
センスのいい腕時計とバッグがあれば、新生活でリードできる
スーツ以上に初対面の印象を左右するのがビジネスにおける小物の選定。新生活で周囲より頭ひとつ抜けたいなら、こと「腕時計」と「バッグ」に着目するのが肝要だ。
この春頭ひとつ抜けるための、腕時計とビジネスバッグ
ビジネスシーンにおいて第一印象を決めるモノとは、何か。あいさつやビジネスマナーに人となりが表れるという話もあるが、目の前の相手に端的に自分のことを理解してほしいなら、身に着ける小物に気を配ることも大切だ。靴や腕時計、バッグに名刺入れなど、画一化されたスーツ以上に個性が現れやすい箇所であり、手にする人物のライフスタイルを雄弁に物語ってくれる。これから新生活を迎え、新たな人脈も構築していくという時期にこれらの小物を新調するのは、実に意義のあることだ。
今回は、とくに毎日身に着けるアイテムである腕時計とビジネスバッグにフィーチャー。単に高価なモノがもてはやされるわけではないご時勢に、デザインの上質さや機能性で感度の高さを主張したい。
手段は2つ。テイストを統一した腕時計とバッグのセット購入と、機能から生活を変えてくれるスマートウォッチの提案だ。アメリカが誇る老舗ライフスタイルブランド『フォッシル』のアイテムを例に、春からの新生活において先手を打てる名品を紹介しよう。
▼提案1:腕時計とバッグの合わせでセンスを主張
ふとしたときに時間を確認する仕草、打ち合わせに際して資料を取り出すさま。自分の腕元に周囲の目線が集まるタイミングであると同時に、小物により自分らしさをアピールする絶好のタイミングでもある。革靴とベルトの色を合わせるように、バッグと腕時計をマッチングさせるもまたセンスを見せる重要なテクニックのひとつ。確固たる意思を持ってそろえた小物は、日々の装いを上級者のそれへと導いてくれる。
セット1
誠実さを与えるブラックフェイス×モノトーンバッグ
小物選びで迷っているなら、ブラックという選択肢はまず間違いない。初対面の相手でも浮ついた印象を与えず、腕元から信頼に足るスマートさを漂わせてくれる。オーソドックスな3針の腕時計や、いかにもな厚マチのビジネスブリーフももちろん良いが、今回おすすめしたいのはそこにほんの少しの個性をにじませる2つのアイテム。メカニカルで機能的なクロノグラフウォッチは時間への厳格さを、厚みを抑えつつも収納力に優れたスタイリッシュなバッグは仕事へのアクティブな姿勢を、それぞれ代弁してくれるはずだ。
計算された緻密なフェイスデザインが、腕元で頼れる男を演出
盤面に対してくぼみをつけたコンケーブ形状のインダイヤル、ベゼルからすり鉢状に続くタキメーターインナーリング、高級腕時計に見られる立体的なアプライドインデックスなどなど……。手の込んだ意匠が高級感を腕元に宿す「グッドウィンクロノ」。計器然としたメカニカルなブラックフェイスは計算された配置により視認性も良く、腕時計としての使い勝手の良さも申し分ない。39ミリ径の程良いサイズ感は、スーツの袖元にも収まり良く、むやみに主張しすぎないところもビジネスにおいては肝要だろう。腕に巻けばデキる男を即座に演出できるこんなクロノグラフウォッチに似合うのは、同様に無駄を削ぎ落とした機能的なビジネスバッグだ。
ノマドワーカーにもおすすめしたい、機能美に満ちたバッグ
ドライな質感のナイロン地と有機的なレザーパーツの取り合わせがユニークな「バックナー」。落ち着いたカラーリングにより、ソリッドなブラックフェイスの腕時計との相性も抜群だ。大きく開くメインコンパートメント内には、パッド付きのノートPCスリーブにジップポケット、手帳やペンなどを挟んでおける伸縮ループと、現代の需要に即した収納も完備。着脱可能なショルダーストラップにより、自転車での通勤時などはショルダーバッグとしても活用できる利便性も供えている。収納数に対して薄マチに作られているため、取り回しもスマートだ。スポーティな腕時計と合わせて、通勤時の腕元を洒脱に演出したい。
■W40.7×H31.8×D7.7cm
セット2
ビジカジを嗜む大人にはシックなレザーの合わせを
セットアップのスーツほどかっちりしておらず、タイを締めなくてはいけないような厳格な職場ではない。オフィススタイルを自由に楽しめるそんな大人にこそ、シックなブラウンレザーの腕時計とバッグをすすめたい。オーセンティックでどこか懐かしい、革の質感を生かしたセンスの良い小物たちは、毎日持ち歩くモノだからこそ持ち主のライフスタイルを反映して色濃く育っていく。2年後、3年後、クラシック薫る表情に変化した2つのアイテムは、オンのコーディネートに比類ない説得力を与えてくれる心強い相棒となるのだ。
柔和なクリームカラーが新鮮な、都会的なクロノグラフ
スポーティな印象が強い縦3つ目のクロノグラフも、クラシックデザインを得意とする「コミューター」シリーズのフィルターを通すことで、大人に似合う落ち着いた表情に生まれ変わる。その要因となるのが、インダイヤルまでクリームカラーでまとめたクラシックモダンな文字盤。主張を控えた温かみのある表情により、カジュアルはもちろんビズシーンにおいても間違いなく溶け込む逸品に仕上がった。太番手のステッチが目を引くクラフト感満点のストラップや、ヴィンテージに見られるワイヤーラグを模したエレガントなラグなど、男心をくすぐるディテールも盛りだくさん。控えめなプライスも、バッグとのセット買いにはうれしい限りだ。
コンパクトなデザインに抜群の収納力を備えた上質なブリーフケース
肉厚なカウレザーをぜいたくに使用したブリーフケース。スマートなマチ幅や小ぶりなレザーハンドルなど、無駄を削ぎ落としたシルエットが洗練された印象を与えてくれる。だが、ひとたびジップを開けば一転、見た目を裏切る充実の収納を備えているのがこの「ハスケル」の魅力でもある。外側のジップ付きポケットに加えて、主となるコンパートメントを2つ用意。その一方には15インチまでのノートPCを収納できるスリーブも配されている。付属のショルダーストラップによる2WAY仕様であるため、資料やPCを詰め込んでも楽々持ち歩くことも可能だ。シックなのに、機能的。デキる男を演出するのに、もってこいの逸品だ。
■W39.4×H30.5×D7.7cm
▼提案2:仕事のスタイルを腕時計が変える、スマートウォッチという選択
高感度を主張するための手っ取り早いチョイスとして、スマートウォッチを身につけるのも良いだろう。いまだデジモノのイメージが強い同カテゴリだが、ファッションブランドが手がけるハイセンスな逸品を選べば、普段の着こなしにも難なくなじんでくれる。そして、スマートウォッチ最大の強みはスマートフォンと連携することで発揮される各種機能にある。毎日のスケジュールのチェック、電話の着信やメールの確認を文字通りスマートに行うさまは、ビジネスマンとして周囲の目に頼もしく映るはずだ。
アナログウォッチの誠実さと高機能を兼備するハイブリッドウォッチ
スマートウォッチの入門機としておすすめしたいのが、伝統的な3針モデルをベースにしたハイブリッドウォッチ。スマートフォンとの連携機能により、旅先や出張先で現地時間を自動で表示してくれる。通知のお知らせだけでなく、カメラのシャッターや音楽再生などあらかじめアプリで割り当てておいた機能をプッシュボタンひとつで呼び出せる手軽さにも注目。『フォッシル』のQマシーンは、ベゼルやプッシュボタンに工業デザインの現場で見られるローレット加工を施したインダストリアルなデザインが特徴的。本来は滑り止めとしての役割を持つ意匠だが、厚めのラグやメカニカルなサブアイと相まって男らしい印象を漂わせる。電池式なので充電要らず。
手軽なカスタマイズを実現するタッチスクリーンスマートウォッチ
スマートウォッチに珍しい39ミリ径のミニマルデザインに、鮮やかで高画質な有機ELディスプレイが鎮座する「Qエクスプロリスト」。スケジュールのチェックや通知の確認を手元で素早く行えるなどの基本的な機能はもちろん、今作ではAndroid Wear2.0をプリインストールしているためスマホを経由せずアプリをダウンロードできる。これにより、タッチスクリーン式の長所である文字盤のダウンロードや変更も簡単に行えるようになった。シンプルな出で立ちがゆえに、マッチするフェイスデザインも無限大。ストラップもワンタッチで着脱できるので、『フォッシル』から発売されている多様なバリエーションのストラップも手軽に楽しめる。