春の1着は着回し力で選ぶ。薄軽ブルゾン&ジャケットが買い!
悩める春のアウター選び。限定された短い期間ゆえに、躊躇したり買いそびれてしまう人も多いのでは? シーンや気温などあらゆる着回しに対応する1着なら購入する価値あり!
着回し力が物を言う、春の“パートナー”選び
陽気なムードに心躍る春。装いも軽やかにおしゃれを楽しみたくなる季節だ。でもそれは日中の話で、陽が落ちれば意外に肌寒いことも。見た目は軽快ながら、気温の寒暖差にも対応する“薄軽”なブルゾン&ジャケットは、そこで存在感を発揮する。
とはいえ、すぐ夏が来るし……、と期間限定の活躍に物足りなさを感じ、購入を躊躇する人もいるだろう。ならば、着回し力の高い“パートナー”を選んで思う存分着てやろう。それを可能にする1着が、春のファッションを一層盛り上げる。
今買いはこの4着。薄くて軽いブルゾンとジャケットの着回し力を実証
今シーズン手に入れたい、薄さも軽さも兼ね備えたブルゾン&ジャケットを厳選。いずれも春が主戦場のアイテムではあるが、着回し力を目にすれば毎日でもその旨味を味わいたくなるはずだ。
▼薄軽ブルゾン1:アウトドアでもきれいめでも。フードジップブルゾンをテイスト別に着回し
アウトドアのテイストはこの春もシーンを牽引しそうなムード。ただ、寒い冬ならまだしも春ともなれば途端にトゥーマッチに……、なんてことにならないのがこのアイテムだ。薄手で軽いため、得意分野のカジュアルに合わせても野暮ったさはなく、パリッとハリのある生地に感じられる端正さは、きれいなアイテムと足並みを揃えられる。
街では場違い感を煽る山特有の空気。それを生地替えによっていなしたアウターだからこそ、すんなり溶け込む。セットアップ風の着こなしやマリンボーダーの爽やかさも好印象の要因に。
かと思えば、白のコットンニットにシアサッカーパンツを絡めた、クリーンさ際立つリゾートライクな出で立ちにもしっかり協調。程良いこなれ感の副産物もうれしいポイントだ。
▲1コーデ目
タイプライター フードジップブルゾン 12,800円、バスクシャツ 4,600円/ともにナノ・ユニバース、クライミングパンツ 10,000円/グラミチ×ナノ・ユニバース、ショルダーバッグ 5,000円/ワイルドシングス×ナノ・ユニバース、スニーカー 13,000円/ヴァルーニ
▲2コーデ目
タイプライター フードジップブルゾン 12,800円/ナノ・ユニバース、ニット 15,500円/ナノ ライブラリー、シアサッカーパンツ 22,000円/ブルックス ブラザーズ×ナノ・ユニバース、シューズ 9,200円/リビエラ×ナノ・ユニバース
着用モデルはこれ
薄い、軽い、合わせやすい。三拍子揃った1着
素材は薄手のタイプライター生地。長袖のインナーの上から羽織ったとしても重たさは感じさせず、適度なハリ感はカジュアルアイテムながらきれいめコーデにも落とし込める。首をしっかり覆う高い襟、裾の窮屈さを回避するダブルジップなど、気の利いた意匠も頼もしい。
▼薄軽ブルゾン2:いつものデニムスタイルを2WAYアレンジ。MA-1をリバーシブルで着回し
MA-1はメンズカジュアルの大定番アウター。そこへジーンズを合わせるのはもはや王道だ。春向けに軽量化された1着は、表地とは異なるデザインを内側に潜ませ、リバーシブルでも着られる2WAYタイプ。それによりいつものデニムスタイルを一層楽しむことができる。
カーキのMA-1にジーンズを合わせたお馴染みのアプローチ。それぞれシャープなシルエットを選び、各所に白を覗かせたことで男らしさの中に爽やかさを注入。
アウターを裏返し、ランダムボーダー柄を主役に。男らしいスタイルから一変、黒ベースのクールな趣に。アメカジ軸のデニムスタイルも、これならどこかモダンな印象。
▲1コーデ目
裏ボーダーリバーシブルMA-1 11,800円、ジェギニーパンツ 5,800円、スニーカー 14,000円/すべてナノ・ユニバース、Tシャツ 6,000円/デウス エクス マキナ×ナノ・ユニバース
▲2コーデ目
裏ボーダーリバーシブル MA-1 11,800円、ジェギニーパンツ5,800円、スニーカー14,000円/すべてナノ・ユニバース、Tシャツ9,000円/ハンドヴァーク
着用モデルはこれ
違う一面を内に潜ませたユニークなリバーシブルタイプ
ベースはMA-1だが、表地の光沢を抑え、左袖のファスナー付きシガーポケットをシンプルに構成することで、ミリタリー特有の武骨さをセーブ。裏地のボーダー柄を表面にして着られるリバーシブル仕様で、スマートに仕上げたシルエットがモダンな雰囲気を醸し出す。
▼薄軽ジャケット1:着用感はまるでカーディガン。鹿の子ジャケットを春から初夏まで着回し
ラペルがショールカラー、フロントのポケットはパッチポケット。その出で立ちは、まるでカーディガンのように親近感がある。しかも、涼感のある生地を採用したことで、初夏までしっかり活躍。インナーを変えるだけで、幅広く、長く着られるのだ。
上下でトーンを変えながらグレーを軸に着こなしたジャケパンスタイル。統一感を図りながらも、内側のインナーダウンで防寒とさりげないハズしを実践している。まだ肌寒い3月末から4月上旬もこれなら乗り切れる。
そのインナーを白Tシャツにチェンジすることで雰囲気は一変。扱いやすいジャケットだけに袖捲りも違和感はない。ボトムスは、程良く色落ちさせたジーンズでよりカジュアルに。4月下旬から5月末はこのくらいがちょうどいい。
▲1コーデ目
ハニカム鹿の子2Bジャケット 13,800円、ロングスリーブワッフルTシャツ 5,900円、キルティングベスト 3,800円、イージーパンツ 8,200円、スニーカー 14,000円/すべてナノ・ユニバース、ニットキャップ 3,800円/ラカル×ナノ・ユニバース
▲2コーデ目
ハニカム鹿の子2Bジャケット 13,800円/ナノ・ユニバース、Tシャツ 6,200円/レットイットライド×チャンピオン、デニムパンツ 12,000/リー×ナノ・ユニバース
着用モデルはこれ
夏の定番生地を抜擢し、春から長い期間の活躍を確約
一見テーラードジャケットながら、ショールカラーでポケットはパッチポケット。ポロシャツでお馴染みの鹿の子素材だけに涼感を取るだけでなく、特有の凹凸感が全体を立体的に魅せてくれる。型崩れもシワにもなりにくいため、肩肘張らずに着用が可能。
▼薄軽ジャケット2:堅苦しさをかわすユニークな生地。ポップコーンジャケットをオン・オフで着回し
品行方正なジャケットは、襟元を正したいビズシーンにおいて欠かせない。ただ、活用範囲が限定されるのも事実である。独特な表情の生地に変更することで、それを見事に覆したのがこのアイテム。アンコン仕立てで動きの自由も阻害しない1着は、カジュアルにおいても心強い存在に。
紺ジャケに白シャツ&紺タイを合わせたビジネスの王道。グレースラックスを合わせたジャケパンスタイルにすることで、誠実さを携えながらも洒脱な印象も振り撒ける。
チノパンを合わせアメトラ風に。お堅いばかりのジャケットと思いきや、ゆるさのある素材を活用したことでオフスタイルにもハマる。落ち着いた色味だけに鮮やかなオレンジも許容。
▲1コーデ目
ポップコーン編み2Bニットジャケット 13,800円、シャツ 7,200円、パンツ 14,000円、ベルト 8,000円、シューズ 18,000円/すべてナノ・ユニバース、タイ 14,000円/ステファノビジ、ブリーフケース 29,000円/ジャンニ コンティ
▲2コーデ目
ポップコーン編み2Bニットジャケット 13,800円、カットソー 6,400円、イージーパンツ 7,800円/すべてナノ・ユニバース
着用モデルはこれ
独特な編み地が生んだラフな表情がオンスタイルにもいい
ポップコーン編みと呼ばれる特徴的な編み地は、凹凸感があってどこか新鮮。形こそテーラードジャケットだが、見た目の印象はいつものそれと比べライトな印象を受ける。しかも、ジャージー素材のため伸縮性があり、あらゆる動きにしっかり対応。ストレスなく着られるのも着こなしの幅を広げる要因だ。
抜群の着回し力だから安心できる。そんな1着を春コーデのお供に
その出番や活用イメージに不安を感じ、手に取ってこなかった人も少なくないであろうライトアウター。ただ、これだけ着回せられるアイテムならば手に取る価値は大いにアリだ。さらに秋にも視線を向ければ、“買い”は確信に変わるに違いない。夏や冬に比べて短いと思われがちな春だが、存分におしゃれを楽しめるこんな薄軽なブルゾンとジャケットが何かと嬉しいはずだ。
photo_Katsunori Suzuki
styling_Yuzo Nakamura
hair & make_Michinori Kikuchi
model_Shogo
--------------------------------------
※掲載の金額はすべて税抜価格です
--------------------------------------