現代人が欲しいのは実力派。5つのニーズを満たすオジオのリュック
仕事でも遊びでも、頼れるバッグは欠かせません。とはいえ、“頼れる”の方向性は多種多様。そんな現代ならではの事情にコミットする、新鋭ブランドを見つけました。
ライフスタイルも趣味嗜好も多様化する現代人。共通点は「荷物が多い」こと
ファッションにせよ働き方にせよ、多様性と自分らしさが叫ばれて久しい現代だからこそ、大人の“手荷物事情”も複雑化しています。例えば会社帰りにジムへ通うようなヘルシー志向なら、仕事道具以外にスポーツウェアが必須。また、休日にカメラを持ち出せばシーンに応じてレンズを使い分けたくなる……。そんな増える荷物の煩わしさを感じさせない利便性やスマートさを求めた場合に頼れるのが、大容量かつ両手がフリーになるリュックです。
こんなリュックがあれば良いのに。五大ニーズを満たす『オジオ』というブランドがある
リュックには、容量の利があります。とはいえ、荷物がたくさん入るだけではナンセンス。ファッション性は当然ながら、オン・オフで使える守備範囲の広さも大事ですよね。また本音を言えば、より自分らしくあるために周りと差をつけたかったり、価格にこだわったり。そう考えると、リュック選びにおけるニーズは以下の5つに集約されるのではないでしょうか。
□ニーズ1:収納力に長けている
□ニーズ2:幅広いシーンで活用できる
□ニーズ3:見た目がおしゃれ
□ニーズ4:人と被らない
□ニーズ5:値段がお手頃
これら5つのニーズを満たしてくれるブランドとして紹介したいのが、アメリカで創設された『オジオ(OGIO)』です。ブランド名の由来となっている“私たちのモノづくりは型にはまらない(=Our Gear Is Outrageous)”というポリシーで、「こんなリュックがあれば良いのに」という我々のワガママを解決してくれるアイテムを揃えます。ここからは、この実用性とファッション性を追い求めるバッグ専業ブランドのなかでも、2枚看板である「フューズ」と「コンボイ」に絞って魅力を解説していきましょう。
モダンでアクティブな大人には「フューズ」が適役
まず紹介するのは、信頼性の高いコーデュラ社のリップストップナイロンを採用した、25リットル容量の大型リュック「FUSE Backpack 25 JV(=フューズ)」。耐水性や軽量性といった機能面に秀でる一方で、適度に光沢感のあるボディがアーバンテイストを醸します。大きく下まで開くメインストレージは、使い勝手も抜群です。
ビジネスシーンにおけるドレスコードが緩和し、いわゆるスーツではなくライトなセットアップで颯爽と仕事に出かける。実に現代的なライフスタイルの光景です。そんなシーンにおいて、フューズのミニマルな外見が一層の洗練を与えてくれます。リップストップナイロン素材の都会的な見え方は言わずもがな、ショルダーハーネスの上部にフィット感を高めるロードリフトストラップを付けることで、荷物を多く入れても体への過剰な負担がかからない点もスマート。大容量かつ機能的な骨太仕様ですが、総重量0.6kgと見た目に反して軽量なのもポイントです。たとえ仕事の出先で荷物が増えても持ち運びや荷物の出し入れが苦にならないバッグは、自らの仕事の幅すら広げてくれそうな相棒候補といえるでしょう。
メインストレージ以外にも、大小合わせて15もの収納を確保。それだけでスペックの高さがうかがい知れます。止水ジップとクッション材で守られたPCポケットにはじまり、バッグ底部にはシューズが格納できる耐久性の高いポケットまで完備します。オン・オフ兼用かつ、趣味の多い大人に寄り添うバッグ。「フューズ」の持つレンジの広さは、着用者の世界観すら広げてくれそうです。
▲着用アイテム
ジャケット23,000円、スラックス16,000円/ともにアバハウス(アバハウス 原宿 TEL:03-5466-5700)、カットソー13,000円/ステュディオス(ステュディオス 原宿本店 TEL:03-5785-1864)
スポーティかつモダンなルックスは、カジュアルな装いにも馴染みます。なかでも、春らしい爽やかなスポーツMIXスタイルにジャストフィット。シンプルなボックス型のシルエットとリップストップ素材の軽快さが、アクティブなナイロンジャケットと相乗効果を生み出すのです。サイドに設けられた伸縮素材の収納スペースはペットボトルや折り畳み傘などを入れるのに便利で、他の荷物を濡らす心配がありません。さらに、サイドの収納面を覆うようにあしらわれたバンジーコードにより、荷物量に合わせてリュック本体の体積を調整できます。
▲着用アイテム
ジャケット38,000円/ノルノ(THE PR TEL:03-6803-8313)、ラインパンツ24,000円/ユナイタス(スタディ ショールーム TEL:06-6948-6093)、キャップ5,900円/ナインテイラー(スタジオ ファブワーク TEL:03-6438-9575)
デニム、ジャケパンがマイルーティーン。“定番派”には「コンボイ」が味方する
一方の「CONVOY 525 Backpack JV(=コンボイ)」も、「フューズ」と同じく25リットル容量。ただし「プレミアム600デニール コーデュラ(R)エコメイドポリエステル」と呼ばれるマットな質感の素材を纏い、落ち着いた印象となっています。同素材は耐摩耗性と耐久性に優れながら、実はリサイクルポリエステルの糸で作られたもの。時代を捉えたサステナブルな作りも魅力です。
エレガンスというよりは、武骨な美。前述のコーデュラナイロンを使った「コンボイ」の魅力は、デニムをはじめとするタフなデイリーウェアに通じるところがあります。ゆえに、パーカーの上からGジャンを羽織るようなラフなコーディネートと相性が良く、定番のアメカジスタイルの“補強材”となるでしょう。程良くミリタリー&アウトドアテイストを匂わせるウェビングベルトも見どころの1つ。別売りの着脱式ケースやポーチが取り付け可能で、イヤホンやサングラスといった頻繁に取り出したい小物の収納時に活躍します。
▲着用アイテム
ジージャン6,900円、ジーンズ4,900円、パーカー6,360円/すべてフリークス ストア(フリークス ストア 渋谷 TEL:03-6415-7728)、アイウェア38,000円/ホワイトスクリーン(ヌーヴ・エイ TEL:03-5428-2631)
光沢を抑えた素材の表情は、コーディネートをシックに彩ってくれます。オールブラックのカラーリングを選べば、よりオーセンティックな印象に。ジャケパンやスーツが求められるような職場でも、違和感なく組み込めるはずです。当然ながら、ノートPCやタブレットを収納できるクッション付きのストレージも用意。遊びはもちろん仕事にもしっかり対応する、ブランドの最上位モデルにふさわしい出来栄えです。
PCもタブレットも入れられるガジェット収納部には、視認性の高いカラーを採用。細かな配慮が高い機能性をさらに際立たせます。上部に付属する手持ち用のハンドルは、満員電車などの背負うことがためらわれるシーンに役立つことでしょう。また、表面や内装だけでなく背面にもご注目。スーツケースのハンドルに装着可能なラゲッジパススルーを装備し、出張や旅行にも鮮やかに対応するのです。なお、ラゲッジパススルーは「フューズ」にも付属しています。
▲着用アイテム
ジャケット28,000円/アバハウス(アバハウス 原宿 TEL:03-5466-5700)、シューズ28,000円/ステュディオス×パドローネ(ステュディオス原宿本店 TEL:03-5785-1864)、腕時計/スタイリスト私物、シャツ、スラックス、ベルト/すべてアーバンリサーチ(衣装協力)
リュックを探しているなら、『オジオ』がおすすめ。この春、指名買いがマスト
高い収納力、汎用性、デザイン性。いわば“3高”の『オジオ』ですが、実は“高くない”魅力も持ち合わせています。それが、日本での本格展開2年目だからこその、周囲と差別化しやすい知名度と、優れたスペックに反した価格設定。ゆえに人と被らずに値段がお手頃なので、冒頭で挙げた5つのニーズをすべてクリアします。多様化の時代に見合う、多様な凄みを持つバッグブランド『オジオ』。ぜひ、お見知りおきを。
Photo_Shoichi Muramoto
Styling_Yu Sugiura
Model_Kenji Kureyama
Hair&Make_Michinori Kikuchi
Text_Naoki Masuyama