
新時代は“ミニマルクロノ”と共に。高感度な1本がスタイルを変える
シンプル3針時計の流行にも変化があり、今季は構築的なクロノグラフが注目を浴びています。スマートな大人には、LAの新鋭ブランドが放つこんなモダン顔はいかがでしょう。
いつもと印象を変えるなら、モダン顔のクロノグラフがちょうど良い
装飾性を極力排除した、シンプルな3針時計がロングトレンドとなっているウォッチシーン。しかし今季は一転して、ダイバーズやクロノグラフのような構築的で男らしい提案が増えているんです。
平成が終わりを告げ令和が始まったこともあり、身に着けるアイテムを一新するにはまたとない好タイミング。長らくシーンを席巻していたシンプル3針に食傷気味なら、男っぽい腕時計で差別化を狙ってみるのも一興です。とはいえ、ゴツくて分厚い武骨なモデルは急に乗り換えるには少々難度が高め。大人のスマートな装いとの親和性を考慮するなら、すっきりとモダンに装えるクロノグラフタイプに照準を定めたいところです。そこでレコメンドしたいのが、LAの新鋭ブランド『MVMT(ムーブメント)』。クロノグラフならではの構築的な雰囲気は生かしつつ、ミニマルな佇まいに昇華した洗練顔が揃っているんです。
米国ではすっかりメジャー。『MVMT(ムーブメント)』について知っておく
そもそも『MVMT』とは、2013年にLAで始動した時計ブランド。まだ設立から7年目という新鋭ながらEコマースでの販売で躍進を遂げ、現在は世界160か国以上で取り扱われ年間20万本以上を販売している注目株です。ブランドの急速な成長もあり、設立者のジェイク・カッサン氏とクレイマー・ラプラント氏の2人は2017年に米国・フォーブス誌のアワード“30 Under 30(=次世代を担う30歳未満の30人)”にも選ばれています。
ここ日本には2018年上陸を果たし、「チックタック」や「オンタイム」といった大手時計専門店ほか全国の時計専門店にて展開。”人はファッションで破産すべきではない“という斬新なコンセプトを掲げ、高品質な腕時計を革新的な価格で提案しています。見ての通り程良くアクセントを効かせたスタイリッシュな顔立ちを得意としており、SNSを中心に話題を席巻。以下の項でも解説する作りの良さで、スーツ姿のビジネスマンからも注目を浴びています。
プライスに対するルックスと作りの良さが『MVMT』の武器
1万円台後半~2万円台前半の手が出しやすい価格帯をボリュームゾーンとする『MVMT』ですが、そのデザイン性や仕立てはプライス以上です。一見ベーシックなデザインながら、デザインや色みを極限まで削ぎ落とすことでソリッドな顔立ちを強調。文字盤も平坦なプリントではなく、高見えする立体感を意識しています。腕時計の命ともいえるムーブメントには品質の確かな日本製を採用するなど、まさに才色兼備。つまり、良心的プライスでありながら格上げを叶えてくれる腕時計というワケです。
腕元に洗練を与える2モデルをセレクト。初めての『MVMT』はこれを買う
『MVMT』においてまずチェックしておきたいのは、同ブランドのクロノグラフウォッチの中でも人気が高く、売れ筋となるモデル。洗練とコスパを兼ね備えた1本を持っておけば、多彩なシーンにマッチしてくれます。ここでは押さえておいて間違いなしの、ブランドの“顔”ともいえる2型をレコメンド。もちろん、紹介している以外にも豊富なカラーバリエーションが用意されているので、気になったら公式サイトもチェックしてみましょう。
1本目
王道の形を独自の感性でモディファイ。「CHRONO」が見せる新感覚の三つ目クロノ
『MVMT』で1番人気を誇る「CHRONO」は、インダイヤルが横並びしたスタンダードな三つ目クロノグラフがデザインベース。ただし、黒のワントーンで統一したミニマルなフェイスカラーで近未来的な印象を落とし込んでいます。秒針とクロノ針のみライトブルーを用いることにより、遊び心を演出しているのも実に巧み! 無機質な文字盤と温もりあるレザーバンドとのコントラストも秀逸で、さりげなくセンスの良さをアピールできます。写真のケース径40mmのミディアムサイズモデルのほか、バリエーションでは一回り大きな45mm径タイプも展開。
2本目
精悍な顔立ちの「VOYAGER」は、ビジネスにも適任の縦目クロノ
その名が示す通り、“旅”からインスピレーションを受けた定番モデル。42mmのやや大ぶりなケースと悪天候を苦にしない10気圧防水機能、そして軽快さ漂うメッシュストラップを特徴としています。さらに、インダイヤルを縦に並べたシャープな印象のクロノグラフなので、ビジネススタイルとも難なくマッチ。少し大きめのケースサイズですが、細身のベゼルや厚みを抑えた作りのおかげで、野暮ったさは一切感じさせません。加えて、控えめなドットインデックスもモダンなイメージをアシストします。
新時代の幕開け。高感度な新鋭ブランドでスタートダッシュを切る
幕開けした令和で最高のスタートダッシュを切りたいのであれば、日々の時間を共有する時計を一新して気分をリセットしてみるのも方法のひとつ。『MVMT』のセンスフルなクロノグラフなら、周囲と一歩差の付く装いに仕上げるうえでも有効な一手となるはずです。