
自由自在にカスタマイズ。“MY G-SHOCK”で自分好みのオンリーワンを手に入れる
多くの画期的モデルで周囲を驚かせてきた『Gショック』。今度はなんと自分だけの「MY G-SHOCK」が作れるという。早速、業界の最前線で活躍するデザイナーが試してみた。
これまでとはひと味違う、自分だけの『Gショック』
90年代のストリートブームをけん引し、今なお革新的アプローチでカジュアルウォッチの可能性を示し続けている『Gショック』。これまでにスペシャルモデルも数多くリリースされ、なかにはあまりの希少性ゆえプレミアム価格で取り引きされるものまであった。しかし今回発表された「MY G-SHOCK」には、ある意味それ以上の価値を見出せるかもしれない。なんといっても世界に1つしかない“Gショック×自分”のコラボモデルである。それを手にできたらなら、きっと言葉にできない喜びがこみ上げてくるはずだ。
組み合わせは190万通り。色やデザインをカスタマイズできる、その名も「MY G-SHOCK」
デザイン性、堅牢性、機能性、メカニカル感、カルチャー性……etc。『Gショック』に感じる魅力はおそらく千差万別。そこへさらに新たな価値を届けたいと立ち上げられたのがこの「MY G-SHOCK」である。きっかけとなったのは「DWE-5600CC-3JR」。同梱する2種類のバンドとベゼルを付け替えられるモデルとして昨年人気を博したが、今回はあらゆるパーツを自分好みにカスタマイズ可能に。そのバリエーションたるや、驚愕の190万通り。さらには、国内未発売だった5600シリーズのファーストカラーも選択肢に加えられている。
「MY G-SHOCK」、どう作る? にしのやPR 西野大士さんの場合
「この「MY G-SHOCK」の話を聞いてテンションがアガりましたね」と話すのは、にしのやの代表を務める西野大士氏だ。国内外を含めのべ20のブランドのPRを担当するかたわら、パンツ専業ブランド『ニート』のデザイナーも担う業界の重要人物である。彼が仕事において大事にするのは“思いやり”。「お客様だけでなく周囲の人間の想いにどれだけ応え、届けられるかが大事」と語る。そんな彼がアイテム選び、着こなしにおいて重視しているのがトラッドな中に見え隠れする“楽しさ”だとか。
▼カスタマイズは実に簡単。「MY G-SHOCK」をオーダーしてみた
「カスタマーの想いをカタチにし、自由自在にカスタムできる楽しさを提供するこのプロジェクトは、僕のスタンスとも合致しますね」。そう語る西野氏に、早速「MY G-SHOCK」を試していただいた。多くの耳目を集める彼の感性。そこから生まれる1本に期待が膨らむ。
90年代に『Gショック』の薫陶を受け、多くのモデルを手にしてきた西野氏。しかも、「僕も神宮前にて「ニートハウス」というトラウザーズのオーダー専門店を運営しているので、“自分だけの1本”という価値、意義、高揚感はよくわかります」と「MY G-SHOCK」に共感。早速専用サイトを開き、自身が思い描く理想のGショックをチョイスしていく。テーマは“LEGO(R)”だ。
「つい最近、子供たちと一緒にトイショップへ行ったんです。そこで久々にLEGO(R)に触れましたが、やはり配色や世界観は楽しいしですよね」。自身のファッション性においても重要な要素となる遊び心ともリンクし、今回はカラフルな配色で『Gショック』を構築。「着こなしのベースはアメリカントラッドですが、そこへ随所に抜け感を加えるのが自分流。その1つになればと考えました」。
まずはベゼル(全19パターン)にクォーツクリアを選び、ショートバンド(全19パターン)をハートレッド、ロングバンド(全19パターン)をファーストイエローに。遊環(シングルは全20パターン、トリプルは全19パターン)はシングルのタイドブルーを選択し、フェイス(全8パターン)は限定デザインの1つを選択。尾錠(全2パターン)はシルバーをチョイスした。
画面上では、360度あらゆる角度から仕上がりを確認することができる。思い思いに各パーツのカラーを選んだら、あとは指示に従い確定ボタンをクリックするだけでOK。商品を待つのみだ。その間のワクワクもまた楽しみの1つである。
▼約3週間で完成品が到着!
完成したアイテムは、プラスチックを一切使用していない紙製のスペシャルボックスにて届けられる。よく見ると、このボックスの六面全体に描かれているのは『Gショック』の各パーツ。それをすべて切り抜き組み上げていくと『Gショック』のペーパークラフトが完成する。また、完成品を包んでいる卵パックのようなパッケージもユニークだ。
「おー! いいですね~(笑)」。開口一番に発したコメントに、西野氏の満足度が凝縮されている。色を統一しがちな長・短の各ベルトはあえて別の色を選び、シングルの遊環まで別色を起用。一見個性的なデザインだが、LEGO(R)を背景として作り上げたと聞けば納得。すこぶる楽しい配色は、「洋服はわりとベーシックなものが多い」西野氏にあって着こなしの良い抜け感になりそうだ。
ほとんどのパーツに違う色をチョイスしたその斬新さにばかり目が行きがちだが、ベゼルはクリアを選び清々しさを演出。液晶に選んだのは、今回のプロジェクトのため特別に用意した限定デザイン。90年代の『Gショック』ブームを経験している大人たちにとっては、きっとノスタルジーに浸ること確実である。
MYファッションに「MY G-SHOCK」
西野氏が着こなしに抜け感を取り入れる背景には「やはり関西気質で、キザなスタイルが好きではないんです」との考えによるところが大きい。“ベーシックな服をアバンギャルドに着る”彼は、今回の1本をどのように合わせたのだろう?
アメトラとアメカジに覗くストリートな空気
主役としたグレーのテーラードジャケットはストライプ入りの正統派。ただ、色落ちした古着のジーンズを合わせたことで堅苦しさは微塵も感じない。それと呼応させるかのようにインナーにはデッドストックのGジャンを着込みアメカジを香らせ、『ニューバランス』のスニーカーやキャップ、そして『Gショック』でストリート感を演出するその絶妙なバランス感はお見事である。
楽しみ広がる特別な1本。自分ならではの『Gショック』を手に入れよう
これほどのパーツを自分色に染めることができる腕時計が、過去にあっただろうか。これならきっと、おしゃれを自由に楽しむ感覚で『Gショック』を選び、手にできること請け合いだ。今のシーズンであれば、贈り物としてカスタマイズする楽しさを共有することだってできてしまう。ファッションシーンの最前線で活躍するデザイナーも太鼓判を押す「MY G-SHOCK」、ぜひとも皆さんお試しあれ!
Photo_Katsunori Suzuki
Text_Ryo Kikuchi