
ウォーキングによるツーリズムが息づく新ブランド、カレドアーが始動
家を飛び出して外を歩けば、木々の緑が目にまぶしく映り春の爽やかな風が頬を撫でていく。今シーズンデビューした『カレドアー』は、こんな心地良い季節にぴったりのブランドだ。同ブランドが掲げるコンセプトはずばり“ランブリング(Rambling)”。これは18世紀末の英国で大衆文化として根付いた、ウォーキングによるツーリズムのこと。産業革命が起こった際、過密した都市に住む人々は自然豊かなカントリーサイドへの旅を求め、1930年代には英国内で50万人もの人々が各地を巡ったという。現代の日本では、コロナ禍の反動によって人々の屋外レジャーへの欲求が高まりを見せ、その状況はランブリングが最盛期を迎えた英国の1930年代とクロスオーバーする点が少なくない。そう、『カレドアー』は今という時代のニーズに寄り添うかのように誕生したブランドなのだ。
英国で脈々と受け継がれてきたランブリングを掘り下げ、現代の都市生活にフィットするようデザインされた『カレドアー』のウェア。着回しの利くベーシックなデザインもさることながら、注目すべきは歩くという行為に対応するようブラッシュアップされた機能面だ。ファーストコレクションには、さまざまな距離・時間・天候が想定されたプロダクトが充実。それぞれのアイテムは、2~3時間のランブルが想定された「ショート ランブル」と1日がかりの長距離を想定した「ロング ランブル」の2タイプにカテゴライズされている。
ブランドのシンボルにはアローマーク=矢印を採用。これは“歩くことを楽しむための道”として英国の農村部を中心に張り巡らされた「パブリック フットパス(Public Footpath)」の標識に由来する。『カレドアー』が目指すのは“歩くことを楽しむための道具”。その機能的かつコンフォートなウェアは、ファッションを愛する人々をフィールドの旅へと駆り立てるのだ。
Text_Ryota Osujo

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