自分の好きな腕時計をあの子にも。トリワが彩る、大人の腕元
感度の高い大人は、ファッションの一部としてデザイン性の高い腕時計を取り入れる。日々のコーディネートに合わせて腕時計を選ぶ、そんな楽しみ方に追った。
大人が選ぶ腕元の相棒。今の気分は、おしゃれな『トリワ』
おしゃれな大人に共通するのは、腕元へのこだわり。アウターとインナー、そしてボトムスにシューズといった組み合わせや配色、さらにはブランドの背景や雰囲気に合わせて最適な腕時計をチョイスする。
そんなセオリーを大切にしているのが、本編の主人公。大人らしい着こなしを心掛け、最新ブランドのチェックを欠かさない彼は、腕元にストックホルム生まれの『トリワ』を選ぶのが今の気分だ。北欧ブランドならではの絶妙なカラーリングやオーガニックレザーを採用したストラップを筆頭に、こだわり抜かれたディテールにほれ込んでいる。
冬晴れが心地良い今日も、彼女とのデートに向けて寝起きから鏡の前で服と腕時計との相性を確認中。クリスマスシーズンが近いこともあり、彼自身が好むブランドを彼女へと紹介するのが本日のデートプランだ。時期尚早のため今日プレゼントする予定はないが、喜ぶ姿を妄想する楽しさは30代になっても変わらない。デート前の“あるある”すらも楽しみつつ、彼は勝負服に着替えはじめる。
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パジャマ上下 22,000円/ノウハウ(ノウハウ Mail. info@nowhaw.com)、カーディガン 48,000円/オムニゴッド(オムニゴッド代官山 TEL.03-5457-3625)、メガネ 25,000円/グッド オル(グッド オル TEL.03-6873-5451)、クルーネックインナー スタイリスト私物
「この服、この腕時計」。秋冬の定番服と腕時計の好相性タッグを考える
まず手に取ったのは、柔らかい素材感が際立つクラシックなデザインのニット。シックな表情を合わせ鏡で確認し、スタイルが落ち着きすぎないようデザイン性の高いクロノグラフを合わせている。精緻なダイヤルデザインやシックな色使いは、都会的な雰囲気や知的さを香らせてくれるのも頼もしい。
セーターやコートなど、冬ファッションに欠かせないオーセンティックなアイテムと、冬の寒さが厳しい北欧で誕生した『トリワ』の腕時計は、やはり相性が良いとご満悦。彼女はメガネをかけてない方が好きだと言ってくれるので、今日はコンタクトレンズにしよう。
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ニット 18,000円/ホワイトライン(グランデッド TEL.03-5354-6088)、リジットスキニーデニム 16,000円/テクスチャーウィーメイド(フォーティーン ショールーム TEL.03-5772-1304)
ニットに合わせたのは『トリワ』の定番として絶大な人気を誇るネヴィルシリーズの1本。ブランド創設時より展開されている同シリーズは、ファッション性が高いクロノグラフという点が最大の特徴だ。その中でもこのスモーキー ネヴィルは、ブラウンのストラップやダークグレーの文字盤というカラーコンビが着こなしを大人らしく演出してくれる。
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スモーキー ネヴィル/NEST114-CL010412/37,000円
続けて、清々しい印象をアシストするネイビー×ホワイトのギンガムチェックシャツを主役着に。ボトムスには、あえてラフなパンツを選んで、全体の雰囲気が重くならないようにスタイリングした。カジュアルながらもリラックス然とした自身の姿を見て、腕元にはエッジの効いたデザインが特徴の1本をセレクト。一見クラシックなデザインに見えるが、色合いや文字盤のデザインがモダンに仕上げられている点がお気に入り。ファッション的にもアクセントとしてしっかりと主張してくれる。
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ギンガムチェックシャツ 13,000円/サンディニスタ(トゥー・ステップ TEL.03-5794-4343)、トラウザーパンツ 14,000円/セラドア(アダム エ ロペ ジュンカスタマーセンター TEL.0120-298-133)
カラーが印象的なクリンガ マスタード。シリーズ名のクリンガは、スウェーデン語でブレードや刀の刃を指している。名前どおりの薄くエッジの効いたケースとラグの組み合わせは、キャッチーな色みながらもスマートなスタイリングに映える。視認性の高いアラビア数字や、3針とデイデイトを採用した実用性も大人にはうれしい。
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クリンガ マスタード/KLST111-CL010413/30,000円
ウェアと腕時計を合わせる時間は、やはり楽しいもの。そんな自己満足に浸るなか、気が付けば家を出る時間に……。
焦る彼が最終的に選んだのは、着用頻度が高いチェックニットとジーンズの組み合わせ。仕立ての良いベーシックなネイビージャケットを羽織り、準備は万全だ。腕時計は袖口からチラッと覗くニットの色合いやジャケットとの色の統一感を考慮し、慎重に選んだ1本。ストラップの明るいブラウンカラーも、ニットの素材感と相性抜群。
38mmのスリムなケースと、薄くエッジの効いたラグを組み合わせたファルケン。ファルコンの翼のラインが表現する滑らかさと鋭さからインスパイアされていて、日本のみならず全世界でベストセラーのシリーズだ。
主人公が手に取ったのは、文字盤のブルーが印象的なファルケン ロッホ。商品名のロッホはスウェーデン語で湖を意味しており、ブルーの文字盤に映えるゴールドが湖面に照らし出された夜の灯りのように見える幻想的な1本。
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ファルケン ロッホ/FAST104-CL010217/30,000円
ファッション好きの彼女から見た『トリワ』とは?
ようやくコーディネートが決まった彼。コートを羽織り、彼女との待ち合わせの場所である『トリワ』のショップ前へと走る。遠くからでもセンスの良さをうかがわせる彼女は、仕事ではコンサバティブなスタイルが多いが、休日はクリーンなカジュアルスタイルが気分。ホワイトのダッフルコートがお気に入りで、クラシックなベレーとの合わせを楽しんでいる。
「今日もおしゃれだ」と満足げに近づく彼に対して、少し待たされた彼女は、ややご機嫌斜め。店舗前であるにもかかわらず「遅いっ」という一喝からデートはスタートした。
▲メンズ
コート 86,000円/サイ(サイ フォー ワイルド ライフ テーラー ジュンカスタマーセンター TEL.0120-298-133)、テーラードジャケット 33,000円/ホワイトライン(グランデッド TEL.03-5354-6088)、デニム 22,000円/アボンタージ(ブリックレイヤー TEL.03-5734-1098)、ネックウォーマー 18,000円/ウル(スタジオ ファブワーク TEL.03-6438-9575)
▲レディース
ダッフルコート 42,000円、巾着バッグ 6,800円/ともにアダム エ ロペ、ALTサンダル 80,000円/ロベール・クレジュリー(アダム エ ロペ ジュンカスタマーセンター TEL.0120-298-133)、タートルネック 8,500円、ピンタックブラウス 14,000円/ともにブライズミー(ブライズミー TEL.03-6908-1340)、カーゴパンツ 16,500円/カーキ(カーキ TEL.06-4390-7008)、ベレー 6,000円/ナインテイラー(スタジオ ファブワーク TEL.03-6438-9575)
自業自得なものの、少々スタートでつまずいてしまったショッピングデート。名誉挽回とばかりに、「今日ココに来たのは、腕時計をプレゼントしたいからなんだ」というと、彼女の表情は自然と笑顔になった。
フロアに並ぶさまざまな『トリワ』の時計を食い入るように眺めながらお気に入りを物色し、「このデザイン、素敵!」と彼女が選んだのは、女性らしいデザインのモデル。お気に入りの白いダッフルコートとの相性もよく、オン・オフを問わないデザインに惹かれたようだ。
女性のためにデザインされた、色使いが上品なエルバ。華奢な女性の腕元にさりげなく美麗な輝きを与えてくれる。なお、シリーズ名のエルバはスウェーデン語で“11”を指す。同モデルが『トリワ』で作られた11本目の腕時計というエピソードもチェックしておきたい。
肌馴染みの良いローズゴールドを採用したローズ エルバは、ホワイトの文字盤に合わせて針とインデックスをケースカラーと統一し、甘くなり過ぎない上品な仕上がりに。
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ローズ エルバ/ELST104-EM021414/24,000円
彼女の機嫌が回復どころか上々なので、そろそろ会計をしようと考える彼を尻目に、気分屋の彼女は別のモデルに興味津々。そのハートを射止めたのは、彼が着用しているモデルと同様のデザインながらも小ぶりなモノだ。店内で一部始終を見ていたスタッフにセンスの良さを指摘され、照れ笑いを隠せない姿を見てうれしくなる彼。
デートにつけてきたファルケンの女性版とも言えるのが、スヴァラン。34mmのボーイズサイズは女性の腕元にも違和感なくハマる。ポリッシュとブラッシュを使い分けたケースの下降や、ヘアライン加工が施されたダイヤルにはリュクス感すら漂わせる。こちらのスヴァラン ブラッシュライトグレーは、柔らかいピンクの文字盤に、上品で淡いライトグレーのレザーバンドを合わせたかわいらしい1本。コーディネイトのさりげないアクセントとしても映える。
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スヴァラン ブラッシュライトグレー/SVST102-SS111512/26,000円
サイズの違いこそあれ、ペア仕様のモデルを選んだ彼女。実は、ペア仕様という理由だけではなくウールコートとの相性も考えての選択だった。クラシックさを残しながらもモダンなデザインを取り入れた2人の腕時計は、オーセンティックな素材を使用したコートとも相性が良く、クラシック一辺倒のスタイリングに都会的な雰囲気を香らせる。
「あなたの好きな腕時計がつけられてうれしい。毎回遅刻してくれてもいいよ(笑)」
その言葉に喜びを感じつつも、「そういえばコレってクリスマスプレゼントになるのかな。あれ?」と新たな不安を抱えるが「まあ、いいや」とさりげなく幸福感に浸る主人公だった。
男女の腕元にハマる。秋冬ファッションの腕元は『トリワ』でおしゃれに
スウェーデンのストックホルムで誕生した『トリワ』は、北欧ならではの厳しい環境下で磨かれた高いデザイン性が魅力。ただし、そのディテールへのこだわりも見逃せない。そのひとつが、素材。ストラップに使用しているレザーはストックホルムの老舗タンナー『ターンショー社』でなめされたオーガニックレザーで、裏側に刻印が入っている特別仕様。腕の馴染みが良く、経年変化が楽しめるのもうれしい。また、冬を知るブランドだけに、冬のファッションを彩るアイテムとも相性は抜群だ。多彩なデザインが展開されているので、今回のように男女ペアで楽しむのも良いだろう。
photo_Takeshi Sasaki
styling_Ryosuke Ito
hair & make_Michinori Kikuchi
model_Rei、Hana Sawamura
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※掲載の金額は全て税抜価格です
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