GショックとおしゃれVol.6|PR名村氏&クリエイティブディレクター佐野氏
エクストリームスポーツを背景に誕生した『Gショック』の「G-LIDE」。同シリーズの新作は、ファッションに見識のある大人の目にいかに映ったか。
ファッションの識者は、なぜ“海”に魅了されるのか
アクティブに動きたい夏。とりわけ移り気の激しいファッション業界に身を置く人間は、サーフィンをはじめとするマリンスポーツをライフスタイルに組み込む人が多い。その理由は、スポーツとしての娯楽性や海への愛着、リラックス法と、人によってさまざまのようだ。
この2人もまた、海の魅力を知るファッション業界人。名村恒毅氏(写真左)は『スノーピーク』や『ニューバランス』など、人気ブランドのPRを手がけるアウン PRの代表。サーフィン歴は10年以上にもなる。
また、自転車カルチャーに端を発するバッグブランド『ベルーフ』クリエイティブディレクターの佐野賢太氏(写真右)はボディボード歴20年以上のベテラン。時にビジネスパートナーでもあり、時に海仲間でもある彼らにとって、サーフィンやボディボードとは何かをたずねた。
佐野氏(以降、佐野):「僕は水泳をやっていた流れで友達と海へ行った際に、ボディボードを手に取ったのがきっかけです。ロングボードよりも手っ取り早く始められるというのも、魅力でしたね。以来、ドロップニーという片膝をボードに載せて楽しむ乗り方にハマり、ボディボードひと筋できました。乗るたびに難しさを痛感するんですけど、“今日一”の波に乗った時の痛快な記憶をひきずってまた海へ来てしまいますね。中毒性みたいなものです」。
名村氏(以降、名村):「僕は彼女にフラれてその気晴らしに(笑)。友達のほとんどが土日にサーフィンへ行っちゃうので、それについていったのが始まりですね。最初は全然乗れなかったのですが、昼間に海へ入るだけでもすごく気持ちいいんですよ。それから頻繁に行くようになりました。サーファーたちが言うのは、“同じ波は二度とない”ということ。だからこそ、乗れたときの興奮がすごくて、アドレナリンが出まくります。早朝から海へ出て、いい波に1本でも乗れたらいいんです。その快感を味わうのが、仕事の合間の息抜きなんですよね」。
海が似合う腕時計、それが『Gショック』
「仕事で切羽詰まってくると何かに身を委ねたくなる」という両名にとって、サーフィンは気晴らしを通り過ぎて、安らぎを得る最良の手段になっている。
サーフィンにしろ、ボディボードにしろ、ウェットスーツは必需品。加えて、腕時計も波乗りの際には欠かせないギアだそう。ならばと、彼らに手にとってもらったのが『Gショック』の人気シリーズである「G-LIDE」の新モデル。『Gショック』には馴染みがあるという2人に、その印象を聞いた。
名村:「『Gショック』はすこぶる厳つくタフなイメージがありますけど、こちらはわりとライトな印象。若い頃は、5600系や“イルカ・クジラ”モデルなどをよく着こなしに取り入れていました。スクエアなシルエットが印象深かったのですが、40歳にして改めてこのラウンドフォルムもいいなと感じます」。
『Gショック』のラインアップでは稀少なラウンドシルエットが特徴のGWX-5700CS。かつてはロックミュージシャンのスティングが愛用していたことから“スティングモデル”と称された5700系のデザインと、「G-LIDE」らしい高機能が持ち味だ。
最たる魅力は、文字盤の上部にある潮の満ち引きをグラフで表示するタイドグラフ。その日の波の状況を随時チェックできる。また、全国の主要ビーチの波も確認可能で、20気圧防水なのもサーファーにとってはうれしいポイントだろう。
佐野:「確かにいいですよね、コレ。実はもともとG-LIDEシリーズの愛用者で、それを着けて海へも行っていますよ。購入したのはだいたい10年ぐらい前だったと思います。確か、月の満ち欠けも出ますよね? 今回のモデルはちょっと薄くなったのか、すごく着けやすいですね」。
名村:「確かに着けやすい。サーフィン時は腕時計が欠かせないのでいいですよね。時間の把握はもちろん、逐一波の動きを確認できるのはやはり大きなメリット。波が高いっていう情報にテンションをあげて海へ行ったら、実は全然よくないとかザラですからね(笑)」。
佐野:「潮の満ち干きによって海が動くので、マジックアワーのように短時間だけすごく波がいい時があるんです。それを狙って入ったりもしますね。だからタイドグラフ内蔵の腕時計はサーファーには本当に助かる。あと、休日の午後は子供の相手をしなければいけないので、時間は把握しておきたいですね。朝一で入って、昼には家に帰るのがいつものパターンです」。
「G-LIDE」なら、いつもの着こなしにもハマる
新モデルのビジュアルを見るにつけ、「普段の着こなしにも取り入れやすそう」と話してくれたおふたり。では、普段の着こなしへどのように取り入れるか、各々のファッション観を反映させたスタイリングを披露してもらった。
名村さんが手に取ったのはシックな黒モデルのGWX-5700CS-1JF。そこへ足並みをそろえるように全身をブラックで統一させている。一見重くなりそうな組み合わせだが、ナイロンという素材の妙や随所の肌見せで軽快さをプラス。リラックス感と都会感を巧妙な塩梅でMIXさせた、そのさじ加減が際立つ。
名村:「全身を黒にして、顔より上はブラウン(笑)。デジタルウォッチは、極力馴染ませることを意識しますから、この落ち着いた黒と白のコンビは重たさも感じさせず取り入れやすいです。エクストリーム専門のラインとはいえ、街着に合わせても違和感はなく、デジタルウォッチらしからぬスマートさ。使いやすいし、機能もあるし、価格もお手頃で言うことないですね」。
ネイビーのニットに清潔感のあるチノパンを組み合わせた潔いスタイリング。そこへ、スニーカーやキャップをプラスしながらストリート感を程良く漂わせている。さらに軽さを出すべく白のGWX-5700CS-7JFを差し色に活用。その抜き過ぎないリラックス感がセンスの良さを物語る。
佐野:「夏は開放感から太陽に映える色など、さまざまなカラーを手にしやすいですよね。ただ、アラフォーになってくると落ち着きのある色を少なめに取り入れるケースが増えてくる。だいたい3色までですかね。オールネイビーなんて時もあります。そんな時、小物がやはり重宝します。白は見方によっては強い色だと思うんですけど、これは主張しすぎないところがちょうどいいですね。白のサンダルやスニーカーなどと合わせると、統一感も出ます」。
シーズンに合わせて取り入れたい『Gショック』。夏は「G-LIDE」を相棒に
エクストリームスポーツをコンセプトに誕生した「G-LIDE」。その新作は、非常にシンプルでミニマル。薄型のラウンドケースもまたコーディネートにそっと寄り添ってくれる。とはいえ、従来の機能性も相変わらずの精度でしっかりキープ。サーファーにうれしいタイドグラフ機能が搭載され、各地のビーチ情報を正確に把握可能。標準電波を受信し自動的に正確な日時へも修正してくれる。
見た目も機能も、海はもちろん、山でも街でも活躍してくれる1本は、アクティブな大人たちのマストハブとなりそうだ。
Photo_Keiichi Ito