
古くて新しいダイバーズ。セイコーの傑作が“ナイトダイビング”をテーマに蘇る
日本が世界に誇るウォッチメーカー『セイコー』。数ある傑作の中でも特に高い評価を得ているのが、機能性とデザイン性を高次元で両立したダイバーズウォッチだ。1965年に国産初のメカニカルダイバーズとして生を受けると、1968年には世界最高水準の10振動ハイビートムーブメントを搭載する300m防水ウォッチに進化。4時位置のリューズガードが特徴的な1970年リリースのモデルは、冒険家・植村直己氏の北極圏犬ぞり旅にも採用された。そしてこのたび、それら名器の特徴を受け継いだ新作が発表されたとなれば、たとえ腕時計好きでなくとも黙ってはいられないであろう。
ニューカマーのコンセプトは、ずばり“ナイトダイビング”だ。歴史的なアイコンをモチーフとしながらも、ブラックの硬質コーティングが施されたケースで夜の海の美しい暗闇と静寂を表現。要所に配されたオレンジのあしらいは海中を照らす一筋のライトさながらで、クールなビジュアルにドラマチックなアクセントを添える。
気になるラインアップは、シリーズ初となる5列のメタルブレスレットを備えた「SBDX051」を筆頭に全4型がスタンバイ。なお同機は「1970 メカニカルダイバーズ」をベースに、随所に大幅なアップデートが施されている。風防には内面無反射コーティングを施したカーブサファイアガラスが採用され、『セイコー』の雫石高級時計工房で製造されるダイバーズ専用の機械式ムーブメント「8L35」を搭載。さらには付け替え用のブラックシリコンストラップが付属するなど、まさに内外ともにスペシャルなフラッグシップモデルに仕上がった。
ほか3型のメカニカルダイバーズは「SBDX051」同様のシリコントラップのほか、ファブリックストラップを備えてよりカジュアルな佇まい。ただし単なるファブリックではなく、「製紐(せいちゅう)」と呼ばれる日本の伝統技法で編み込まれたストラップを使う辺りに、『セイコー』らしい高い本気度が伺える。「SBDC153」は1965年の初代モデル、「SBDC155」は1968年、「SBDC157」は1970年発表のアーカイブが元ネタだ。それぞれの懐かしさを匂わせると同時に、あくまでモダンなデザインに。その絶妙なさじ加減にも、『セイコー』が長年かけて培ってきたグッドセンスが垣間見える。
4型すべて3月11日(金)発売で、「SBDX051」は1,000本(国内100本)、ほか3型は5,500本(国内500本)ずつの限定販売となっている。売り切れという暗闇に飲まれないよう、早めのゲットをおすすめしたい。
Text_Naoki Masuyama
セイコーウオッチ(株)お客様相談室
0120-061-012
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/blackseries_limited-2nd/

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