暖かいだけじゃもう物足りない。エーグルと探る、これからの冬アウターの条件とは
徐々に寒くなりアウターに手が伸び出すこの時期。今の時代に合ったその選び方を、フランス発の名ブランド「エーグル」の優れモノを軸に読み解いていきます。
見た目が良ければOK、はもう終わり。+αの付加価値で賢いアウター選びを
今まさにファッションの秋。日に日に肌寒さが強まっていく中で、「どんなアウターを新調しようか」と浮き足立っている方もいることでしょう。しかし、見た目ばかりを意識した選択は早計です。我々を取り巻く環境は、この2年ほどで大きな変化がありました。その中で、高い機能性を前提として、自然に配慮された製造方法か、持続可能な素材を使用しているか……など、モノを選ぶにあたっての新たな基準も増えてきました。もはや、優れたデザインだけではなく、背景をしっかりと持ち、末長く使えるような“安心感”のあるアイテムを選ぶことが必須となりつつあります。
ダウンジャケットをはじめとする“冬の主役”、ヘビーアウターも例外ではありません。ましてや値が張るモノだけに、モノ選びに余計に迷いが生じがち。その悩みを晴らし、背景と実用性を約束してくれる確かな1着に出会うべく、ルックスだけで判断しない賢いアウター選びをご提案。フランスの老舗ブランド『エーグル』のアウターに、そのヒントがありました。
これからのアウター選びに必要なことを、利便性と環境の両面から考える
早速、これからのアウター選びにおいて大切なポイントを挙げていきましょう。まず第一にベーシックなデザインであること。トレンドを敏感に捉えたエッジの効いたアイテムはそれだけで目立ちますが、今後も長く使うことを考えれば不安も拭えません。なにせ、時代の流れはいつだって早く、大人であればそこに流されずとも逆らわない柔軟な姿勢が求められるからです。
その点、奇をてらわない『エーグル』のアウターであればこれから先の末長いパートナーシップが期待できます。シルエットなどはモダンにアップデートされているとはいえ、ベーシックゆえに合わせるアイテムを選ばないところも優秀です。
長く着られる頼り甲斐のあるアウターとして、着回しの利くデザイン性とともに重視されるべきポイント。それは、頼れる機能性です。第一義である防寒性能だけでなく、防水性や透湿性など多くのタフネスが求められます。暖かい“だけ”のアウターは、見た目だけのアウター同様に評価がされにくい時代なのです。
『エーグル』の新作はマルチな機能素材を使ってこのハードルをクリアしていますが、なかでもメンテナンスが容易な点は特筆すべきでしょう。水濡れに強い特別な中綿を使うことで、通常のダウンジャケットでは難しい自宅での洗濯にも対応。汚れても洗える気楽さがさらなるヘビーユースを約束するのです。
自分のことも、環境のことも。大人を取り巻くライフスタイルを『エーグル』と
ニューノーマル時代のモノ選びとしては、“サステナブル”というキーワードをよく耳にします。「持続可能」という意味を持つこの言葉は、地球規模の環境・人権問題を踏まえたもの。各ブランドで取り組みは多岐にわたりますが、『エーグル』は特にこの分野にも力を入れています。
それは、「エーグル ポジティブ インパクト」という取り組みを見れば明らか。環境に配慮した製品の開発、循環型経済と環境保全への意識向上といった5つの目標が設定されていて、今季の全コレクションの31%でサステナビリティと耐久性を両立しています。なお、2022年にはこの数字を50%にまで引き上げることを目指しているそうで、今後のさらなる発展にも期待です。
大人の冬スタイルを強力に後押しする、『エーグル』で着目すべき3つのアウター
ここからは、上記のような“これからのアウター”の要件を満たす新作をピックアップ。フレンチブランドならではのエスプリの効いたベーシックデザインは多様な装いにマッチし、そのなかでも決して埋もれない適度な存在感を放ちます。機能性の高さも、アウトドアシーンと親密な『エーグル』ならではの強みが反映されているのです。
▼GORE-TEXメンブレンを取り入れた、都市に馴染むモダン顔フーデッドコート
こちらのフーデッドコートは、高い防水性と防風性に加えて透湿性まで備えたGORE-TEXメンブレンをシェル素材に使う2レイヤー仕様。オールブラックのカラーリングとすっきりシルエットは多彩なスタイルにマッチし、インナーと組み合わせるだけでサマになります。
控えめな生地の光沢、柔らかい肌触りも、落ち着いた大人の装いを品良くフォローすること請け合い。ミリタリー的なフィッシュテールが主張するバックスタイルは、程良い武骨さをアピールします。スーツの上から羽織ってもジャケットの裾が覗かない絶妙なレングスも、マルチプレーヤーたる所以。街・山だけでなくオン・オフの垣根も飛び越える、GOODセンスなアウターといえるでしょう。
中綿にはプリマロフトを採用し、ウォッシャブルであるうえに寒さ対策もバッチリ。ダウンやフェザーではなく環境面に配慮したバイオインサレーションを使うことで、機能と意識の高さを両立しています。
また、ディテールワークも必見です。フード部分にはボディと同色でロゴを配し、アウトドアシーンにおいてもグローブなどを楽々収納できる内側のポケット、その縁部分にはブランドのシグネチャーである「ダブルストライプ」が。こんな気の利かせ方が実にフランスらしいのです。
▼フレンチブランドらしい鮮やかな配色がベーシックデザインに映える、ジップアップジャケット
例えばキャンプをはじめとするアウトドアシーンと、買い物のような都会でのシーン。その両極で映える鮮やかなマスタードカラーのジップアップジャケットは、多数のポケットを備えながらモダンなシルエットでまとめられています。
落ち着いたマットな表情の表地には防水・透湿性の高いMTDメンブレンが使われ、多少の汚れであればさっと手で拭うだけでOK。中綿に「デュポン社」のサステナブル繊維素材を使用したSorona(R)インサレーションを使うことで、ウォッシャブルかつサステナブルな条件を満たしています。
存在感たっぷりのボリューミーなシルエットですが、表地と中綿ともに素材を厳選することで驚くほど軽い仕立てを実現。自然と快適に共存できる、着用者の立場に立ったアイテム作りは、『エーグル』の真骨頂といっていいでしょう。
動きやすさの追求は、スナップボタンで調整できるサイドベンツからも見て取れます。腰を屈ませることの多いアクティブシーン、または街中で自転車に乗るようなシーンにおいては、ことのほか重要なディテールとなりそう。もちろん、背中から冷気が上がってくるような肌寒い日はこのボタンを留めておけばOKというわけです。
▼肉厚な総柄パフジャケットも、大人好みの色で仕上げたロックプリントなら着回し良好
上記のジップアップジャケットと同じく、中綿にSorona(R)インサレーションを使った総柄パフジャケット。肉厚ながら軽量で、寒さの厳しい真冬に求められる要素を軽々とクリアしてくれます。
フレンチシックを感じさせる薄いブルーのシェルに描かれた柄は、今季の『エーグル』を象徴するロックプリント。天然の鉱物をイメージしたマーブル調の総柄はブランドのサステナブルな姿勢を色濃く表現するとともに、シンプルな大人の装いにさりげなくも程良いアクセントを添えます。
撥水性に秀でたシェル素材は、ツルッとした肌触りもユニーク。なめらかな質感は発色の良さにもつながり、絶妙なブルーの色合いをより美しく見せています。その一方、ジャケットの裏地にはビビッドイエローを採用。あえて反対色のカラーを使うことで鮮やかな対比を生み、ジャケットが翻るたびにセンスを香らせます。
秀作揃い。長く付き合えるアウターに、『エーグル』で出会う
ご覧のように、『エーグル』の新作アウターはまさしく秀作揃い。使い勝手のいいデザインとイージーメンテナンス、さらにはブランドとして1本軸を通したサステナブルなモノ作りまでカバーした逸品たちは、モノ選びに悩む私たちに末永く愛用できそうな“安心感”を与えてくれることでしょう。言葉では語り尽くせないその魅力を、ぜひ実際に手にとって感じてみてください。
本企画は、雑誌『OCEANS Web』と連動しています。
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ファッションから時計、クルマ、グルーミング、フィットネス、趣味……。30~40代の男性に向けて、海のように広くて深い、あらゆる大人の「楽しい」を届けるメディアブランド。 https://oceans.tokyo.jp/
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Photo_Kengo Shimizu
Styling_Yonosuke Kikuchi
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Model_Masashi Miura
Text_Naoki Masuyama