
日本の男にはアテッサがある。節目を迎えた名門が提案する、スタイルに効く腕時計
『アテッサ』は35年にわたり、独自のテクノロジーで時代のニーズに応え続けてきた。究極の実用時計は、日本の男たちの腕元に“スタイル”という恩恵をもたらしてくれる。
これまでも、これからも。多様化するライフスタイルの腕元に『アテッサ』がある
長きにわたって日本の時計製造技術をリードしてきた「シチズン」。『アテッサ』はその叡智が凝縮されたブランドだ。日本におけるビジネス時計の定番として不動の地位を築いた同ブランドは、誕生から35周年を迎え、さらなる躍動を見せている。2019年にはオン・オフで兼用できるデザインを目指した「アテッサ アクトライン」をデビューさせ、ラインアップを拡大。さらには日本初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」への技術提供など、その勢いは止まることを知らない。2020年には、国内中価格帯市場において売り上げNo.1(※注1)の男性チタニウム製腕時計ブランドに輝いている。
本記事では、現在の『アテッサ』をさまざまな角度から象徴する5モデルにフォーカス。日本の時計製造技術の粋というべき姿は、ビジネスマンの信頼を勝ち取ってきたブランドの歴史を映し出す。
日本の腕時計製造技術。最先端を担ってきた『アテッサ』について知っておくこと
『アテッサ』というブランドを語るとき、欠かすことができない要素が“チタニウム”である。軽量で腐食に強い特性から、おもに医療現場で使われていたチタニウム。腕時計の素材としては理想的な半面、素材特性としての柔らかさから加工が困難とされてきた。そんなチタニウムに目をつけた「シチズン」は、素材表面に特殊な加工処理を施すことで、傷から時計本来の美しさを守るデュラテクトを開発。チタニウムにステンレスの約5倍の硬度と耐傷・耐腐食性を付与することに成功したのだ。このチタニウムは“スーパーチタニウム”と名付けられ、1987年、この素材が使われたチタニウムウォッチとして『アテッサ』のプロトモデルが誕生した。
わずかな光で発電する「光発電エコ・ドライブ」もまた、『アテッサ』の優位性の1つ。「シチズン」は定期的な電池交換やオーバーホールを必要としないソーラーウォッチを進化させ、独自のソーラー機構を生み出した。この「エコ・ドライブ」は、蛍光灯などの光でも十分に動力を得ることができるため、オフィスワーカーでも動力切れの心配がない。また、ほとんどのモデルに標準電波の受信によって時刻を自動修正する電波受信機能を搭載。特に上位機種ではサテライト ウエーブ GPSによって、電波の届かない山岳地帯や僻地でも位置・時刻情報の取得を可能としている。現代の腕時計に求められる耐磁性の問題も、磁気による時刻の狂いを防ぐ「シチズン」の独自技術・パーフェックスによって解消。『アテッサ』が“最強のビジネスウォッチ”と呼ばれる所以は、他に類を見ない先進的なテクノロジーにあるのだ。
▼35周年記念モデルに見る、『アテッサ』ブランドの未来と先進性
冒頭で触れた「HAKUTO-R」との取り組みについても、少し掘り下げておこう。今年7月7日(木)に発売される「CC4044-53E」は、ブランド誕生35周年を祝うモデルであると同時に、「HAKUTO-R」とのコラボ作でもある特別な一本となっている。日本の宇宙スタートアップ企業である「ispace」が運営する「HAKUTO-R」は、独自のランダーとローバーを開発して月に送ることを目指す民間の月面探査プログラム。数多の企業とともに「シチズン」はこのプログラムに参画し、得意のチタニウム加工技術を生かしてランダー(月着陸船)にスーパーチタニウムの部品を提供している。つまり、ランダーが月面着陸に成功すれば、「シチズン」は時計メーカーとして月に歴史的な一歩を刻むことになるのだ。そう、「CC4044-53E」にはアニバーサリーモデルとしての価値とともに、宇宙へとつながるロマンチックなストーリーが宿っているといえる。
「アテッサ アクトライン」からリリースされる「CC4044-53E」の最大の特徴は、ダイヤルとケース、バンドに見られる結晶のような模様。これは新技術であるチタニウムの再結晶化によるもので、チタニウムを通常よりも高温で熱処理し、再度冷ますことで不均一な組成の結びつきを作り出す。こうして生まれる結晶のような模様は、黒を基調としたカラーリングと相まってどこか宇宙空間を思わせる。ただ、パーツの寸法が結晶化によって膨張するなど製造には高い技術と長い期間を要するため、世界限定1,000本の製造にも多大なる労力が払われている。なお、裏蓋にはコラボの証しとしてランダーの分解図イメージをデザイン。もちろん、「エコ・ドライブ」や衛星電波受信機能といった『アテッサ』ならではのスペックもばっちり完備している。
四者四様の価値を放つ傑作群から、男の琴線に触れる『アテッサ』に出会う
『アテッサ』ブランドについて復習したところで、同ブランドの“今”を示す4モデルをご紹介しよう。スーパーチタニウムや電波受信機能といったスペックだけでなく、多彩なデザインもまたこのブランドの魅力。所有感に浸れるラグジュアリーなモデルから、幅広い着こなしにマッチする汎用性の高いものまでさまざまだ。
我々を取り巻く環境は日々多様化を続けている。カットソーにカジュアルセットアップを纏い、自転車通勤……なんていう風景も今やビジネスにおけるスタンダードだ。そんな状況だからこそ、懐の深いラインアップから自分のライフスタイルにフィットする揺るぎない一本を探したい。
▼機能美溢れる精緻な顔立ちがデキる男を演出する、「アテッサ アクトライン」の傑作と大定番
『アテッサ』の技術の粋を求めるなら、「アテッサ アクトライン」の代表モデルの1つである「AT8185-62E」と、ブランドの人気モデルである「AT8040-57E」が有力候補だ。いずれもデザイン、スペックともに甲乙つけがたい完成度だが、ツヤっぽいラグジュアリーウォッチが好みなら前者を、信頼の置けるビジネスウォッチが欲しいなら後者をおすすめしたい。
1本目
精悍なブラックチタンと象徴的な挿し色が、静かな“熱”と男らしさを演出
多様化する現代のビジネススタイルに似合う、力強くかつ軽快なデザインが持ち味の「アテッサ アクトライン」。同シリーズにラインアップされる「AT8185-62E」は、立体的なダイヤルと大ぶりなプッシュボタンを有し、随所にあしらわれたオレンジがスポーティなアクセントを効かせる技ありのデザインとなっている。ブラックのボディがエレガントさを、随所のオレンジが男の遊び心を表現したデザインは、スーツやジャケパンといったビジネススタイルだけでなく、Tシャツ×ジーンズのようなカジュアルコーデにもマッチする。仕事も趣味も全力で楽しむエネルギッシュな男性におすすめしたい。
今モデルにも、『アテッサ』のお家芸である10万年に1秒の誤差といわれる原子時計をもとに送信される標準電波受信機能を搭載。日本と中国、アメリカ、ヨーロッパの4エリアで電波を受信し、正確な時刻を得ることができる。また、ダイレクトフライト機能によって、2ステップの操作で海外の現地時刻に合わせることが可能だ。海外を飛び回るビジネスマンにとっても頼れる機能が充実している。
チタニウムに表面硬化処理・デュラテクトを施すことで、ステンレスの約5倍以上もの硬度を実現したスーパーチタニウム。その中でもこのモデルに使用されている“ブラックチタン”には、デュラテクトDLCと呼ばれる技術が採用されている。炭素と水素で構成されるカーボン硬質膜でコーティングが施されており、傷に強いだけでなく、高級感溢れるあでやかな質感が持ち味だ。
なお、本モデルに採用されているオレンジカラーは、熱間鍛造工程の際にチタニウムが光り輝く様子を表現したもの。デザインの一部であるだけでなくストーリー性を担うこんな意匠は、コミュニケーションの糸口としても活用したい。
2本目
『アテッサ』の大定番クロノグラフが、ビジネスの腕元に信頼と誠実さを宿す
「AT8040-57E」は『アテッサ』の顔として長く親しまれている定番クロノグラフ。もちろん、スーパーチタニウムや標準電波受信機能といったブランドの各種名物機能を搭載している。デザインも秀逸で、シルバーのチタニウムケース&バンドに黒のダイヤルというスタイリッシュな面構えは、ビジネスカジュアルはもちろん、かっちりとしたスーツスタイルにも調和する。品格と洗練を兼ねそなえた姿は誠実さや信頼を重んじるビジネスマンにふさわしい。まさに文武両道という言葉が似合う一本だが、税込11万円という手に取りやすい価格を実現している点にも注目だ。
「エコ・ドライブ」、標準電波受信機能、ダイレクトフライト機能のほか、独自技術であるパーフェックスの搭載によって磁気や衝撃で針ズレも防いでくれる。また、光の約99%を透過させることで反射を抑え、文字盤を見やすくするガラスコーティング技術・クラリティ・コーティングで加工された風防にも注目だ。屋外の日の当たる場所でも、時刻をはっきりと読み取ることができる。加工が難しいチタニウムを使用しつつエッジを効かせた高級感溢れる造形同様、ユーザーにとっての利便性を追求する隙のないモノ作りへの姿勢が見て取れる。
▼技術の粋を実感できるスタイリッシュなエントリーモデルも、『アテッサ』なら充実
次に紹介するのは、初めて『アテッサ』を検討する人にも手にとってほしい2つのモデル。2022年初頭に登場した「BU0060-68E」はメタリックな多層構造の文字盤が存在感を放っており、一方の「CB3010-57L」はブランドの基本スペックを押さえたベーシックな3針モデルとなっている。いずれも手の届きやすい7万円台という好プライスながら、『アテッサ』の醍醐味を存分に味わえるはずだ。
3本目
ムーンフェイズの常識を覆す『アテッサ』の新機軸は、ファッション感覚で手にしたい
定番とは一味違う『アテッサ』が欲しい、という人に推したいのが「アテッサ アクトライン」に今年1月に加わった「トリプルカレンダー ムーンフェイズ」こと「BU0060-68E」。高級時計ではお馴染みのトリプルカレンダーとムーンフェイズ、そして奥行きのある多層構造の文字盤が抜群の存在感を放つ。さらに、既存のモデルには見られない文字盤の“ATTESA”ロゴもスペシャルな雰囲気を強調。ケースとストラップが一体化した“ラグスポ”を思わせる作りも相まって、品格を重んじながらもどこか色気のある大人の男を思わせるデザインとなっている。合わせやすいシルバー×黒の配色ながら、アクセサリー的な華やぎを持つ腕時計はシンプルなスタイリングのアクセントとしても重宝するだろう。
改めて文字盤に寄ってみると、価格を良い意味で裏切る多機能さが見て取れる。本来クラシカルな意匠であるムーンフェイズは6時位置にスタイリッシュに表現され、月・曜日を表示するトリプルカレンダーは三日月型の小窓によりシンメトリーに配置。また、文字盤の外周部分にソーラーセルをリング状にセットすることで、「エコ・ドライブ」の恩恵と金属文字盤の高級感を両立させている点は流石『アテッサ』といったところ。しかしそんな多彩な機能性とは裏腹に、スーパーチタニウムの採用により着け心地は実に軽やかなものとなっている。
4本目
“ファースト・アテッサ”にも好適。王道を征くシンプル3針は、スーツの袖口にもよく映える
「CB3010-57L」は“ファースト・アテッサ”の大本命。深海を思わせるブルーの文字盤とシルバーのスーパーチタニウムが織りなすスマートな3針時計は、ビジネススタイルに清潔さや知性といったイメージを付与してくれる。しかし、ただシンプルなだけが持ち味ではない。一体感のあるラグ&ストラップやリューズガードには、どこかラグジュアリースポーツウォッチに通じる雰囲気が潜んでおり、洗いざらした白シャツやジーンズといったカジュアルスタイルも腕元からスタイリッシュに仕上げてくれることだろう。手に取りやすいモデルながら、その高い汎用性とスペックは時計玄人をもうならせる。
7万円台前半ながら、スーパーチタニウムをはじめ、「エコ・ドライブ」、標準電波受信機能、ダイレクトフライト機能、針ズレ防止のパーフェックスといった『アテッサ』の基本的なスペックを網羅している点には特に注目したい。加えて、パーペチュアルカレンダーや視認性に優れた立体的なバーインデックス&針の採用など、ビジネスウォッチとしても実に優秀な一本に仕上がっている。『アテッサ』の膨大なラインアップに迷ってしまったら、コストパフォーマンスの面においてもまずこのモデルを検討して損はないだろう。
モノの質と実を知る男たちへ、1つの区切りを迎えた国産時計の髄をすすめたい
1918年に創業した国産時計の雄「シチズン」の技術が惜しみなく注ぎ込まれた腕時計ブランド『アテッサ』。デビューから35周年を迎えた現在も、進化を止めることなくテクノロジーやデザインにおいてますますブラッシュアップが図られている。もし、あなたがモノに質と実を求めるなら、使いやすさ・デザイン性・壊れにくさという腕時計に求められる三大条件を高次元でクリアした『アテッサ』は、間違いのない選択肢となるだろう。どのモデルを選んでも、きっと腕元にブレないスタイルを宿してくれるはずだ。
▽INFORMATION
『アテッサ』では現在、ブランド誕生35周年を記念して“アテッサ「YOUR STYLE」キャンペーン”を展開中。今回TASCLAPでも紹介した5本のモデルにフィーチャーし、それぞれを象徴するスタイル提案を行っている。
また、同キャンペーンでは男性のライフスタイルを彩る豪華賞品を、抽選で5名にプレゼント。TwitterもしくはInstagramのどちらかで応募可能なので、その詳細は以下のボタンよりチェックしてみてほしい。キャンペーン期間は6月10日(金)から7月31日(日)までとなるので、お早めに。
※注1_5万円~30万円の男性用チタニウム製腕時計ブランドにおいて(スマートウォッチは除く)。2020年における日本国内小売店での販売数量ベース。2021年5月~6月 ユーロモニター・インターナショナル調べ。
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※掲載の金額はすべて税込価格です
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Photo_Shoichi Muramoto
Styling_Makoto Sasaki
Text_Ryota Osujo