ポール・スミスと考える“腕時計とシャツ”の相性学。初夏コーデに映えるのはこんな4本

ゆるめのサイジングや心地良い素材によるリラックステイストが長らくトレンドとなっている現在のファッションシーン。その流れは今季も続きそうですが、一方で高感度な大人たちの間では少しずつ“気分”に変化が訪れています。なかでも象徴的なのは、品の良い襟付きシャツの人気再燃。トップスの主軸を、カットソーやスウェットといった楽ちんなウェアから、きれいめなムードのシャツへと移行するメンズが確実に増えているんです。

コーディネートに鮮度を呼び込んでくれるシャツは、この夏の主役トップス候補筆頭といえるでしょう。そして、その持ち味である大人っぽさをさらに引き出すためには、名脇役として腕時計を手首に添えることもお忘れなく。両者の共演によって、着こなしのこなれ感を飛躍的に向上させることが可能！ また、夏コーデ特有の“あっさり感”を解決するうえでも大いに役立つのは確実です。

• この夏、シャツコーデに合わせたい腕時計を一足先に見てみる

初夏コーデの盟友として必須の腕時計は、せっかくならシャツとの相性を考慮したモデルを選択したいものです。もちろん、大人にふさわしい上質感のある逸品であることも大前提となるでしょう。そこで指名したいのが、ご存じ英国の人気ブランド『ポール・スミス』が手掛けるウォッチシリーズです。遊び心とエレガンスを融合した洗練デザイン、さらに多彩なコーデにハマる豊富なバリエ―ションを兼備したコレクションは、シャツスタイルを磨き上げるための有効な一手となること請け合い。ここからは、シャツのタイプ別に、好相性な『ポール・スミス』のおすすめウォッチをご紹介していきましょう。

• 『ポール・スミス』のおすすめウォッチ一覧はこちら

襟付きならではの大人感がありつつ、男らしさの演出にも一役買ってくれるという、メリット多彩なワークシャツ。その腕元に持ってくるなら、白文字盤の「レディオ シックス」がおあつらえ向きです。モダンなラジオをモチーフとしたそのユニークなデザインは、タフな着こなしにひとさじの茶目っ気を演出してくれます。

白文字盤ならではのクリーンな雰囲気も大きな魅力で、ワークテイストを程良くいなすためにも効果的。インナーの白Tとさりげなく色を同調させれば、着こなしはより洒脱な仕上がりとなるでしょう。また、『ポール・スミス』らしい小粋なアプローチとして、文字盤各所にあしらわれたアクセントカラーも見逃せません。

• クリーンな中に潜む遊び心。白文字盤の「レディオ シックス」を見る

この時期人気の総柄シャツは、開放的かつ夏らしさ満点なアイテム。数あるシャツの中でも主張が強めのこのタイプは、落ち着いた色合いの腕時計で引き締めるのがセオリーといえるでしょう。そこで選びたいのが、シックな黒文字盤の「レディオ シックス」。ハイテンションな総柄シャツスタイルに大人の余裕を与えてくれます。

ダイヤルのみならず、ストラップ＆ケースに至るまでブラックを主体にデザインされたこちらの「レディオ シックス」。華やかな総柄シャツに時計を組み合わせる場合は、これくらい落ち着いたデザインのほうが好バランスです。その中で、ループなどのアクセントカラーや、文字盤に施されたラジオスピーカーのようなホールディテールが適度に存在感を発揮。洒落感も隙なくアピールすることができます。

• クールな引き締め効果あり。黒文字盤の「レディオ シックス」を見る

CHECK！

ここまで2つのスタイルで着用した腕時計「レディオ シックス」は、今季よりお目見えした新作。モダンなラジオから着想を得たというそのスタイリッシュなデザインは、腕元に個性を呼び込んでくれます。トレンドを意識した、ケース径36.7mmというコンパクトなサイズ感による洗練されたルックスのみならず、機械式ムーブメントを採用した本格的な作りも大人に刺さる要素です。

• 洗練ムード漂うコンパクトサイズの機械式。今季の新作ウォッチを詳しく見る

まず目を引くのが、スピーカーを思わせるホールの開いた文字盤。裏蓋も実にハイセンスで、艶やかなミラー仕上げとマットなヘアライン仕上げによる斬新なツートーン仕様になっています。また、カラーステッチやストラップ裏側の型押しビッグロゴ、配色切り替えのループなど、細部へのこだわりも見逃せません。

■DATA
ケース径36.7mm、5気圧防水、クリスタルガラス、機械式ムーブメント（自動巻き＋手巻き）、カーフストラップ、ステンレスケース

• モダンな感性が光る「レディオ シックス」のラインアップをチェック

上でご紹介した2モデルのほかに、ベージュダイヤル×ゴールドケースのカラーバリエーションモデルも展開。こちらはレトロムードの色濃い風貌で、コンサバな着こなしと特にマッチしてくれそうです。ストラップ裏はパープル、ベルトループには挿し色としてグリーンを採用。

• どこかレトロ感な面持ち。ベージュの「レディオシックス」を見る

1940～50年代の古き良きクッションケース時計からインスパイアされた定番モデル「クローズド アイズ ペア」は、トラッドな印象を醸すニットポロの良き相棒。“クラシック”というキーワードで、両者のテイストがぴたりと一致します。ただし、『ポール・スミス』が手掛ける一本だけあって、本モデルは単なるクラシックウォッチにあらず。コンテンポラリーなエッセンスが随所に落とし込まれ、着こなしに華やぎをもたらしてくれます。

例えば、縦横2種類のストライプが交差する表情豊かな文字盤であったり、ブランドを象徴するアーティストストライプのカラーを配した発色の良いインデックスだったり。各所の巧妙な意匠によってクラシカルなクッションシェイプのモダナイズを叶えています。さらに、ストラップの付け根にあしらわれた4色ステッチもアイキャッチとして奏功。細やかなディテールワークの効いた一本は、品行方正なニットポロスタイルに確かな“違い”を生んでくれます。

■DATA
ケース径39.5mm、10気圧防水、クリスタルガラス、クォーツ、カーフストラップ

• 巧みな配色が洒落感をそそる。「クローズド アイズ ペア」を見てみる

“台襟のみ”というすっきりとしたデザインのバンドカラーシャツ。となれば、腕時計もそれに呼応するようなミニマル顔のモデルがしっくりきます。そこで推奨したいのが、『ポール・スミス』の中で最人気モデルとして君臨する「チャーチ ストリート」。ミニマルかつスマートなルックスは、シャツの魅力をさらに盛り立ててくれるはずです。

アンティーク店が立ち並ぶ英国のチャーチストリートに由来するこのモデルは、2018年に誕生。デザインは同地でポール・スミスが見つけたヴィンテージカメラからヒントを得ています。ベースはあくまでもミニマルながら、各所にヒネリの効いたディテールを配置。シャッターモチーフのデザインを施した12時位置のサブダイヤルや、カメラレンズの目盛にヒントを得たインデックスなどはとりわけ印象深い仕様です。さらに裏蓋部分には、フィルムの現像を行う暗室をイメージした独自のアートワークも。

■DATA
ケース径40.5mm、5気圧防水、クリスタルガラス、クォーツ、カーフストラップ、ステンレスケース

• シンプル顔に潜む適度なヒネり。「チャーチ ストリート」はこちら

CHECK！

前述の二大ロングセラーモデルは、メンズ＆ウィメンズのペア展開。大切なパートナーと一緒に楽しむことができます。「クローズド アイズ ペア」の女性用モデルはインデックスの配色が180度反転し、メンズと補色の位置関係になっているのが特徴的。一方の「チャーチ ストリート」のウィメンズは、小ぶりなケースに合わせてサブダイヤルが6時位置のひとつのみにアレンジされています。どちらのシリーズも、オン・オフ問わず2人の腕に寄り添ってくれることでしょう。

• 写真1枚目「クローズド アイズ ペア」のメンズモデルを見る
• 写真1枚目「クローズド アイズ ペア」のウィメンズモデルを見る
• 写真2枚目「チャーチ ストリート」メンズモデルを見る
• 写真2枚目「チャーチ ストリート」ウィメンズモデルを見る

きれいめ回帰の潮流から、襟付きシャツの支持率が高まっているこの夏。一口にシャツといってもタイプはさまざまですが、どれを選ぶにせよ腕元の腕時計による格上げは必須要素といえるでしょう。さりげなく、かつセンス良くシャツコーデのグレードアップを狙うのならば、指名すべきは『ポール・スミス』のウォッチコレクション。品格も遊び心も欲張れるワンランク上のタイムピースは、スタイルを一段と素敵に見せてくれるに違いありません。

• 夏の腕元を洗練に導く。『ポール・スミス』の指名買いウォッチをチェック
• 今着たい。『ポール・スミス』のおすすめシャツも見てみる

▼着用アイテム（冒頭のコーデ）
腕時計44,000円、ストライプシャツ28,600円、パンツ33,000円

▼着用アイテム（SHIRT 01のコーデ）
腕時計44,000円、シャツジャケット59,400円、Tシャツ9,900円、ショートパンツ38,500円

▼着用アイテム（SHIRT 02のコーデ）
腕時計48,400円、オープンカラーシャツ19,800円、ジーンズ19,800円

▼着用アイテム（SHIRT 03のコーデ）
腕時計34,100円、ニットポロシャツ24,200円、パンツ33,000円、手に持ったジャケット77,000円

▼着用アイテム（SHIRT 04のコーデ）
腕時計38,500円、バンドカラーシャツ19,800円、ジーンズ15,400円、ベルト19,800円

以上すべてポール・スミス（ポール・スミス リミテッド）

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※掲載の金額はすべて税込価格です
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Photo_Shoichi Muramoto
Styling_Mitsuhiko Hoshi
Hair&Make_Taichi Yoneo
Model_Shogo
Text_Satoshi Yamasaki