
自分だけの時間を高揚させるのは、90年代の“音”を感じるファッションウォッチだ
好きな音楽は、僕らの日常をいつも鮮やかにしてくれる。90年代のレイヴカルチャーをバックボーンとした“音”を宿すファッションウォッチが、自分だけの時間を最高潮に。
日常から解き放たれる趣味の時間にこそ、それに見合う“衣装”が必要だ
好きなレコードをかける。フェーダーを気ままに操り、ターンテーブルで音と音を重ねていく。多少ピッチがずれようとも、自由に自分だけの“音”を楽しむ。例えばそんな自宅でのDJプレイは、忙しい毎日をリセットしてくれる大切な趣味の時間になりうるだろう。心地良い音によって、自分が解放されていくような感覚。同じく“音”を感じさせるアイテムを身に纏えば、気分はさらに高まっていく。
好きなバンドのTシャツをサラッと着こなすのもいい。どこかカルチャーを匂わせるエッジィなデザインのアイテムはこれ見よがしでないほうが、音好きに響く大人の選択といえるだろう。『ディーゼル ウォッチ』の新作「90s RAVE」は、まさにそんな1本。身に着けるたびにバックボーンにある“音”を感じ、また音楽に触れたくなる。そんなハッピーなループを生む舞台装置となってくれるはずだ。
『ディーゼル ウォッチ』の新作が宿すのは、90年代のレイヴカルチャー
「90s RAVE」は名前の通り、90年代のレイヴカルチャーに影響を受けた腕時計だ。特別な場所で大音量を浴び、気分を解放していく。そのもののカルチャーを体感していなくとも、サイケデリックな音や派手な演出に合わせて体を動かす快感は、閉塞感の色濃い時代に若者の鬱憤のはけ口ともなったことは想像に難くない。ある種のカウンターカルチャーともいえるムーブメントで、現在のクラブカルチャーと重なるところも大きい。そんな鬱屈した壁を打ち壊すような自由で挑戦的な姿勢は、『ディーゼル』の掲げるフィロソフィーともすんなりマッチ。プロダクトとして高い完成度を実現するに至った。
2本の人気作をベースに描かれた「90s RAVE」の全貌を読み解く
では、「90s RAVE」はそのデザインのどこに音楽的なエッセンスを宿しているのか。まず代表的な意匠が、盤面を飾るクリスタルガラスの表情だ。覗き込む角度によってブルーまたはイエローへと色を変えるさまは、まるでレイヴ会場のネオンライトのような幻想的な雰囲気を演出してくれる。針やインデックスの視認性を重要視する腕時計の常識にとらわれないデザインは、アバンギャルドかつ柔軟な発想の賜だ。その点でもレイヴカルチャー的な反骨心を漂わせている。
レザーの表面にナイロンをセットしたスポーティなストラップにも、ダイヤルデザイン同様にレイヴカルチャーを想起させる仕掛けが施されている。シックなグレーと鮮やかなネオンイエローで切り替えられた2トーンのカラーリングもさることながら、ストラップの縁部分に採用したリフレクター素材はまさに白眉。SSケースの質感とも馴染みの良いシルバーカラーは暗闇で浮かび上がり、全体のビジュアルをリズミカルに彩ってくれる。
モデル1
51mm径のビッグケースで腕元に説得力を宿す「メガチーフ」
「90s RAVE」からは数モデルがエントリーされているが、なかでも腕元に迫力をもたらしてくれるのがビッグサイズのクロノグラフ「メガチーフ」だ。インダストリアルな外見の中で、前述したギミックを持つクリスタルガラスやストラップが負けじと主張。寒くなるにつれて重厚さを増す着こなしにおいても埋もれない、格別な存在感を期待できそうだ。
ディテールを見ても、「メガチーフ」にはマッシブな造形が隠されている。微細な目盛りを搭載した立体的なダイヤルは、航空機の計器からインスパイアされたもの。そんなメカニカルな文字盤脇にセットされるのが、特徴的なケースガードだ。ブランドロゴが刻まれたこちらは航空機の力強い尾翼をモチーフとしており、アイコニックな外見をさらに際立たせる。
モデル2
シンプルなミリタリーデザインが大人の着こなしにマッチする「MS9」
より丸みを帯びたケースデザインが、レトロなミリタリーウォッチを彷彿させる「MS9」。「メガチーフ」と比べると、44mm径と比較的コンパクトに映る。だが、カットクリスタルガラスのエッジが立ったビジュアルは「メガチーフ」のインパクトに負けずとも劣らない。一方で直線的でシンプルなインデックスはスタイリッシュなルックスを助長し、シーンを問わず活躍してくれる汎用性の高い1本に仕上がっている。
そんなスマートな表情の中でアクセントとして機能する、レイヴカルチャー的な色彩表現。加えて、「MS9」にはミリタリーの意匠が組み込まれる。前述した特徴的な3時位置のカットガラスがそれにあたり、こちらは通称「GIグラス」と呼ばれる軍用のメガネをイメージしたデザイン。デイト表示の小窓を取り囲むように配置され、実用的な面でも一役買っているのだ。
静かな熱狂を、腕元から。「90s RAVE」が趣味の時間を濃密にする
『ディーゼル』らしいアグレッシブなデザインの中で、90年代の熱狂的レイヴカルチャーを強烈に主張した話題作。特徴的な背景をスタイリッシュに取り入れた手腕は、遊び心に満ちたプレミアムライフスタイルブランドの面目躍如といったところだろう。ファッションを楽しみ、同時に自分の時間も楽しむ。そんな欲張りな大人を満足させる腕時計が、明日の気分をさらに盛り上げてくれるはずだ。
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※掲載の金額はすべて税抜価格です
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本企画は、雑誌『OCEANS』と連動しています。
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OCEANS:
ファッションから時計、クルマ、グルーミング、フィットネス、趣味……。30~40代の男性に向けて、海のように広くて深い、あらゆる大人の「楽しい」を届けるメディアブランド。 https://oceans.tokyo.jp/
▲着用アイテム(パーカースタイル)
パーカー35,000円、ニット29,000円/ともにディーゼル(ディーゼル ジャパン TEL:0120-55-1978)
▲着用アイテム(シャツスタイル)
シャツ21,000円、Tシャツ10,800円/ともにディーゼル(ディーゼル ジャパン TEL:0120-55-1978)
Photo_Taisuke Ota
Styling_Koichi Matsuhira
Hair&Make_MASAYUKI[THE VOICE MANAGEMENT]
Model_Patricio
Text_Naoki Masuyama