
“お値段以上”のラグスポ時計。プロの目に『カルレイモン』の「マジェスティ」はどう映る?
新生活に向けて上質な腕時計が欲しいものの、何かと入り用な時期。でも大丈夫。『カルレイモン』なら価格以上の最旬ラグスポウォッチがアンダー5万円で入手できるんです。
3万円台から手に入る『カルレイモン』。今買うべきは、ラグスポの「マジェスティ」だ
大人たるもの、どんなシーンでも使える腕時計を1本は持っておきたいもの。なかでも惹かれるのが、トレンドに流されず、オン・オフ問わず使えるクラシックデザインのアイテムです。そして大人が着けるにふさわしい高級感があればなお良し。とはいえ、高級感のあるクラシックな腕時計は当然、値が張るわけで……。
『カルレイモン』はそんな時計界の常識を覆す時計ブランド。なにせ高級腕時計の複雑機構として知られるムーンフェイズが搭載された高級感溢れる腕時計が、3万円台前半から買えるんですから!
『カルレイモン』は日本の大学で学ぶ外国人留学生が在学中から企画を考え、卒業後社会人経験を経て2017年に設立したブランド。“時計の技術と美意識の結晶であるムーンフェイズをたくさんの人々に伝えたい”という思いが込められた腕時計は、目の肥えた時計愛好家の間ですぐさま話題となりました。
時計愛好家の心をつかんだのはムーンフェイズだけではありません。ドレスウォッチを踏襲した2針スタイル、主張しすぎない小ぶりなケースや黄金比率を持つ文字盤、日本製ならではの丁寧な仕上げなど、品格漂うその姿はクラシックウォッチの王道を体現するもの。ムーンフェイズを搭載したクラシックな顔付きに、細部に及ぶ高い質感、そして手の届きやすいプライス。『カルレイモン』の人気爆発は必然といえるでしょう。
そんな『カルレイモン』の中で、今1番の狙い目モデルといえば、ずばり「マジェスティ」です。デザインのベースは、1970年代から数多の時計マニアを魅了してきたクラシックなラグジュアリースポーツウォッチ。ブレスと一体化したケースやラウンドベゼル、レイヤード構造の八角形ケースと相まって、スポーティさと高級感が同居しています。そう、まさに現在の時計シーンのメインストリームである“ラグスポ(ラグジュアリースポーツ)”そのものなんです。
ラグスポ時計の強みは、なんといってもスタイリングへの対応力。「マジェスティ」もしかりで、ビジカジからラフなカジュアルスタイルまで幅広いスタイリングに調和します。これほどの完成度を誇るモデルながら、ブランドがこだわるフレンドリープライスは健在。アンダー5万円で買えるラグスポは、大人のおしゃれに値段以上の恩恵をもたらすでしょう。
腕時計玄人をも魅了する「マジェスティ」。その細部に宿る“異才”に注目したい
アンダー5万円の時計とは到底思えない高級感の秘密はディテールにあります。『カルレイモン』のこだわりと美意識が凝縮された細部をじっくりと見ていきましょう。
Check1
黄金バランスを持つ文字盤と流麗なブレス一体型ケース
文字盤は時計の印象を左右する“顔”というべき部分。インデックスやサブダイヤルの大きさや位置に少しでも乱れがあろうものなら、美観も高級感も損なわれてしまいます。その点、「マジェスティ」は熟練職人が文字盤のバランスを徹底研究。特に配置が難しいとされるムーンフェイズをも黄金バランスでまとめ上げています。また、ケースはブレスレットとトータルで設計・デザインされた一体型。さらにベゼルの正面側にはブラッシング仕上げを、エッジ部分にはポリッシュ仕上げを施すことで質感が高められています。
Check2
高硬度を誇るサファイアガラスと技あり機構のストラップ
ケースの素材には、傷がつきにくく、かつ錆びにも強い特性から医療用具にも使われるサージカルステンレスを使用。風防は多くの高級時計ブランドが使用するサファイアクリスタルガラスです。高級感もさることながら、さらに反射防止コーティングを施すことで耐傷性と視認性を高めています。そして、インターチェンジャブルストラップと呼ばれる構造も「マジェスティ」の特徴のひとつ。これは時計ストラップを工具無しで簡単に交換できる仕組みのこと。この価格帯の時計では稀に見る仕様です。その日の着こなしに合わせて、メタルとラバーのストラップを簡単に“着せ替える”ことができるんです。
着こなしを格上げするオールマイティな1本。プロに聞く「マジェスティ」の魅力
「マジェスティ」が売れている理由は、腕時計としての完成度だけではありません。日々のスタイリングにもたらすメリットもまた、大人を魅了する理由のひとつ。メンズファッションの最前線で活躍するスタイリスト・武内雅英さんに「マジェスティ」の実力を明らかにしてもらいましょう。
「この「マジェスティ」を見た瞬間、品の良い高級感のある腕時計だなと思いました。特定のパーツが高く見える、というのではなく、デザインのバランスや細部の仕上げなどが調和した結果、全体の質感が高まっているんですよね。だから、高級感がこれ見よがしではなく、あくまで自然。八角形のケースやブレスレットと一体化したケースなど、ラグスポらしいデザインも好印象です。また、ダークブルーのダイヤルもスポーティ色が強すぎず、ノーブルな色気を感じさせますね」
「スタイリストという職業柄、腕時計を見ると、どんなスタイリングに合うかをまずは考えます。ラグスポウォッチの正統というべき「マジェスティ」には、かっちりとしたスーツはもちろん、ラフなカジュアルスタイルにもマッチする高い汎用性を感じます。私がスタイリングする場合は、この品の良さを生かして、セットアップスタイルや、アメカジの“シメ”のアイテムとして使いたいですね。ラフなスタイリングでも、腕元に「マジェスティ」をプラスするだけでグッと大人っぽくまとまると思いますよ」
▼オン・オフ兼用。武内さんのセルフスタイリングに見る「マジェスティ」の有用性
万能なラグスポウォッチだと武内さんが太鼓判を押す「マジェスティ」。そこでこの腕時計をキーアイテムにしたオンとオフ、2通りのスタイリングを披露してもらいました。ダイヤルのダークブルーを生かしたカラーコーディネートの妙に要注目です。
着こなし1
ブラウンのセットアップを使った、アズーロ・エ・マローネのビジカジスタイル
かっちりとしたスーツスタイルに合うのは、いわば当然。より今っぽく着けこなすなら、こうしたゆったりしたシルエットのセットアップとのビジカジコーデもおすすめです。セットアップの色はネイビーやグレーが定番ですが、大人っぽさを重視するなら断然ブラウン。ブルーダイヤルの「マジェスティ」なら、イタリアの伊達男が好む黄金の配色であるアズーロ・エ・マローネ(青と茶)のスタイリングに。セットアップはカジュアル色がやや強いので、足元は軽快なスニーカーではなく黒のオックスフォードシューズで引き締めているのもポイントです。
着こなし2
アメカジもワンランクアップ。ブルーダイヤルを生かしたデニムの着こなし
正統デザインのラグスポは、休日のカジュアルコーデにも違和感なくマッチします。なかでもブルーのダイヤルはデニム系のウェアと相性が良いため、リジッドデニムのGジャンに合わせてみるのも良いでしょう。春という季節柄、着こなしが重たく見えないよう生成りの軍パンを選んで軽さを演出した点もお見事。ともすればラフになりがちなアメカジも、「マジェスティ」の品の良いエッセンスが加わることでクラス感のある大人カジュアルにまとまります。
大人にふさわしい品格と汎用性。やはり「マジェスティ」は万能のラグスポウォッチだ
これまで、どちらかといえば腕時計玄人たちの間での評価が高かった『カルレイモン』。ですが、ラグスポをコンセプトにした「マジェスティ」は、ファッション面におけるメリットも絶大。オン・オフ問わず、高いパフォーマンスを発揮してくれる“実用時計”でもあるんです。大人が着けるにふさわしい高級感と、スタイリングにおける高い汎用性、そして手に届きやすいプライス設定。発売以来、品薄が続く「マジェスティ」の人気は、今後さらに白熱しそうです。
Photo_Shin Igarashi
Text_Ryota Osujo