使えるのはやっぱりブラック。タトラスと考える、失敗しない黒ダウンの選び方
冬コーデにおいて万能な活躍を見せる黒ダウン。理想の1着に出会うには、何を基準に選べばいいのでしょうか? その答えを、多彩なダウンが揃う『タトラス』で見つけました。
使い勝手の良さで選ぶなら、ダウンはやっぱり「黒」に限る
冬に頼れる本命アウターとして、そろそろダウンジャケット選びに本腰を入れたい季節。人気の高まりもあって選択肢はかなり豊富ですが、やはり総合力の高さで選ぶなら、万能カラーであるブラックを纏ったダウンに勝るものはありません。男らしさと都会的な印象を併せ持つ黒ダウン特有の佇まいは、カジュアルスタイルのみならず、ドレス感のある装いにも映える守備範囲の広さがウリ。ダウンが持つ保温力は言わずもがな、着回し力が高くコーディネートも簡単なのが魅力です。
イタリア仕込みの品の良さ。大人コーデに効く黒ダウンが『タトラス』にある
そんな使い勝手の良さが魅力の黒ダウンですが、大人が身に着ける1着として選ぶのであれば、確かな品質を約束する「ブランド力」、そして大人らしさを損ねず年相応のおしゃれを印象付けられる「上質感」を備えていることが必須となります。そんな中で、それらの条件を満たす黒ダウンの宝庫としておすすめしたいのが、イタリア発のダウンブランド『タトラス』。ミラノに拠点を置くデザインチームが手掛けるそのスタイルは、都会的にしてクラス感溢れる仕上がり。ルックスだけでなく、最高級のホワイトグースダウンを贅沢に使った抜群の保温力など、機能面においても高い水準を実現しています。
今でこそ当たり前のように使われるようになった“ドレスダウン”という言葉ですが、これはそもそも『タトラス』のダウンジャケットを形容するワードとして使われるようになったといっても過言ではありません。ブランドが創業した2006年に発表されたコレクションは、それまでのダウンジャケットのイメージを覆すほど洗練されたもので、以降、ダウンをスーツやジャケットなどに合わせて街使いする大人が急増しました。一方、スペックの面では、ポーランド産のホワイトグースダウンを採用することで過酷な寒さに耐えうる圧倒的な保温力を実現。“in everywhere(どこにおいても)”というブランドコンセプトを体現し、多彩なシーンへの対応を可能したそのダウン作りは、今シーズンもますます磨きがかかっています。
スタイリストが伝授。大人の黒ダウン選びを成功へと導く4つの視点とは
一見しただけではとどれも似たり寄ったりに思えてしまいがちな黒ダウン。そのため、いざ選ぼうと思っても何を基準にすれば良いのか迷ってしまうことも少なくありません。しかし、“微差こそ大差”という言葉があるように、黒ダウンは素材感やちょっとしたシルエットの違いによって、その印象が想像以上に大きく変わるものです。
そうした微差を的確に見極め、最良な1着との出会いを果たすべく、今回はファッション誌などで活躍する人気スタイリストの菊池陽之介さんをナビゲーターとして招聘。『タトラス』が誇る豊富なラインアップからピックアップしたおすすめモデルを例に、大人のニーズに合った黒ダウンの選択術について解説してもらいました。プロの視点で語られる4つのポイントを押さえれば、きっと欲しかった黒ダウンに出会えるはず!
▼視点1:「黒ダウンの無難さを払拭するには、シャイニーな光沢感を味方につける」
どんなスタイルにも溶け込む万能さが魅力の黒ダウンですが、一歩間違えると無難で平凡な着こなしに見えてしまう危険性も潜んでいます。「そうした無難さを払拭するには、シャイニーな素材感を味方につけるのがうってつけ。同じ黒でもマットな黒だとありきたりになってしまいがちですが、この「ベルボ」のような特徴的な光沢感をたたえる黒ならばラグジュアリーな印象を獲得することができます。例えばこちらのコーデは、パーカーにテック系のパンツを合わせたスポーティな印象の装いですが、ここにあえてツヤ感のあるダウンを合わせてあげることで、しっかり大人らしい装いに落とし込むことができるんです」。
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『タトラス』のダウンの中でも定番的な人気を誇る、ショート丈のダウンジャケット「ベルボ」。ボディに採用したしなやかで美しい光沢を放つシャイニーナイロンは、中空糸で軽量化を図ったもの。染料が浸透しやすいという特性もあり、深みのある黒に仕上がっています。その一方、ステッチ幅を広くした縫製や袖ポケットなどのミリタリー調のディテールで、男らしさをさりげなく印象付けることも可能。上質なホワイトグースダウンを惜しげもなく封入していますが、お家芸でもある細身パターンが体のラインにきれいにフィットしてくれます。
「両脇のギャザーの入り方が絶妙で、シャイニーな素材感の中に雰囲気のあるテクスチャーがプラスされています。こうした細部の意匠も加わることで、黒一色でも単調に映らず、着こなしを印象的に見せることができるんですよね」と菊池さん。このギャザーは、横から見たときにチラリと覗くアクセントにもなっていて、美シルエットを引き立てる視覚効果を発揮。テクスチャーの違いによって生まれるコントラストで、光沢感が一層際立ちます。
▼視点2:「ビジネス使いは品良く、が鉄則。クラス感を損なわない素材選びが必須です」
ビジネスの装いに求められるのは、何よりも品格。昨今はかつてよりカジュアルなスタイルが許される職場も増えてきたとはいえ、黒ダウンを着る場合もそこはきっちり意識して選ぶのが良識ある大人の選択といえるでしょう。「ビジネス使いには、上質なウール地で仕立てられた1着をおすすめします。ロロ・ピアーナ社の極上ウールを採用したこちらの「フォンド」は、まさにベストな選択。アウトドア発祥のダウンでありながら、しっかりクラス感を得ることができます。しかもこのモデルはお尻がすっぽり隠れる着丈。スーツの上から羽織ったときにジャケットの裾が見えないレングスというのも、オンビジネスで着用するダウンのマスト条件ですね」。
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上で着用しているのが、こちらの「フォンド」。ロロ・ピアーナ社が手掛けたスーパー150’sのウールにシルクをブレンドした表地は、表面にほんのり起毛感があり、手触りは非常に滑らか。耐久撥水加工が施されているため、水滴や汚れを弾いてくれるという実用性の高さもうれしいポイントです。また、ポケットの仕様などにミリタリー調のディテールが散りばめられていながら、フードにファーを配すことで生地や仕立ての上質感が損なわれず、都会的なスタイルを印象付けられます。
素材感は見た目がエレガントですが、耐久撥水加工のおかげで小雨程度なら気にせず着られるのが◎。なお、顔周りに上品さをもたらす柔らかなラクーンファーは取り外して着ることも可能です。「フロントのパラシュートボタンや胸部のハンドウォーマーといったミリタリー由来の意匠で、どこか力強さも感じさせる仕上がり。シルク混ウールが放つ高級感とのコントラストで、ひと味違うビジネススタイルを楽しめます。もちろん休日のカジュアルコーデにもバッチリ対応してくれますよ」。
▼視点3:「女性目線を意識するなら脱・モコモコ。すっきりシャープ顔のダウンを」
デートなどで女性に好印象を与えたいときは、何よりもルーズな印象に見えないことが大切。とくれば、ダウンにありがちなボリューム感はできる限り抑えるのが賢明です。「モコモコしたダウンからの脱却を狙うのであれば、この「ドミツィアーノ」というモデルがまさしく適役。シルエットが細身で、しかも着丈が少し長めな設計だから着膨れ感がまったくなく、スマート見えするんです。しかも、表地はロロ・ピアーナ社のシルク混ウール。すっきりとしたスタイリッシュなシルエットとラグジュアリーな素材感の相乗効果が生み出す品の良さに対しても、女性は好印象を抱いてくれるはずです」。
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身頃にダーツを入れながら、立体的かつすっきりとした印象のシルエットに仕上げられた「ドミツィアーノ」は、ブランドで1、2を争う人気モデル。こちらも前述の「フォンド」と同じく、スーパー150’sウール×シルクの素材に対し、レインシステムという耐久撥水加工を施した生地を採用。内部の羽毛の保温力が、湿気や濡れによって低下するのを防いでくれます。ディテールを最小限に抑えたミニマルなデザインによって、タイトで洗練されたフォルムがさらに印象的に。
ウールシルクの生地が落ち着いた風合いなので、ほんのり光沢感のあるシルバーメタルのボタンやジッパーが洒落感を高める好アクセントとして機能。これも、高級感ある服地を使っているからこそ得られる演出効果です。「ダウンジャケットのシルエットが細身なので、ワイドパンツをはくときはダブルジップのボトム側を開いてAラインを作ってあげるとバランス良く着こなせます」と菊池さんはアドバイス。
▼視点4:「旬をアピールするにはビッグシルエットが◎。でも、着丈はあくまで短めを」
トレンド感を意識した黒ダウンコーデを構築するのであれば、やっぱりビッグシルエットが外せません。「実は、ちょうどいいタイミングで『タトラス』がオーバーサイズ系のダウンを作っていたんです。それがこの「リップダウンジャケット」。ただ単に全体が大きいだけのダウンだとどうしてもだらしなく見えてしまうんですが、これはちゃんと考えられていて、パンツのタックがちょうど見えるくらいのコンパクトな丈感。だから、しっかり大人らしさを保てるんです。ストリートテイストに振った装いにももちろんマッチしますが、あえてスラックスなどの上品なアイテムを合わせ、コントラストを楽しむのもおすすめです」。
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『タトラス』の公式サイトと直営店でのみ購入できる限定アイテム「リップダウンジャケット」。肩はドロップさせず、身頃と袖、アームホールにゆとりを持たせたビッグシルエットが特徴的です。他のモデルに比べ、袖の長さに対して着丈がかなり短めな設計。ゆったりしていてもルーズに見えない絶妙なシルエットは、この着丈バランスによって生み出されています。フードは着脱式で、取り外すとスタンドカラーになり、よりすっきり着こなすことが可能。
「フロントのジップを首元まで上げ、フードのチンプラップをスナップボタンで閉じれば、冷たい風をシャットアウトしてホワイトグースダウンの保温力を十二分に引き出せます」と菊池さん。さりげないブランドアピールを可能にする左袖のタグは、他モデルとは違うベルクロ仕様というのが新鮮。そして、15デニールという細番手のナイロンを用いた表地のシェルは非常に薄手でしなやかでありながら、リップストップ織りなので堅牢性は申し分なし!
『タトラス』の黒ダウンを相棒に、冬コーデを満喫しよう
男らしくて都会的。大人が求めるそんなムードを手軽に表現でき、シーン不問で幅広い着こなしに適応してくれる黒ダウンは、まさに万能アウターと呼ぶにふさわしい存在。まだ理想の1着と出会えていないなら、『タトラス』のラインアップをぜひチェックしてみましょう。ひとくちに黒ダウンといっても、素材感やシルエット、ディテールワークの違いによって実に多彩なバリエーションが揃い踏み。この冬、あなたにとって最良のパートナーがきっと見つかるはずです!
▼着用アイテム(冒頭&末尾のカット)
ニット8,000円/ナノ・ユニバース、ジーンズ19,000円/レッドカード×ナノ・ユニバース(ともにナノ・ユニバース カスタマーサービス TEL:0120-705-088)
▼着用アイテム(視点1のコーデ)
パーカー20,000円/タトラス×フィラ、イージーパンツ25,000円/エイチアイピー バイ ソリード(ともにタトラスインターナショナル TEL:03-5708-5188)、その他スタイリスト私物
▼着用アイテム(視点2のコーデ)
ジャケット30,000円、パンツ15,000円/ともにナノ・ユニバース(ナノ・ユニバース カスタマーサービス TEL:0120-705-088)、シャツ8,000円、ネクタイ6,000円/ともにライフスタイルテーラー(アーバンリサーチ ドアーズ らららぽーと豊洲店 TEL:050-2017-9050)、シューズ65,000円/パラブーツ(パラブーツ 青山店 TEL:03-5766-6688)
▼着用アイテム(視点3のコーデ)
ニット6,500円/ナノ・ユニバース(ナノ・ユニバース カスタマーサービス TEL:0120-705-088)、カーゴパンツ35,000円/タトラス(タトラスインターナショナル TEL:03-5708-5188)
▼着用アイテム(視点4のコーデ)
ニット32,000円/スリードッツ(スリードッツ青山店 TEL:03-6805-1704)、パンツ29,000円/ベルウィッチ(ナノ・ユニバース カスタマーサービス TEL:0120-705-088)
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※掲載の金額はすべて税抜価格です
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Photo_Katsunori Suzuki
Styling_Yonosuke Kikuchi
Hair&Make_Ryohei Katsuma
Model_Kenji Kureyama
Text_Takumi Endo