男の憧れ、ダイバーズウォッチ
ダイバーズウォッチは、言わずもがな潜水するダイバーのために考えられたモデルだ。登場は1950年代とされ、優れた機能性から軍でも採用されていた過去がある。日進月歩で進化を遂げてきた高い防水性、そして潜水中に時間の経過を確認できる回転ベゼルや、視認性の高いブラックダイヤルは最たる特徴といえるだろう。その優れた機能性やタフネスさは、今もなお男たちの憧れであり続けている。
備わるのはたくましさ、男らしさ。それでいて汎用性があるのが魅力
先述したように、特徴の1つに数えられるのが文字盤の周囲を囲むように配された回転ベゼル。文字盤との連携により身の危険を回避するそれら数字の羅列には、未知なる深海の世界や、そこへ挑む男の生き様が透けて見えるようだ。蛍光塗料を塗布したインダイヤルが落とし込まれたクールなブラックダイヤル、大きめに作られたたくましいリューズたるや、実に男らしい佇まいだ。なるほど、年を重ねてもなお魅入られるのも合点がいく。
ダイビング時の必要性から生まれたデザインゆえ、そのスポーティな趣は休日の活躍をおのずと想像できる。片や、モダンな黒文字盤はシックさを湛え、ビズスタイルとの相性も悪くない。オン・オフ問わずつけられる汎用性もまたダイバーズウォッチの魅力なのだ。
ベルギーの革新ウォッチが、我々とダイバーズとの距離を縮めてくれる
シリアスシーンにも対応しうる類い稀な機能性や伴う安心感は、日常において心強い存在となる。その1本を生むためにかけられた時間や労力を考えると、高額な価格もやはり納得といったところか。ただ、『アイスウォッチ』ならば憧れの1本と我々の距離を見事に縮めてくれる。
『アイスウォッチ』は2007年、ベルギーにて誕生。創立者、ジャン=ピエール・リュトーゲン氏が掲げた“CHANGE YOU CAN(=あなたは変われる)”のテーマを象徴するポップなルックスが話題となり、「シリウィンター」や「フラワーコレクション」など数々の人気シリーズを生み出してきた。また、医療用に使われるシリコンラバーを採用した革新性も同社の強みである。
鮮烈な印象を与えたファーストコレクション以降、カラーとサイズの幅広い展開、そしてダイバーズも含めた圧倒的デザインバリエーションは、“着替える時計”を志向する同社を端的に表すトピックである。日常に溶け込むミニマルなデザインから男心くすぐる武骨なデザインまで、ラインアップの多くを占める1万円台のアイテムすべてに10気圧防水を施すなど、優れたクオリティを落とし込んだ点も高い評価を得る所以だろう。
多彩なラインアップの中に顔を揃えるダイバーズモデル。その姿は、本格派と遜色なくビジネスでの活躍も予感させる端正なルックスや、同社らしい遊び心が他とは一線を画す。例えば後者は、ケース径の幅広いサイズ展開が実にユニーク。ビッグフェイスもあればコンパクトケースもあるため、時流や気分に合わせた購入が可能だ。
“ひねりの効いた”ダイバーズも『アイスウォッチ』ならでは
『アイスウォッチ』ならではの魅力は上記のとおりビジュアルとユニークさにあるが、その2つを兼ね備えた「アイスユニティ」シリーズをここで紹介したい。全体的に落ち着きがちな秋冬のスタイリングに腕元で鮮やかな色を投入したい方、あるいはすでにトレンドをキャッチアップし、ダイバーズを持っているという方、いずれにも刺さるであろう同シリーズ。
こちらは、“カラフル・ポップ・ポジティブ”をキーにアイテムを展開する同社の中でも、より色にフォーカスしているのが特徴だ。ケースやベルト、立体的なインデックスやブランドロゴまで一色で統一。ビビッドかつマッドな色合いにより、悪目立ちすることなくスタイルに華を添えてくれる。しかも、ダイバーズウォッチのスポーティなルックスゆえ、気張りも気取りもなく身に着けられるはずだ。
そんな鮮やかな色彩が印象的な「アイスユニティ」シリーズに今季、新色が追加される。それが「KURO」と「SHIRO」。意外なほどにベーシックな新色コンビだが、鮮やかな色使いに四苦八苦する大人たちにとって、この定番カラーはまさに渡りに船。慣れ親しんだ色で、クールにも爽やかにもイメージをコントロールできる。もちろん懐事情にやさしい価格帯も踏襲。11,000円(税抜)でダイバーズのルックスが楽しめる。
メインもサブも。『アイスウォッチ』がアクティブな大人を満足させる
ダイバーズが持つ機能とタフネスさ。そしてスポーティなルックスは、アクティブな大人たちにとってきっと大好物のはずだ。その魅力を気軽に楽しめる『アイスウォッチ』は、ファッションアイテムとしても十分威力を発揮する。初めてのダイバーズとして、コーデに新鮮さを呼び込む妙手として、今季は同ブランドを手にとってみてはいかがだろうか。
Text_Ryo Kikuchi