
スイスの伝説ウォッチが日本再上陸。アメリカ大統領も愛した名作の再現度は感涙ものです
この夏、スイスの伝説の腕時計ブランド『ヴァルカン』が日本に再上陸を果たしました。そのルーツは1858年に時計技師のモーリス・ディティシャム兄弟が設立したスイスの時計製造会社。卓越した技術を持つマニュファクチュールは、クロノメーターやクロノグラフなどの複雑時計を次々と発表し、パリ万国博覧会やシカゴ国際博覧会などで数々の賞に輝きます。
そんな『ヴァルカン』の名を世界に知らしめたのが、1947年に発表された「クリケット キャリバー120」でした。世界初の機械式アラーム腕時計は、そのアラーム音がクリケット=コオロギの鳴き声に似ていることからこの名がつけられました。この革新的な腕時計は大きな話題を呼び、1952年にはアメリカのトルーマン大統領が着用したことをきっかけに、以降、歴代の大統領に愛用されたことでも知られています。
その後も革新的なモノ作りを続けてきましたが、近年数々の困難に直面し、歴史の表舞台から姿を消すこととなったのです。しかし、名門の休止を惜しむ声は多く2022年に復活を遂げると、自社製の新型キャリバーを搭載した「クリケット」をリリース。さらにはツーカウンターのクロノグラフやスキンダイバーといった往年の名機を次々と復刻させ、腕時計業界の話題をさらいました。
そして今年、ファッションウォッチセレクトショップの「エイチエムエスウォッチストア」の手によって、待望の日本再上陸が実現したのです。しかも、再上陸にあたっては、オリジナルを忠実に復刻したモデルに加え、1950年代のデザインカタログからインスパイアされたモデル、機能面がブラッシュアップされたロングパワーリザーブモデルなど全11型が一挙にラインアップされます。取り扱いは「エイチエムエスウォッチストア 表参道」及び「エイチエムエスウォッチストア 公式オンラインストア」にて。“大統領の時計”と呼ばれたスイスの老舗は、再び日本の腕時計愛好家の心をときめかせることでしょう。
Text_Ryota Osujo

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