
流行中!ファッショニスタが語る、スポーツMIXの全て
今夏も感度の高い人を中心に人気のスポーツMIX。このブームについてファッショニスタ3名が独自の視点でひも解きつつ、自らモデルとなって注目のアイテムで着こなしを指南!
なぜスポーツMIXが人気? ファッショニスタも夢中にさせるそのワケとは
スニーカーにはじまり、最近はアスレジャー(アスレチック+レジャーを組み合わせた造語)というジャンルも誕生し、注目度の増すスポーツMIX。このムードの高まりを受けて、3人のファッショニスタによる熱弁をお届け!
(左)スタイリスト 鹿野 巧真さん。国内外の雑誌や広告、アーティストのスタイリングなどを手がける。
(中)ライター 平 格彦さん。TASCLAPをはじめ、雑誌、ウェブ問わず多くのファッション媒体で活動。
(右)プロバスケットボール選手兼WEARISTA N i s s yさん。TASCLAPでも人気のあるWEARISTA。双子のパパさん。
ファッションに精通しながらも、異なる視点から見たスポーツMIXについて語ってもらいました。
■スポーツMIXがここ数年人気ですが、それはなぜだと思いますか?
平: 3年位前のスニーカーブームが大きいのでは。特に男性はスニーカー好きが多いですし、そんな背景もあってここまでブームが拡大したのだと思います。
N i s s y:スニーカー好きはもちろん、革靴派だった人たちも足元が変わって、そのままスポーツMIXにシフトしていますよね。あとは健康志向の高まりもあるかと。
鹿野:そうですね。特にランニングは僕の周りでもやっている人が多いですよ。TASCLAPらしくファッションに話を戻すと、「スポーツ」をテーマにしたアパレルショップや大手スポーツメーカーとデザイナーの協業も相次いでいます。
平:それでいうと、僕は『アンダーカバー』の高橋さんが『ナイキラボ』で手がける『 ギャクソウ』を普段から愛用しています。デザイナーズブランドならではの視点で落とし込まれているので、普段着にも落とし込みやすいんですよね。
鹿野:スポーツブランドならではの高機能はそのままに、見た目にもタウンユースなデザインならみんなこっちを取りますよね(笑)。スポーツとファッションの垣根がなくなってきているのかもしれません。
N i s s y:結局、何事も体がベースだし、気を使っている人が着る服ってカッコよく見えるじゃないですか。そういう意味では、スポーツとファッションは方向性は違うものの、根底は同じだと思います。
■皆さんはどんなアイテムでスポーツMIXを楽しんでいますか?
鹿野:僕はワードローブをブラックで統一しているので、スポーツアイテムもブラック一択。ブランドは『ナイキ』ばかりで、夏場は速乾性のある機能素材のTシャツを着ますが、普段はエア ジョーダン1(写真右)やエアマックス2017が多いです。あとは職業柄スタジオにいる時間が多いのですが、備え付けのスリッパはスタイリストとしてはイマイチなので、ベナッシ(写真左)を代用しています。
鹿野:ベナッシは脱ぎ履きがスムーズにできるのはもちろん、履き心地も良くて価格もお手頃と良いことずくめですね。ある意味、一番ヘビロテしています(笑)。
N i s s y:僕もやっぱりスニーカーが多いですね。試合ではもちろん、オフでもよく履きます。今のお気に入りは、フライニット エアマックス。オレンジからイエローへのグラデーションカラーなんですが、コーデがモノトーンなのでアクセントとして愛用しています。あとはキャップもよくかぶります!
N i s s y:これは『ナイキ SB』のキャップで秋冬モノですが、本当にヘビロテしていますね。TASCLAPの記事でも使用しました(笑)。コーデュロイ素材なんですが、ウォッシュ加工がされているので通年かぶれるんですよ。汗止めバンドがあるのも高ポイントです。
平:僕は最新技術や気鋭デザイナーとのコラボアイテムが面白い『ナイキ ラボ』のエッセンシャル ポロシャツを買いました。このブランドのアイテムはほとんどロゴが縦にデザインされているんですが、このさりげないひねり感が気に入っています。スリッポンタイプのスニーカーも良く履いていて、エアソックレーサー ウルトラフライニットのようなタイプが最近の気分ですね。
■多くのスポーツアイテムが話に挙がりましたが、それらをどう取り入れていますか?
平:タウンユースに取り入れるのであれば、いかにも運動服といった具合に見えないよう意識はしますね。アイテムを選ぶならみんなの私物もそうですが、落ち着きを演出できるモノトーンカラーなら洗練されたコーデを作りやすいです。
平:あとはサイズ感。さっき話に挙がったエッセンシャル ポロシャツですが、僕はリラックス感を出したいので、あえてオーバーサイズを買いました。細身のパンツと合わせて、Vラインにまとめるのが鉄板コーデです。
鹿野:「リラックス」は今夏のトレンドキーワードですよね! 平さんのお話と少しかぶりますが、取り入れる際は色のトーンと全体のバランスが大事。アイテム選びも単体で「カッコいい」と思ったモノと言うよりは、手持ちの洋服や靴と組み合わせたときにしっくりくるかを考えつつ、ファッションアイテムを選ぶのと同じ視点でチョイスしています。
N i s s y:スポーツ着とおしゃれ着できちんとわけるのがポイントですね。
鹿野:今夏からスポーツMIXに挑戦してみたいという人なら、ブラック・ホワイト・グレーのモノトーンカラーで構築されたアイテムからはじめるのがおすすめ。僕はエアマックス2017(写真左)、平さんはエア ジグザグ ソーラーソフト(写真右)を私物で履いてきましたが、やっぱりモノトーンは汎用性の高さもポイントですね。
N i s s y:色で遊べるのも魅力ですし好きですが、モノトーンが使いやすいですよね。3歳の双子がいるんですが、ウチの子たちはダイナモ フリーをお揃いで履いていますよ!
平、鹿野:絶対かわいいじゃないですか~!!
■続いては、今夏彼らが気になっているアイテムで作る、スポーツMIXをお届けします!
今夏気になるアイテムで作る、最新スポーツMIXコレクション
スポーツMIXの魅力がわかったら、次は彼らが実際に気になっているアイテムとそれらを私服と組み合わせたスタイリングをお届け。おしゃれに取り入れるヒントが見つかるハズ!
平さんは、スリッポンタイプの1足と人気シリーズのショーツVer.が気になる
平:最近はヒモを使わず簡単に着脱できるタイプのスニーカーばかり愛用していることもあって、夏も気分は継続の予感。また、夏は毎年ショートパンツが鉄板なので、今年も買い足そうと思っています。そういった意味でも、この2点はスゴく気になりましたね。
レコメンド1
『ナイキ』エアソックレーサー ウルトラフライニット
『ナイキ』が独自開発したフライニット素材を用いる超軽量の1足は、2本のストラップでフィット感を調整できるスリッポンタイプのスニーカー。履き口がゴム仕様なので、ストラップで固定しても脱ぎ履きをスムーズに行うことが可能です。特徴的なルックスを生かして、モノトーンかつシンプルなアイテムと組み合わせた着こなしがおすすめ。
レコメンド2
『ナイキ スポーツウェア』テックフリース ショートパンツ
『ナイキ』のなかでもストリート色の強い『ナイキ スポーツウェア』。このブランドを代表するテックフリースシリーズのショートパンツは、スタイリッシュな見た目と自由な動きをサポートする機能面を両立した珠玉のアイテム。無駄のないルックスながらジップポケットを配すなど、機能面にも注目です。サイズ展開がSから2XLまであるのもうれしいところ。
軽量感ある足元×上品トップスで、大人カジュアルを楽しむ
ショートパンツにはボリュームを抑えたエアソックレーサー ウルトラフライニットで、軽快かつアクティブに。Tシャツを合わせたいところですが、大人っぽさを意識して旬でもあるプルオーバータイプのバンドカラーシャツを選択。カチッとしすぎず、ラフになりすぎない。それぞれが三位一体となってバランス良く仕上げた好例です。
平:スニーカーの存在感を生かしたいので、モノトーン配色に。シャツの袖を少しだけ折って、アクセントをつけたのもポイントです。
鹿野さんは、ソリッド感のあるスニーカーとリュックでバランス感を楽しむ
鹿野:エアマックスは普段から愛用していますが、このモデルは洗練されながらもミニマルなルックスがいいなと思いました。色はもちろんブラックで! バックパックは実際に今季買って愛用していますが、見た目以上の収納力が◎。さらにスノボのときに使用しましたが、耐水性があるので中に入れたモノも濡れませんでした。機能面も秀逸です!
レコメンド1
『ナイキ』エアマックス LD-ZERO
『ナイキ』のアイコンともいえるエアマックスシリーズの新作は、近未来的なブラックボディーとクリアなエアソールのコンビネーションが美しい。快適な履き心地は言わずもがな、かかとからつま先まで採用されたエアソールによるクッショニング、そしてワッフル状に刻まれたラバーソールがこれを約束します。用意された3色のほか、『ナイキiD』でカスタムできるのも魅力。
レコメンド2
『ナイキSB』スケートボードバックパック
スケートボードバックパックの名に似つかわしく、2本のボードストラップを採用したストリートライクな本品は、内側に最大15インチのノートPCを収納できるスペースを採用する現代的な設計がうれしい。また、ショルダーストラップは曲線的なデザインを採用。重量を均等に分散して安定感を提供しつつ、フィット感ある背負い心地を約束します。
ワントーンスタイルは、同色のカジュアルアイテムで適度に遊びを追加
ブラック単色でまとめた着こなしは、アイテムそれぞれの素材感やテイスト感でさり気なく変化をつけるのがポイント。ハリ感のあるシャツや落ち着きあるマットなスラックスはきれいめ要素が高いので、あえてカジュアル度の高いアッパーにメッシュを採用するスニーカーとアクティブなバックパックで遊びを追加。このバランス感が洒落感あるワントーンを作る秘密です。
鹿野:アクセサリーや時計はシルバーで統一。ブラックのワントーンスタイルに映えるうえに高級感を打ち出せるので、大人の男性におすすめです。
N i s s yさんは、ジーンズと相性が良くて清涼感もアピールできるデザインが決め手
N i s s y:普段からジーンズをはくことが多いので、セレクト基準はデニムと相性良くハマるかどうか。さらに大人なので清涼感も考えたいところです。それを踏まえてチョイスしたのが、ホワイトカラーのエアウーブンとゴールドのロゴデザインが好アクセントなTシャツ。どちらもシンプルすぎず、やりすぎないデザインが好みですね。
レコメンド1
『ナイキ』エア ウーブン
2000年に登場し、爆発的ヒットとなったモデルのアップデート版。見た目にも涼しげな編み込まれたデザインは、通気性に優れているためこれからの季節にピッタリ。これまでのスポーツシューズとは一線を画したミニマルなデザインに目が行きがちですが、エアを内蔵することで履き心地もしっかり完備。ブランドフィロソフィを受け継ぐ名作を足元から体験してみて。
レコメンド2
『ナイキ』F.C. フォイル Tシャツ
ホワイトボディーにメタリックゴールドのボックスロゴが配置された1枚は、シンプルながら主張のあるバランス感が絶妙。真夏の太陽の下に印象的に輝くデザインは、1枚で着用するのはもちろん、ジャケットのインナーとして忍ばせても◎。ソフトな肌触りのコットン生地で仕立てられているので、ガシガシ着てガンガン洗濯して。
ホワイト×ネイビーで統一して、清涼感たっぷりの着こなしに
Tシャツにジーンズ、そしてスニーカーと一見するとベーシックなカジュアルスタイルは、サラッとまとめることでトップスのメタリックなロゴを際立たせることに成功。トップスとスニーカーはホワイトを選べば、ネイビーと相まってクリーンさを打ち出すことも簡単です。メガネフレームとロゴのゴールドをさり気なくリンクさせているのも見逃せない!
N i s s y:エア ウーブンの魅力はなんといっても軽量感! ジーンズをロールアップしつつ、カバーソックスで素足風に見せればより強調することができますよ。
この夏は、『ナイキ』のサマーアイテムでスポーツMIXを楽しもう!
大ボリュームでお届けしたスポーツMIX特集、いかがでした? 『ナイキ』には今回紹介したアイテムのほか、多くのおしゃれなスポーツアイテムがあります。本記事をお手本に、あなたもスポーツMIXを楽しんでみてください!
photo_katsunori suzuki