
“カルチャーと機能”を両取り。秋冬の主力ロンTを、ヴァンズで見つけた
今買い足すべきインナーは何か。ニットやスウェットが脳裏に浮かぶ方も多いでしょうが、ロンTも有力候補の1つです。中でも皆が知るあのブランドの1枚に注目しました。
今インナーを買い足すなら、ロングスパンで活躍するロンTがちょうど良い
日に日に季節は深まり、早くも冬の到来を感じさせる気候となってきています。とはいえ、本格的にニットをワードローブに投入するには少々気が早い。こんな時期に重宝するのが、長袖Tシャツ、すなわちロンTの存在です。Tシャツを今から買い足すの? と思われるかもしれませんが、侮るなかれ。今時期は写真のようにコートの下にシンプルに仕込み、さらに寒くなってきたら間にインナーダウンを挟めばOK。真冬にはニットの下に肌着感覚で挿すこともできるなど、その使い道は無限大です。
セレクトの際に重要になるのが、ロンTそのものの耐久性と着心地です。季節をまたいで使い倒す前提であっても、一冬でだらしなく伸びてしまったり穴が開いてしまったりするようなモノでは話になりません。加えて、春到来の折りに1枚で粋に着こなすのであれば主張しすぎない大人好みのデザインも重要でしょう。しかし、そんな都合の良いロンTがどこにあるのか。その答えの1つが、なんとストリートブランドの王道『ヴァンズ』にあったんです!
ただのロンTにあらず。「オフ ザ ウォールT」は見た目も着心地も主役級
多くの読者にとっては耳タコかもしれませんが、『ヴァンズ』は1966年にカリフォルニアにて創設されたストリートやスケートシーンと大変つながりが深いブランド。初めはスニーカーを中心としたラインアップでしたが、現在ではアパレルやグッズも幅広く展開するファッションブランドとしての側面も見せています。そのどれもが、革新的なスニーカー作りの中で培われてきたユーザーからの“信頼”を体現する実用性を持ち合わせているのです。創設から半世紀以上経った今でもスケーターたちにとってユニフォームともいえるブランドであることが、各製品のクオリティの高さを裏付けています。
この2020年春リリースとなった「オフ ザ ウォールT」もそんなラインアップの中の1つ。一見、カジュアルスタイルと好相性な“普通のロンT”です。しかし、そこは『ヴァンズ』。これ見よがしではない形で、ワールドクラスのスケーターも納得のスペックを有しています。同ブランドならではのアプローチで企画されたロンT。その実力を1つずつ読み解いて行きましょう。
プロスケーターのためのスペックは、都市生活においても有用だ
アウトドアシーンで活躍するアイテムが街でも愛されるように、プロスケーターを支えるそれもまた、普段使いにおいてその利便性を発揮してくれます。デザインと機能。その両面から掘り下げてみましょう。
ポイント1
綿100%とは思えない。激しいスケートシーンもこなすスタディスパン繊維を使用
スケーターにとって、Tシャツはユニフォームであり道具。簡単に破れてしまったり、数回の洗濯でへたったりするようでは困ります。それでいてコットンの使用を望む彼らのために『ヴァンズ』が提案したのが、スタディスパンという特殊な繊維構造。繊維から見直すことで、並のコットン生地では実現し得ない高いタフネスを実現したのです。加えて、首元のリブはボディの素材を挟み込むようにセットされたバインダーネックを採用。肩の縫い目も補強されているなど、細かな点に手を抜かないところに、リアルなスケートシーンに寄り添う同ブランドのあり方が窺えます。
ポイント2
見えないところにテクノロジ-。裏地のワッフルプリントにより快適が持続
人口密度の高い電車の中、暖房の効いた店内などなど、場所によっては冬場でも汗ばむことも。そんなとき問われるのが、インナーの機能性です。汗をしっかり吸ってくれるだけでは足りず、きちんと発散してくれないといつまでも不快な湿り気が内にこもったままです。その点も、「オフ ザ ウォールT」は解決済み。体に触れる内側に『ヴァンズ』のアウトソールを思わせるワッフルプリントを施すことで、綿100%のボディに吸水速乾性を付与することに成功しています。あると便利なテクノロジーが、表から見えない形で配されているのはうれしいですよね。
ポイント3
大人のカジュアルに似合う、豊富なデザインバリエーション
どんなにスペックが良くても、デザインがお眼鏡に適わなければヘビロテはあり得ません。ストリートウェアの中にはファッション性やトレンドを強く意識した結果、さらりと着るには難しいデザインのモノも少なからずあります。しかし、『ヴァンズ』はあくまで自然体。春の半袖Tもそうでしたが、新作のロンTも大人が普段着として取り入れるに適した程良いカジュアルさが魅力です。この良い意味での気負わなさもまた、カリフォルニアの空気を纏う『ヴァンズ』らしさの表れでしょう。
スニーカーもロンTも。来る春まで、ワードローブに『ヴァンズ』が欠かせない
「オーセンティック」に「エラ」、「スケートハイ」など、『ヴァンズ』のスニーカーには我々の日常に自然に溶け込み、生活の一部となっている名作が数多くあります。普遍的なデザインにヘビロテするに足る納得のスペックを有した「オフ ザ ウォールT」もまた、そんな定番となり得る有力候補であることはご理解いただけたはず。これからの時期のインナーとしてはもちろん、春までの息の長い相棒として『ヴァンズ』のロンTを検討してみてはいかがでしょうか?