
日本が世界に誇る、セイコーの腕時計。110周年の節目に白銀の氷河を映し出す特別なダイバーズを
日本の時計史は『セイコー』抜きには語れない。同ブランドは国産初の腕時計、1913年における「ローレル」の発表を皮切りに技術面においてめざましい進化を遂げ、1968年には権威あるジュネーブ天文台コンクールの腕時計部門で機械式時計としての新記録を樹立した。1964年には東京五輪の公式タイムキーパーを務め、1969年には世界初のクォーツ式腕時計「クオーツ アストロン」を発売。時計業界にクォーツショックの旋風を巻き起こした。このあたりは、時計史における必修項目と言っても過言ではない。
そんな“世界のセイコー”の腕時計が110周年を迎える2023年に、『セイコー』は記念限定モデルを発売する。アウトドアシーンに対応する本格派ブランドの『セイコー プロスペックス』からリリースされるダイバーズウォッチは、デザインからディテールまで時計愛好家の心をくすぐる逸品となっている。
「ダイバースキューバ Save the Ocean」と名付けられた記念限定モデルのベースは、1968年に発売されたアーカイブモデルだ。ケースフォルムや4時位置のリューズなど、基本的なデザインは国産ダイバーズウォッチの金字塔「1970 メカニカルダイバーズ」の前身となったこの歴史的モデルを踏襲。ケースはコンパクトかつスリムにアレンジされ、ディテールの質感も高められている。
なかでも目を引くのが文字板のデザイン。立体的な型打ち模様とホワイトシルバーのカラーリングは、極地に広がる壮大な白銀の氷河をイメージしたもの。このデザインは1960~70年代にかけて、過酷な南極や北極へ向かう冒険家や探検家たちに使用され、信頼性と安全性が実証された“セイコーダイバーズ”の歴史に由来するものだ。
なお、今作では腕馴染みのいい5連ブレスのほか、氷河の表情をイメージしたストラップが付属する。環境に配慮し、ペットボトル再生原料を100%使用した『セイコー』初のファブリックストラップは、「製紐(せいちゅう)」と呼ばれる日本の伝統技法で編み込まれたもの。複数の糸が織りなす豊かな表情が見どころだ。肝心のスペックも申し分ない。ムーブメントは2019年に登場した自社製のキャリバー6R35。手巻き機能や耐震構造に加え、最長約70時間持続のパワーロングリザーブを有する。
『セイコー』の技術力と美意識が細部にまで息づく特別なダイバーズ。販売は2023年の1月13日(金)からを予定している。世界限定5,000本のプレミアムモデルゆえ、気になる人は早めの入手が賢明だ。
Text_Ryota Osujo
セイコーウオッチ(株) お客様相談室
0120-061-012
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/110th_savetheocean/index

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