
Gショックとおしゃれ Vol.7|PR嶋田氏&ディレクター木原氏
アウトドアが街の流行をけん引する今、おあつらえ向きな腕時計が『Gショック』から登場。ファッション業界きってのアウトドア好きの目に、新作はどう映ったのだろうか。
新たな強さと新たなスタイル。『Gショック』の進化は止まらない
昨年35周年を迎えた『Gショック』。次なる節目に向かい新たな一歩を踏み出した2019年は、同ブランドの勢いを象徴するような新作リリースが続く。特筆すべきトピックスは、同社が“樹脂、メタルに続く第3のマテリアル”と呼ぶカーボンの採用。航空宇宙用途にも活用されるほどの耐久性と軽さを存分に生かし、複数の新モデルに使われている。中でも注目すべきは“同ブランド史上初”のイージーなバンド交換を可能にし、よりファッション性を高めた「GA-2000S-1AJF」だ。
史上初。新たな『Gショック』に与えられたのは“自由”という機能
「GA-2000S-1AJF」のコンセプトは、“アーバンアウトドア”。なるほど、アウトドアでの使用に耐える『Gショック』らしいタフネスがありつつ、街との親和性も担保されたルックスはコンセプト通りといえる。端的に、従来以上の機能性を確保しながらすっきりとした見た目になったと表現するのが的確だろう。
ハイスペックと、スマートかつクールな佇まい。これは、高い強度と耐候性、そして素材の加工が行いやすく変形させやすいカーボンファイバーがもたらした恩恵だ。同素材を使用した強化樹脂ケースでモジュール(複数のパーツで構成される機能性部品)を保護する新構造を開発したことで、これまであったボタンガードを取り除き、見た目がすっきりと仕上がっている。
さらに、従来ではベルト付属部分やベルト自体に耐衝撃機能を持たせていたが、本作では外装にパネルバックとバックカバー(裏蓋)の二重構造を採用。これにより、ベルト自体の耐衝撃性が不要となり、平置き可能なフラットバンド装備が可能になった。
フラットバンドを採用することによる利点は、着用感の向上。また、簡単なレバー操作でバンドを着脱することができ、イージーに付け替えられるようになった。交換バンドのラインアップは通常の樹脂バンドに加え、コーデュラナイロンやクロスバンドなど。着用者の着こなしや気分に合わせてバンドを交換できる自由度の高さは、従来の『Gショック』には見られなかった長所である。
機能だけじゃない。トレンドセッターたちに聞く、「GA-2000S-1AJF」の魅力
素材への探求がもたらした進化を、ファッション業界きってのアウトドア派たちはどう見たのか。
「GA-2000S-1AJF」の真価を問うべく登場いただいたのは、『デサント オルテライン』や『アルクフェニックス』といったブランドの魅力を余すことなく伝えるムロフィスのPRマネージャーであり、休日はトレイルランニングに精を出す嶋田哲也氏。そして、『チャムス』のディレクターを経て現在はアウトドアとファッションの融合を試みるブランド『シュガーグライダー』のディレクターを務めるかたわら、キャンプ場の経営も行う木原彰夫氏。山と街の融合を普段から実践する2人の目にも「GA-2000S-1AJF」は新鮮に映ったようだ。
嶋田氏と『Gショック』の出会いは、小学校時代にまで遡る。
嶋田氏(以降、嶋田):「小5の時、『Gショック』を父に買ってもらいました。当時は、自分が洋服に興味を持ち出した頃だったので、ファッションアイテムとしてのイメージが強かったですね。おしゃれのためのアイテム、という認識でしたが使うほどに実感するタフさを通してハマりました。今ではアウトドアシーンに欠かせない存在ですね」。
昔使っていたモデルは今でも持っているという嶋田氏が、本作を手にして驚いたのが、軽さ。
嶋田:「重厚な見た目に反して、とても軽いですね。これなら、ボルダリングやトレイルランニングの際にも気兼ねなく身に着けられます。クラシックな腕時計も嫌いじゃないですけど、やはりどうも気を使ってしまう。ただ、こいつならあらゆる垣根を飛び越えて活躍してくれそう。行動範囲はかなり広がりますよね。何より、ベルトを変えられるアレンジ力は、ことさら魅力的に映ります。スタイリングによって自由に変えられる楽しさが良い。黒も良いですけど、ベルトを変えて挿し色として機能させるのもアリかなと」。
見た目にも機能にも太鼓判を押す嶋田氏のコーディネートは、異素材MIXを意識。『アイスブレーカー』のメリノウール製カットソーと『デサント ディーディーディー』のナイロンパンツ、足元はトレイルランニングのシューズで著名な『イノヴェイト』を合わせた。自転車移動が常の嶋田氏だけに、ワイドシルエットのパンツでリラックス感を演出しているが、ルーズになり過ぎないよう全体をダークトーンでまとめている。スタイリングのカラーパレットは、オールブラックの「GA-2000S-1AJF」とも呼吸を合わせたそう。
黒という色味の選択は、「アウトドアのギアでも、モダンに見える色」という持論から。
嶋田:「人によっては“黒=重い”と感じるかもしれません。でも、肌の露出が多くなる時期ですから、黒でも重い印象を緩和できるんです。むしろ、今の時期だからこそ黒が着たい。アウトドアウェアであっても洗練された印象になりますから」。
アウトドア由来の素材感と配色により、山と街の融合を表現するあたりは、さすが山を知り、街を知る上級者。“アーバンアウトドア”を謳う「GA-2000S-1AJF」が難なく馴染んでいる。
木原氏(以降、木原):「昔から『Gショック』が活躍してくれていました。思い返せば、初遭遇は中学時代かな。“これを持っておけばイケてる”みたいな、ある種のステータスになっていましたよね。当時のエースは、通称・ジェイソンで知られるモデルでどこへ行くにもよく身に着けていました」。
昔ながらに愛情を注ぐ同ブランドを笑顔で語る木原氏。現在は4年前に購入したメタルバンドの「GW-M5610BC」を愛用しているという。メタルバンドによる硬派な印象は、オン・オフ兼用できるのがお気に入りのポイントだそう。
嶋田氏と同様に軽さに対して驚きながらも、異なる着眼点で「GA-2000S-1AJF」へ賛辞を送る木原氏。
木原氏(以降、木原):「軽さはもちろんですけど、メカ感が結構出てますよね。例えば、ボタンにシワ感が刻んであるところやインデックスのカチカチッとした形とか。配色もSUVというかクロスカントリー車を連想させますよね。デザイナーさんは車が好きだったりするのかな。だから、大人にも刺さりやすいのではないでしょうか」。
腕元にはコーデュラナイロン製のバンドに付け替えた「GA-2000S-1AJF」、そして『シュガーグライダー』のTシャツとスウェットパンツ、そこに『フリーウォータース』のサンダルを絡めたイージーなスタイリング。ただ、モノトーンで統一させた全体は、街にも馴染むクールな印象を後に残す。その中にあって、アメリカのケータリング会社『アンクルポーリング』のストリートライクなオリジナルキャップや挿し色となっている『ハローコモディティ』のグラスコードなど、小物使いも冴えている。
木原:「全体のカラートーンを暗めにすることで、アウトドアアイテムを多用してもどこかシティな雰囲気になりますよね。それでもやはり夏ですから、遊び心も必要。そこで、腕時計のバンドに合わせて蛍光カラーを採用したグラスコードを取り入れました。この『Gショック』はバンド交換ができるのも利点ですけど従来のモデルよりも着用感が良いのも進化点かなと。腕元にちゃんとフィットしてくれるって、些細なようで身に着けるアイテムとしてはかなり重要だと改めて感じました」。
大人心にもトレンドにもフィットする『Gショック』は新時代の象徴だ
タフネスさや高度な機能性といった『Gショック』の魅力をキープしつつ、バンド交換に見るアレンジ力やカーボンファイバーからもたらされた驚愕の軽さを実現した本作。『Gショック』の新時代を象徴する一本は、あらゆるファッションジャンルを網羅し、アウトドアにもどっぷりつかるファッション業界人を、どうやら虜にしてしまったようだ。
Photo_Keiichi Ito