
だからこんなにも愛せる。洒落者たちが語る、ヘインズの二大白Tの楽しみ方Vol.2
どんなに流行が移ろうとも、エイジレスかつタイムレスな定番としてファンに愛され続けている『ヘインズ』の二大白Tシャツ。その魅力と楽しみ方を洒落者2人が語ります。
何枚あっても良い。白Tといえばやっぱり『ヘインズ』だ
全国各地から桜の開花宣言が届き、本格的な春が到来。そろそろTシャツの出番です。その手始めとしてふさわしいのは、やっぱりまっさらな白T! ということで選ぶべきはお馴染みの『ヘインズ』。Tシャツだけでも数々のラインアップを誇る同ブランドですが、まず注目すべきは2つのベーシックTです。Vol.1に引き続き、白Tをこよなく愛するフリーランスPRの田中 遥さんとスタイリストの稲垣友斗さんの2人に、『ヘインズ』愛や思い出を語っていただきました。
田中「稲垣さんの初『ヘインズ』はいつ頃だったんですか?」
稲垣「中学生1、2年生の頃かな。当時は今ほどインターネットで多くの情報が手に入る時代ではなかったので、兄貴の影響によるところが大きいかも。音楽はメロディック・ハードコアを聴いていたこともあって、基本的にアメカジ好きだったんだよね。シンプルなジーンズにローテクスニーカーを合わせて、じゃあTシャツは? となったら、王道の『ヘインズ』でしょ、 みたいな」
田中「ファッションに興味を持ってから触れる、初めてのアメリカの1つといっても過言ではないですよね」
稲垣「そうそう。なかでも3枚入りパックTシャツの”ゴールドパック”はスタイリスト見習いだった時代から愛用していて、自分にとってスタンダードの1つ。生地感が良いから洗うたびに体に馴染んでいくし、シルエットは普遍的。着古したら部屋着にしてとことん着倒して、また買い足して……を繰り返しているね」
田中「お仕事でスタイリングを組む際にも『ヘインズ』のTシャツは重宝しそうですよね」
稲垣「もちろん! 例えば定番の“赤パック”はどんなスタイリングにも合うからね。ネックのリブは細すぎず太すぎず、開き具合もちょうど良いから、ボタンを開けたシャツの首元から少しだけ見せるのに最適。もちろん“赤パック”に限らず、その汎用性の高さと入手しやすさはスタイリストとして凄くありがたい(笑)」
写真左:スタイリスト稲垣友斗さん。写真右:フリーランスPR田中 遥さん、田中さんが「ビームス」に在籍していた頃からの付き合い。稲垣さんのほうが3学年上で、ファッション観について語り合える間柄。
少しずつ薄着になっていく季節だからこそ、シルエットが良く、インナーとしてはもちろん、1枚でもサマになるTシャツ探しはこの時期の最重要課題。その模範解答として押さえておきたいのが、どんなコーデに対しても抜群のマッチングを見せる『ヘインズ』の二大白Tなのです。
『ヘインズ』が誇る二大白T。スタイリストの稲垣さんが魅せる着こなし術とは
“日本人の心地良さのために”をコンセプトに優しい肌触りで気持ちのいい着心地を実現させた2枚入りパックTシャツ「ヘインズ ジャパンフィット」(以下ジャパンフィット)と、アメリカを感じるボックスシルエットでヘビーウェイトが特徴的な「ビーフィーT」。そんな『ヘインズ』の二大Tシャツを、Vol.1の田中さんに続いて稲垣さんにも自由に着こなしてもらいました。
コーデ1
すっきりとしたシルエットが魅力の「ジャパンフィット」は、タックインでよりスタイリッシュに
田中「白Tを選ぶ際のポイントっていくつかあると思うんです。例えば、シルエットとか素材感とか。稲垣さんがこだわっているポイントはどこですか?」
稲垣「1番は着心地。30代に入ってから化繊のチクチクした肌触りや首裏に縫い付けられたタグが、着ていて凄く気になるようになってきて。その点、この「ジャパンフィット」は脇に縫い目のない丸胴編みで、さらにタグレス仕様だからストレスなし。柔らかな5.3オンス生地というのもポイントだね」
田中「今着ているのってXLサイズですよね? その割に全然野暮ったく見えないから不思議ですね」
稲垣「アームホールがしぼってあって、ネックが細めだからかな。シンプルで品のある格好が好きなので、Tシャツはタックインする派。「ジャパンフィット」は、シルエットがすっきりしているから、もたつかず収まりが凄く良い。今回はボトムスにちょっとデザインの効いたモノを選んで、ハットとスニーカーで引き締めてみたんだけどどうかな?」
田中「スタイリッシュな雰囲気がありながら抜け感もあって、真似しやすそうなのが良いですね」
稲垣「無地の白Tというのがポイントかな。これでプリントTだと主張が強すぎて大人の装いにはトゥーマッチ。あくまでスタイリングを支えるベース、という感覚で着てあげるのが正解だと思う。ジャケパンで上品にまとめたいときにも活躍しそうだね」
コーデ2
タフさが魅力の「ビーフィーT」は、ワイド&ドレッシーなボトムスとの対比で遊ぶ
田中「こちらの着こなしもスラックスにタックイン。インナーとして着ているからか、白Tの見え方がガラッと変わりますね」
稲垣「着ているのは同じくXLサイズだけど、そこはやっぱりヘビーウェイトの「ビーフィーT」。リブの太さや厚み、ガシッとした生地感がチラッと見えるだけでもカジュアルな印象を与えてくれるね。そして春はポジティブな色合いのアイテムを着たくなるから、トップスの重ね着でグリーンを取り入れてみた。一方で、他のアイテムは色を抑えつつなるべくシンプルにまとめた感じかな」
田中「「ジャパンフィット」よりも厚手ですよね」
稲垣「それでいて着丈は短めで身幅がしっかりあるから、タックインするとボックスシルエットが強調されるのも面白いなと。ワイドストレートのスラックスを合わせたことで生まれた、全体のドレッシーな雰囲気とTシャツのタフな生地感との対比も狙い通りでした」
田中「確かに上品さとカジュアルな雰囲気のバランスが、凄く稲垣さんらしい。もっとカジュアルなアイテムに合わせると、また違った感じで楽しめそうですね」
稲垣「直球ではあるけど、今こそ“あえての”ジーンズとかね。これまで『ヘインズ』のベーシックTはきれいめボトムスにばかり合わせていたけど、アメカジ復権の流れもあるし相性の良さは言わずもがな。新たな魅力に気づけそう」
自分らしさってこういうこと。定番ゆえの安心感が『ヘインズ』にある
稲垣さんの着こなしでポイントとなっていたのが、“スタイリングを支えるベース”としての白Tの取り入れ方。それを如実に表すのが両コーデに共通するテクニック、タックインです。裾をボトムスに入れることで、カジュアルの代表アイテムであるTシャツが大人の装いのキーアイテムに。これぞプロの技といえるでしょう。
田中「こうやって定番の二大白Tを着てみて、改めて感じる『ヘインズ』の良さってなんでしょうね」
稲垣「最初に話したように、普遍的でどんな着こなしにも合う、これに尽きるかな。アイテムとしてはベーシック、でもそれは“究極のベーシック”なんだよね。アウターやボトムスを問わず、さらに気負うことなく日常のどんなシチュエーションにでも対応する。生まれはアメリカなんだけど、日本人にとって『ヘインズ』の白Tは、いわば”白米”みたいな存在。どうりで飽きないワケだね」
稲垣さんにとって『ヘインズ』の白Tは、常に日本人の食卓にある白米のように、飽きることなく着続けられる“究極のベーシック”。定番ゆえにコーデを自在に楽しめる白Tは、付き合い方も人それぞれということです。この春は、ぜひみなさんも自分なりの白Tとの付き合い方を見つけてみてください。なおVol.1では、フリーランスPRの田中 遥さんと『ヘインズ』との関係性を、二大白Tコーデとともに読み解いています。こちらも合わせてチェックを!
▼Tシャツ以外の着用アイテムはすべて本人の私物
Photo_Katsunori Suzuki
Text_Tommy
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だからこんなにも愛せる。洒落者たちが語る、ヘインズの二大白Tの楽しみ方Vol.1
稲垣さんが聞き役となって田中さん流の『ヘインズ』白Tコーデにフィーチャー。日々さまざまなブランドと関わる田中さんにとって『ヘインズ』のアイテムにはどのような魅力があるのか、掘り下げます。