
大人の腕元に誠実さと感性を。稀代のヒット作が纏う、冬にこそ似合うロイヤルブルー
2020年に発売された「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」に今冬待望のニューモデルが登場。気品に満ちたロイヤルブルーは、大人の男にいかなる恩恵をもたらすのか?
ファーストダイバーズにインスパイアされた名機に、なぜこの色がなかったのだろう?
2020年の夏、1本のダイバーズウォッチが時計業界の話題をさらった。『セイコー プロスペックス』から登場したモデルの名は、「1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン」。「セイコー」が1965年に発売した国産初のダイバーズウォッチ「1965 メカニカルダイバーズ」をベースに、ケースサイズやSS(ステンレススチール)ブレスレットの採用など随所が現代的にアップデートされたモデルである。現代の息吹が吹き込まれたマスターピースの姿は、腕時計ファンから熱い眼差しが注がれた。
そして、来たる11月27日(土)には「1965 メカニカルダイバーズ」の最新版となる「1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン ショップ専用モデル(SBDC163)」が発売される。断然目を引くのは、これまでのラインアップには存在しなかったロイヤルブルー。海を連想させる深みのあるブルーは、ダイバーズウォッチとしてふさわしい色の1つであると同時に、大人の冬の装いに誠実なイメージや気品を付与してくれるカラーだ。加えて腕時計の印象を大きく左右するベゼルもポリッシュ加工されたステンレススチールに変更されるなど、エレガントなイメージに一層磨きがかけられている。
ロイヤルブルーという色が持つ魅力もさることながら、今作においては希少性もまた所有欲をくすぐる要素だ。「SBDC163」を購入できるのは、時計専門店の「ザ・クロックハウス」と「ウオッチタウン」のみ。既存のラインアップの中でも、随一の希少性を誇る。
ここ数シーズン、ダイバーズウォッチは改めて脚光を浴びており、ニューモデルや復刻モデルが多数リリースされている。だが、国産初のダイバーズウォッチの系譜を受け継ぎ、さらに誠実さや知性を象徴するプレミアムカラーを纏った同作は、腕時計を愛する大人の男の目に特別な1本として映るはずだ。
1965年から連綿と続く“セイコーダイバーズ”の歴史。改めてその正統性を理解する
ロイヤルブルーモデル「SBDC163」が持つ本当の価値を知るには、改めて“セイコーダイバーズ”の歴史を読み解く必要があるだろう。
その原点は、1965年にセイコーが発売した国産初のダイバーズウォッチにある。「1965メカニカルダイバーズ」と呼ばれるオリジナルモデルは、1966年から4度にわたって南極観測隊越冬隊員の装備品として寄贈され、その後も多くの冒険家によって北極や南極、エベレストといった過酷な環境下で使用されてきた。
そう、「1965 メカニカルダイバーズ」は「セイコー」の特殊時計開発のルーツであり、国産ダイバーズウォッチのマイルストーンというべき1本なのだ。また、視認性に優れた太い角ばったインデックス&針、そして無駄のないシャープな形状のケースといったデザイン面の評価も高く、当時から現代にいたるまで世界中の時計愛好家から根強い人気を誇っている。
その後「1965メカニカルダイバーズ」の系譜を継ぐ数々のモデルがリリースされたが、2020年の6月に歴史的な1本が『セイコー プロスペックス』から登場した。それが、画像の「SBDC101」をはじめとした「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」である。ベースとなっているのは同メーカーのレガシーというべき「1965 メカニカルダイバーズ」。“現代デザイン”という名の通り随所に現代的なアップデートが加えられているものの、シャープな形状のケースといい、力強いインデックス&針といい、その顔立ちは「セイコー」のファーストダイバーズとしての威風を放つ。
SSブレスレットの採用など、いくつかの変更の中で最大のポイントに挙げられるのがサイズである。「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」の前作に当たる「SBDC051」のケースサイズは42.6mmであり、他の”セイコーダイバーズ”は45~50mmほどが基本。一方、「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」では40.5mmにサイズダウンされており、これにより現代的なイメージが強まるとともにオン・オフ問わず使いやすくなったのだ。
注目すべきアップデートポイントは、他にも。ケースはサイズと同時に厚みも抑えられ、前作の「SBDC051(13.8mm厚)」よりも、0.6mm薄い設計に。ケースの重心が下がることで装着感もアップした。また、オリジナルの面影を残すシャープな形状のステンレスケースは鏡面と筋目に磨き分けられており、腕元を華やかに演出。ガードのないリューズやサファイアクリスタル風防も端正なイメージの演出に一役買っている。
腕時計の心臓部というべきムーブメントに関しても、「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」は高いスペックを誇る。搭載されている「セイコー」の自社製ムーブメント6R35は、日差+25秒~-15秒という精度を誇り、さらに70時間というロングパワーリザーブを実現している。70時間駆動なら、金曜の夜に外しても月曜の朝まで元気に時間を刻み続けてくれる。
腕に巻けば理解できる。品のあるロイヤルブルーがもたらす、大人の遊びと緊張感
「1965メカニカルダイバーズ」から始まり、「SBDC101」をはじめとした「1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン」へと受け継がれてきた“セイコーダイバーズ”の系譜。長きにわたって腕時計ファンから愛され続ける理由は、性能だけでなく洗練されたデザインにもある。なかでもロイヤルブルーを纏った「1965メカニカルダイバーズ 現代デザイン ショップ専用モデル(SBDC163)」は、大人の男のおしゃれに多くの恩恵をもたらしてくれることだろう。
▼リラックスした休日着にも、ロイヤルブルーが格を演出する
従来の「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」とはひと味違う、「SBDC163」だけが持つ魅力。それを一言でいうなら、ロイヤルブルーという特別な色が持つ存在感にある。シャツ1枚のシンプルな格好であっても、この腕時計を装着しているだけでスタイリングがグッと引き締まるのだ。例えば、腕時計と色のトーンを揃えたデニムシャツ。そのラフにまくった袖から覗かせれば、光沢あるベゼルが洗練を主張する。また、上質なブロードの白シャツと鮮やかなコントラストを演出するのも絵になる。海のように深いロイヤルブルーが、カジュアルスタイルにエレガントなスパイスを効かせてくれるのだ。
▼スポーツウォッチの代名詞、ダイバーズウォッチでもお堅いスーツと好相性
スーツとスポーティなダイバーズウォッチの相性を、疑問視する方もいることだろう。しかし「SBDC163」においては心配無用。もともと、「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」の端正な顔つきはそのサイズ感もあり、スーツに合わせてもまったく違和感はない。こと「SBDC163」ならなおさら、上品なロイヤルブルーがスーツスタイルの腕元に自然に調和。加えてロイヤルブルーはネイビーと近い色だけに、かっちりとしたビジネススーツとも相性が良いのだ。ビジネスシーンに欠かせない上品さや誠実なイメージを持ちながら、黒やネイビーの腕時計とはひと味違う個性や遊び心を演出できるロイヤルブルー。「SBDC163」はオン・オフ問わず、大人の男の良き相棒となることだろう。
この冬だけの本命カラー。二の足を踏んでいたなら、これが好機だ
ブランドのステータスにモデルの歴史、信頼の置ける機能性、そしてスタイリングとの相性……。「SBDC163」には、大人の男が腕時計を選ぶうえで重要な要素がことごとく備わっている。何より、発売以来人気の「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン」の最新モデルにして、希少なショップ限定モデルだ。
なお、同モデルの予約開始日は10月27日(水)。完売する可能性もあるので、気になる人は11月27日(土)の発売前に予約しておくことをおすすめする。
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※掲載の金額はすべて税込価格です
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Text_Ryota Osujo