
夏のジレンマに悩む大人へ。解決策は腕元の相棒選びにアリ
トップスとショーツという軽装が夏コーデの基本。しかし、それだけだと少々心許ない。深みと個性を加えるなら頼るべきは小物。ビッグティックこそ格好のアイテムだ。
「シンプルが好きだけど、物足りなさもある」。そんなジレンマを解消するために
暑くともアクティブに動き回りたい夏。おのずと着こなしが軽量化するシーズンだけに、「気づけば淡白なスタイリングになっている」なんて人も多いのでは? シンプルこそおしゃれの王道であり、右へ倣えなその姿は確かにハズレがないのだが、その一方で面白みに欠けるのも事実である。となれば、活躍するのは気の利いたアクセサリーであり、特に露わとなった腕元への投入は効果的だ。ブレスやバングルという手もあるがまずは腕時計。その理想的な回答を示してくれるのが、『フォッシル』の名作「ビッグティック」である。
腕元のパートナーには、「ビッグティック」という選択肢がある
「ビッグティック」という名称を聞いて、懐かしさや親しみを覚えた人は多いだろう。’99年に発表されるや、そのユニークかつ斬新なアプローチによるデザインで、時計好きに限らず多くのファッションアディクトたちをも虜にした人気モデルだ。それが久々の復刻とあっては、スルーすることは難しい。今回モチーフにしたのは2002年に登場したモデル。アイコニックなレザーのダブルストラップを携えたお馴染みの姿は、なるほど簡素な夏スタイルにこの上ないインパクトをもたらしてくれそうだ。
今や腕時計は、道具でありアクセサリー。時間を“見る”ことに加えて“魅せる”要素がなければ成立しない。「ビッグティック」はそれを端的に表したモデルといえる。武骨さが覗く幅3.8cmの革ストラップと、腕元を強く主張する40mmのビッグケースは、アメリカンカルチャーを背景に、ヴィンテージデザインから着想を受けモノづくりを展開する『フォッシル』の面目躍如といったところだろうか。アメカジ、ワーク、ミリタリーなどのファッションには相性が良く、きれいめな着こなしにはスパイスとして良い仕事をしてくれる期待が持てる。
武骨なだけじゃない。この遊び心に胸が熱くなる
「ビッグティック」ならではの男くささは、大人たちの“かっこいいモノへの憧れ”を端的に刺激するに違いない。そんなルックス面に加えて、2針のアナログ時計にモノクロのデジタル表示を組み合わせたメカニカルな無二の構造にもグッとくる。秒表示をデジタルアニメーションによりスクロールさせ、そのバリエーションも、スクロールダウン&アップ、左右のスワイプ、ブリンクなど7種類を用意。日によって、もしくは気分によって変えれば、また違った心持ちで身に着けることができる。
シンプルコーデに映えるアクセサリーとして。「ビッグティック」で男らしさと遊び心を
どこか懐かしくもあり、アメリカンカジュアルを原点としたストリートな雰囲気も感じられる「ビッグティック」は、まさしく今の『フォッシル』を体現した腕時計だ。1980~90年代のサブカルを軸としたストリートアートを発信するイラストレーター・Backside works.が担当したキービジュアルも見ものである。4月に発売され話題をさらった第1弾に続き、男らしさと遊び心の備わった今作もコーディネートの起爆剤として、これ以上ない妙案だろう。
Text_Ryo Kikuchi