
ファッショナブルに正統進化。“2.0”になったジャングル モックをどう履きこなす?
新たにVer“2.0”が仲間入りしたモックシューズの永世定番「ジャングル モック」。よりスマートに進化したこの後継機の着こなし術を、実力派スタイリストが提案します。
ますます勢いを増すモックシューズ。その最先端に『メレル』がいる
フィールド不問の優れた機能性に、靴ひもの煩わしさとは無縁の楽ちんな履き心地、さらには現在のスポーツトレンドにマッチする今っぽいルックスまで完備。まさに利点ずくめなモックシューズが、スニーカー・サンダルと並ぶ第三の夏シューズとして人気爆発中なんです。今や押しも押されもせぬ“旬モノ”なので、一足はシューズクロークにスタンバイさせておきたいもの。そしてせっかくなら、信頼の置けるリーディングブランドを選ぶべきでしょう。なかでも実績・旬度とも申し分ないのが『メレル』。モックシューズの先駆たる「ジャングル モック」の生みの親で、2019年には後継機「ジャングル モック 2.0」を発表するなど、この人気の立て役者として圧倒的支持を誇っています。
改めておさらい。『メレル』の超ロングセラー「ジャングル モック」とは
スポーツやアクティビティ後のリラックスシーンで着用するシューズとして、1998年に開発された「ジャングル モック」。今でこそフットウェア界の定番カテゴリとなった“アフタースポーツシューズ”ですが、その口火を切ったモデルこそがコレなんです。靴ひもに代わってフィット感を高める甲のストレッチバンドや、水を弾く撥水加工のスエードアッパー、『メレル』独自の衝撃吸収システム「エアークッション」など、さまざまな角度から快適さへアプローチ。アフタースポーツに限らず、どんなシーンにおいても足元に極上の心地良さを提供してくれます。ちなみに、これまでの累計販売足数はなんと1,700万足以上。今なおモック界の“横綱”として君臨しています。
木型からスタイリッシュに。「ジャングル モック」は“2.0”でどう変わったのか
2019年には遂に待望の次世代機「ジャングル モック 2.0」をローンチ。都会に溶け込むモダンデザインへと改良しつつ、同時に機能性も進化させています。まず印象的なのがそのシルエットの違いです。従来品と比べ細身&ロングノーズの木型を採用し、さらにストレッチバンド部の切れ込みを深く取ることでシャープな見栄えを実現。着脱をスムーズにしながらホールド力を保持するべく、かかとを前作よりもやや高めに設定したのもこだわりです。代わりにヒール部に付いていた従来のループは排除し、すっきりとした顔立ちに。なお、機能面ではソールの変更が1番のキモとなっています。防滑&耐久性に長ける登山靴用のビブラムソールを新たに用い、飛躍的なスペック向上を叶えました。
スタイリスト杉浦さん直伝。6色の「ジャングル モック 2.0」の履きこなし方
スマートな佇まいに進化した“2.0”は、どう履きこなすのが正解なのでしょうか? その模範解答を、「ジャングル モック」のリアルユーザーでもある人気スタイリストの杉浦 優さんが提示してくれました。「もうオン・オフと3年以上にわたって初代「ジャングル モック」をヘビロテしていますが、この“2.0”も本当にかっこいい。フォルムがやや細身でどんなパンツにも合わせやすいので、ビジネス~カジュアルを横断して活用できると思います」と語る杉浦さん。定番色のボウルダー・ダスティ オリーブ・グラナイトに、今季より新たに加わったブラック・ネイビー・ボサノバ。この全6色の“2.0”を使った最旬のモックスタイルを、杉浦さん本人の解説とともにお届け!
スタイル1
クラシカルなジャケパンスタイルに、足元で今どき感を付加
ダークカーキのジャケットにウインドウペンのスラックスという、クラシカルな趣のビズスタイル。それでいてこなれ感たっぷりなのは、足元にチョイスしたブラックの「ジャングル モック 2.0」のおかげです。「見慣れたジャケパンスタイルも、足元がリラクシングなモックシューズだと新鮮な佇まいに変化します。スエードアッパー&ソールともに黒で同調した主張し過ぎないモデルなので、悪目立ちする心配もありません」。ベルトやバッグといった小物類と足元の色を合わせれば、一層バランス良く帰結。
スタイル2
モックシューズのスポーティさを馴染ませた、洗練のワントーン
「上下のセットアップからインナー、足元の「ジャングル モック 2.0」まですべてをワントーンで統一。カットソー・イージーパンツ・モックシューズと抜け感のあるアイテムを多用しましたが、このように色合いをミニマルに抑えればオンタイムの着こなしとして難なく成立します」。投入したのは、今シーズンから仲間入りを果たした新色のネイビー。シックさのみならずラクさまでカバーしたこんなオフィスカジュアルであれば、仕事がいつも以上にはかどりそうです。
スタイル3
ワンマイルな装いにはその気楽さがぴったりハマる
近所のジムへの行き帰りを想定した、コンフォートなワンマイルコーデ。「ストレスとは無縁なスウェットパンツと、脱ぎ履きのイージーなモックシューズでフットワーク軽めに仕上げています。ただし、ワンマイルはといえ気が抜けてしまうのは大人としてNGですから、スウェパンはシュッとしたテーパード型を選択。ほっそりしたフォルムの「ジャングル モック 2.0」となら、脚線が美しくまとまります」。カラーは定番人気のボウルダー。茶系の落ち着いたバッグ&シャツとも好相性を発揮してくれます。
スタイル4
オーバーサイズなスタイルに、“2.0”のフォルムがひときわ映える
ロングコート、ボトムスどちらもオーバーシルエットで呼応させた、今季らしいくつろぎの着こなし。「足元はダッドっぽいボリューミーなスニーカーもアリですが、スリムな「ジャングル モック 2.0」を持ってくれば抑揚のあるシルエットが簡単に完成します。シャリッとしたナイロンコートに対して温もりあるスエードモックという、素材感のコントラストもポイント」。シューズが纏うくすんだダスティ オリーブも、あか抜けた雰囲気をブーストします。
スタイル5
軽快なだけじゃなく都会的。品のある足元でショーツスタイルが見違える
良くも悪くもアクティブなイメージに傾倒しがちなショーツスタイル。しかし、「ジャングル モック 2.0」を駆使すればアーバンなテイストを引き寄せられます。「例えばショーツ+スニーカーの組み合わせだとスポーティさが相当強くなりますが、上品なグラナイトカラーで彩られたモックとのコンビならいたって洒脱。大人っぽく見せるのであれば、ソックスと合わせるのも良いと思います。トップスの白シャツ使いや肩掛けテクも、品良く装ううえでの有効打ですね」。
スタイル6
鮮やかなレッドがストリートカジュアルのアクセントに!
休日のストリート系カジュアルをコンセプトに、ゆるくコーデメイク。まっさらな白パーカーと黒テーパードチノでシンプルに徹したからこそ、「ジャングル モック 2.0」の鮮烈なレッドが引き立っています。「スト系のスタイルは一歩間違えると“ヤンチャ”になるからこそ、足元は靴ひものないストイックな見栄えのモックシューズが最適解。また、少し難度高めな挿し色コーデですが、ウェアではなく靴で足せば変に浮くことなく適度なスパイスとなってくれます」。
ファッション観を変えてくれる靴。「ジャングル モック 2.0」から目が離せない
ベストセラー「ジャングル モック」の系譜を受け継ぎながらも、一段とファッショナブルなルックスへ進化を遂げた次世代モック“2.0”。才色兼備なこの後継機は、今どき感も機能性も捨てたくない“ワガママ”な大人のニーズにばっちりと応えてくれます。気負わず楽に過ごしたい休日はもとより、カジュアルとのボーダーレス化が進むビジネスシーンにおいても手放せない盟友となるはず。今までモックシューズを履いてこなかったという人こそ、ぜひ一度足を通してみて! きっとあまりの有能っぷりに、手放せなくなりますよ。
▲着用アイテム(スタイル1)
ジャケット28,000円、パンツ16,000円/ともにアバハウス(アバハウス 池袋パルコ店 TEL:03-3987-8025)、シャツ29,000円/ラッピンノット(HEMT PR TEL:03-6721-0882)、メガネ38,000円/ホワイトスクリーン(ヌーヴ・エイ TEL:03-5428-2631)、その他スタイリスト私物
▲着用アイテム(スタイル2)
ジャケット19,000円、パンツ11,000円/ともにアバハウス(アバハウス 池袋パルコ店 TEL:03-3987-8025)、カットソー20,000円/アトウ(シアンPR TEL:03-6662-5525)、その他スタイリスト私物
▲着用アイテム(スタイル3)
シャツ25,000円/ア ボンタージ(ブリックレイヤー TEL:03-5734-1098)、カットソー9,000円/ヴォート メイク ニュー クローズ(HEMT PR TEL:03-6721-0882)、キャップ6,900円/ナインテイラー(スタジオ ファブワーク TEL:03-6438-9575)、その他スタイリスト私物
▲着用アイテム(スタイル4)
コート26,000円/ステュディオス(ステュディオス メンズ 原宿本店 TEL:03-5785-1864)、カットソー9,000円/マニュアル アルファベット(エムケースクエア TEL:06-6534-1177)、パンツ36,000円/アトウ(シアンPR TEL:03-6662-5525)、メガネ50,000円/ミスタージェントルマン アイウェア(ジョイ エブリ タイム TEL:03-5937-1965)
▲着用アイテム(スタイル5)
シャツ15,400円/リーセンシィ オブ マイン アバハウス、肩にかけたトップス5,500円/マイセルフ アバハウス(ともにアバハウス 池袋パルコ店 TEL:03-3987-8025)、パンツ17,000円/ネイタルデザイン(スキャターブレイン TEL:03-5300-8164)、ソックスはスタイリスト私物
▲着用アイテム(スタイル6)
パーカ9,000円/アーバンリサーチ(アーバンリサーチ ルミネ新宿店 TEL:03-5339-2515)、シャツ3,990円/バックナンバー(ライトオン TEL:03-3409-2589)、パンツ23,000円/キックスシックス(シアンPR TEL:03-6662-5525)、ソックスはスタイリスト私物
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※掲載の金額はすべて税抜価格です
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Photo_Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Styling_Yu Sugiura
Hair&Make_Takae Kamikawa[mod’shair]
Model_Shogo
Text_Satoshi Yamasaki