンストレスなデイリーライフを約束してくれるのだ。そんな同モデル最大の武器は、もちろん今作においても受け継がれている。
このたびの新作においては、究極のムーブメントサイズに合わせた薄型ケースやダイヤルといった優雅なベースデザインはそのままに6時位置にスモールセコンドを搭載。実用性と同時にクラシカルなムードを高めつつ、1.00mmというムーブメント厚は保持している点はまさしく驚愕である。また今回のラインアップには全3型が顔を並べるが、そのすべてに気品あるワニ革ベルトを採用。なかでも美しい発色のデュラテクトピンクでケースに耐傷加工を施した「AQ5012-14A」には、シリーズ初となる土佐和紙ダイヤルが使われている。使うほどに味わいを増す革の質感、うっすらと文様を帯びた侘び寂びの佇まい。そのどれもが、クラシックデザインにもう一花添えてくれるのだ。なお、独特の深みあるダークブルーダイヤルを纏った「AQ5010-01L」は、店舗・数量ともに限定のアイテム。お求めの方はお早めに。ただしこの時計が持つエレガンスのように、慌てず騒がずが大人の鉄則だ。
Text_Naoki Masuyama

腕時計・ウォッチ
世界を震撼させた薄さ。エコ・ドライブワンが魅せる静かなすごみ
2016年の衝撃デビュー以降進化を重ねる『シチズン』の極薄時計「エコ・ドライブ ワン」。厚さ3mmに満たない世界には、膨大な技術力と途方もないロマンが秘められています。

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