実用的で、おしゃれな大人ウォッチ。狙うはイタリアの人気ブランド
腕時計には実用性も大人ならではの格式も求めたいところ。それでいて手が届く価格帯なら最高です。その理想を叶える、イタリアブランドの新コレクションを紹介しましょう。
大人の理想を叶える腕時計が、イタリアの人気ブランドにある
視認性や機能性といった実用面は、腕時計として基本のキとなる要素。加えて、大人としては装いをクラスアップできる格式高い容姿も求めたいものです。それでいて手の届く価格帯であれば文句なし。いくら高級感のある面構えでも、あまりに高価だと気後れしてしまって日常的には着用しづらいという側面がありますから。つまり、実用的で格式がありつつも手が届く、という3つの要素をクリアしているブランドこそ、大人の腕時計の理想形というワケです。このような願望を網羅しているのが『エンポリオ アルマーニ』。時計専業ではないですが、ファッションブランドという立ち位置から、大人のニーズを満たす良質なタイムピースを展開しています。
『エンポリオ アルマーニ』は、ミラノコレクション常連のイタリアが誇る名門ファッションブランド。同国きってのビッグメゾンである『ジョルジオ アルマーニ』から派生し、1981年にデビュー。エンポリオという名はイタリア語で『市場』を意味し、そこにはデザイナーであるジョルジオ・アルマーニ氏の”適正な価格でアイテムを市場に提供する“という思いが込められています。そんなネーミング通り、本家『ジョルジオ アルマーニ』の優れた品質を受け継ぎつつ価格を抑えたラインアップが『エンポリオ アルマーニ』の腕時計ならではの特徴。その指針が奏功し、“手が届く上質ブランド”として世界中で支持される存在となっています。
“ジャケットの帝王”とも称されるジョルジオ・アルマーニ氏が素材・仕立てに至るまで妥協なくこだわった品行方正なスーツを筆頭に、デイリーなカジュアルアイテムまでをも網羅する同ブランド。いずれにしても素材やシルエット、着心地の良さに定評があり、大人が取り入れるにはうってつけ。だからこそ、腕時計のコレクションは大人の腕元にふさわしいシンプルで高級感あるデザインを共通項としています。また、一流ブランドならではの溢れる品格、そして必要な日常機能もフォローした1本は日々の盟友として頼もしいかぎり。しかも、完成度の高さながらも気張らずに愛用できるこなれた価格であることもまた、大人には好都合なんです。
腕元にハマる『エンポリオ アルマーニ』。注目の3シリーズをチェック!
30,000円台から手に入るとは思えない中身と容姿を備える『エンポリオ アルマーニ』の腕時計。とりわけ、今季リリースされる3シリーズは出色の出来栄えです。クラシックとモダンを融合した逸品群はどれもビジネス~カジュアルまで対応し、大人の実りあるライフスタイルを彩ります。それぞれで異なった魅力・特性を備えているので、ここで詳しくナビゲートしていきましょう。
▼シリーズ1:スポーティな風貌に、スマートさも宿すクロノグラフウォッチ
まず紹介するのは、横並びとなった3つのインダイヤルやベゼル部分に刻まれたタキメーターなど、スポーティな意匠のクロノグラフウォッチ。ただし、アクティブな雰囲気を纏わせつつも、モノトーンを基調としたクールな配色や凛々しい形状によってスマートな印象も両得。立体的なアップライドインデックスによる優れた視認性もポイントです。
フェイスからせり上がった風防により、フロントビューだけでなく横顔も実にスタイリッシュな仕上がり。程良いボリュームが大人の腕元に主張をプラスしてくれます。また、サイドに配置されたプッシュボタン&竜頭はギザギザとした凹凸感を出すナール加工で仕上げられていて、操作性に寄与しています。
レザーベルト1型と、配色の異なるメタルブレス2型で展開。コーデを選ばずオールラウンドに使えるレザーモデルに、ジャケットスタイルと親和性の高い精悍なシルバーメタル、そしてモードな趣をほんのりと腕元に加味できるブラックメタル。同一型でありながらバリエーションごとに違った個性を持つので、装いと気分に合わせてセレクトしましょう。
▼シリーズ2:上品な腕元を好演するミニマルなフェイス
無駄を省いた簡潔なフェイスデザイン&やや小ぶりの40mmケースが特徴。奇をてらわないクリーンな風貌ゆえ、どんな装いにもスムーズに溶け込んでくれます。蓄光仕様で夜間でも時間確認が容易だったり、損傷しやすい竜頭をダメージから守るプロテクターが付いていたりと、実用性を高めるアプローチもお見事。3時・6時・9時位置にあしらわれたクラシカルなトライアングル型のインデックスは、絶妙なアイキャッチとして効いています。
流麗なケースシェイプに呼応するように、丸みを帯びたドーム状の風防を採用。コンパクトなケースサイズでありながらも、存在感あるシルエットを形成しています。さらに、竜頭部分には『エンポリオ アルマーニ』のブランドロゴを刻み、ラグジュアリーなムードをさりげなく演出。
バリエーションは、レザー1型とメタル2型。シルバーベルト×ブラックフェイスの王道的な1本は、ラフな着こなしの引き締め役として最適。オールブラックの1本はシックな印象を足したいときに役立ちます。テーラードでパリッとキメる際には、リッチな顔立ちのレザーモデルがおすすめ。無論、3本いずれもビジネスコーデとも抜群の相性なので、シーン問わず活躍してくれるのは確実です。
▼シリーズ3:こだわり派の大人には、機械式の1本を
本格的な機械式ムーブメントを搭載したこちらはこだわり派の大人に愛される人気定番シリーズ。写真は今秋よりリリースされる新モデルで、内部機構の一部が文字盤から露出するオープンハートという仕様となっているため、ムーブメントの緻密な動作をじっくりと堪能可。ベゼルがまろやかな曲線を描くコロンとしたラウンドケースはほんのりカジュアルで、気負いなく腕元に投入できます。
内蔵しているのは、日本の老舗メーカーが手掛けた高精度な自動巻きムーブメント。文字盤からだけでなく、スケルトン仕立てとなったケースバックからもその動きを見て取れます。クオーツ式ウォッチと比べて非常にコストの掛かる機械式時計ですが、それでいて5万円以下の良心価格を実現しているのもさすが。
ベルトはレザー素材のみで、2種類のカラーバリエーションがスタンバイ。清々しさの漂うブルーモデルはデニムとの統一性を出しやすく、TASCLAP世代の定番であるアメカジスタイルともマッチング良好。対するモノトーンタイプはローズゴールドの挿し色が効いた緩急ある見栄えで、レザーやニットを使った落ち着いたコーデのアイキャッチとして使うのがベターです。
秋冬らしい装いに合わせて、腕元にも磨きをかけたい……、『エンポリオ アルマーニ』の腕時計ならそんな大人のお眼鏡に叶う実用性、高級感、コスパが備わっているのがおわかりいただけたはず。さらに洒落感をアップデートしたい方は同ブランドが展開するアクセサリーも合わせてチェックを。こちらもさりげなく気品を纏えるので、腕時計と合わせれば一気に腕元がクラスアップすること間違いなしです。
Text_Satoshi Yamasaki