
音が生まれるインテリア。次世代の電子ピアノが実現する音楽のある豊かな暮らし
次世代電子ピアノ『Privia(プリヴィア)』PX-S7000が、極上のピアノクオリティはもちろん、演奏だけに留まらない幅広い楽しみ方で音楽との密接な毎日を届けます。
聴いて、見て、奏でて幸せになる。自由に音楽と接する次世代の電子ピアノ
聴く・見る・奏でる。外出はもちろんライブの開催が制限されたコロナ禍で発見したのは、自宅で音楽を奏でる喜びだったのではないでしょうか。ある人には懐かしく、ある人には新しかった楽器演奏。生活空間に“音”を手繰り寄せたことで、あらゆる人々にとって音楽体験が身近なものとなっています。
楽器演奏において重要なのは、「これからも弾き続けたい」「いつまでもそばに置いておきたい」と思える相棒としての楽器に出合えるかどうか。上達の感動ももたらしてくれる楽器において、譲りがたい選択のポイントです。そこでおすすめしたい一台が、“Style, Reimagined”をコンセプトに生まれたカシオの次世代電子ピアノ『Privia』PX-S7000。これからの音楽ライフの相棒として、聴いても見ても奏でても幸せな気分になれる実力を秘めているのです。
さまざまなインテリアともすんなり調和する『Privia』PX-S7000
本製品の魅力については、まずそのルックスが多くを物語っていると言って良いでしょう。ボタンや液晶パネルなどのパーツを削ぎ落としたソリッドなボディ。木目調のスタンドと相まって、さまざまなインテリアとも調和しそうなシンプルで直線的なスタイルを貫いています。一方で、イメージを主導するハーモニアスマスタードというボディカラーは極めて斬新。電子ピアノにおける『Privia』という確固たる新ジャンルを築いているといえるでしょう。
こうして見た目だけに触れると、デザイン頼みの製品であると誤解されるかもしれませんが、そこは40年を超える楽器事業経験を有するカシオ。次世代の電子ピアノに不可欠な、ハイスキルユーザーも満足する楽器クオリティを実現するためのテクノロジーが盛り込まれているのです。
多様な価値観が集まるロンドンでインスピレーションを得た、新しいピアノの在り方
『Privia』PX-S7000のさまざまなテクノロジーを解説する前に、この電子ピアノが誕生した背景に触れておきましょう。1980年にスタートしたカシオの楽器事業。そのルーツには、創業家の樫尾四兄弟の次男で開発担当だった樫尾俊雄元会長の思いがありました。音楽好きだった俊雄氏は自ら楽器を手にするもなかなか上手く弾けず、「誰もが簡単に音楽が楽しめる楽器を作りたい」という考えに至ったそうです。そんな想いから、1980年に誕生したカシオの電子楽器1号機の「Casiotone 201」から時を経て、PrivateとPianoを掛け合わせた『Privia』がデビューしたのは2003年。今回、その『Privia』のフラッグシップモデルのための新しいコンセプトを生み出すため、デザイナーはロンドンへ向かいました。
Check1
”ピアノを中心に人々が集う”という音楽体験
デザイナーがロンドンに求めたのは、多様な価値観を持つ人々が集まる場所に根付くクリエイティビティの源泉でした。半年に及んだ滞在では、音楽や楽器のクリエイティブリサーチやユーザー調査、コンセプトワークを中心に、人々の暮らしに寄り添う建物や部屋の造りといった文化の体感にも時間を費やしたそうです。
今回のコンセプトに最も強く影響を与えたのがターゲットユーザーの声でした。ひとつは「ピアノを弾くことは好きだけど、自宅のインテリアやライフスタイルに合わないから置けない。インテリアに調和するものであればまたピアノを再開したい」。そして、「ピアノは壁に向かってひたすら練習する孤独な体験というイメージがある。もっと家族や身近な人と和やかに音楽を楽しみたい」というものでした。そんなふたつの声から着想を得て「In Harmony with Life」という新しいブランドステイトメントに辿り着いたのです。
また、ロンドンでの生活からもインスピレーションを得られたのが、現地で招かれたクリスマスパーティでした。会場にあったグランドピアノを誰かが弾き始めると、それをきっかけに皆がピアノの周りに集まり、耳馴染みのあるポップスやロックを歌い始めたのです。その自然で和やかな音楽体験は、人々の真ん中に、ひいては部屋の中心に置けるピアノを発想するきっかけのひとつになったと言います。
Check2
どこから見ても美しいデザインと、どこにおいても美しく響く音響システム
どんな部屋でも中心に置けて、音楽を楽しめる。そのために設けられたファンクションのひとつが「スペイシャルサウンドシステム」です。ボディ背面に備わる計4基のスピーカーがそれぞれ個別にボリュームや成分など音の要素を調整、空間上で自然な音の広がりを表現します。なおかつスピーカーを覆うネットには、インテリアとマッチするようにファブリック素材を採用。部屋の中心に置くのにふさわしい、全周どこから見ても美しいデザインを達成しました。
「スペイシャルサウンドシステム」にはこんな利用法もあります。付属のワイヤレスMIDI&AUDIOアダプターを使用したBluetooth接続に対応しているため、スマホなどの音源を再生することが可能。スピーカーの代わりに、部屋の中央にあるピアノから好きな音楽を流すこともできるのです。
Check3
部屋の中心に置くためのファンクション
一般的なスタンド付き家庭用電子ピアノは、壁際に設置されるのが常。それゆえ音の響き方も、楽器の背面に壁があることが前提とされていました。そこで、壁際以外の設置場所に応じた音響設定を求め、スタンダード、ウォール、センター、テーブルという4つのポジションを設定できる「ピアノポジション機能」を開発。ユーザー自身で設置場所それぞれに最適な音響設定を選択し、周波数や音量バランス、音の成分調整を切り替えられるようにしたのです。
ポップスやロック、ジャズも。往年の名サウンドを再現して“なりきり演奏”
『Privia』PX-S7000に搭載された音色は400種。ジャンルの枠を超えて、その日の気分に合わせた自由なプレイが楽しめます。
Point1
あの時代の憧れサウンドも思いのままに再現できる
豊富な音色を自由に選べるのも『Privia』PX-S7000の特徴です。世界の名器と呼ばれるグランドピアノの音から、1970~80年代のアーティスト音源をオマージュしたエレピサウンドまで、細かな質感を表現した音色が搭載されています。さらに鍵盤の左袖には、直感的に音を操るピッチベンドホイールも用意されており、かつて憧れた曲に近づく演奏はもちろん、イメージが膨らめばオリジナル曲の制作にまで発展するかもしれません。またBluetooth接続による外部音源の再生に合わせて弾くことで、大好きなアーティストとのコラボレーションも可能。演奏を止められない時間が続きそうです。
Point2
ガジェットを接続して広がる新しい音楽体験
外部接続に関してご紹介しておきたいのが、付属のワイヤレスMIDI & AUDIOアダプターを使って接続できるアプリ「CASIO MUSIC SPACE」です。スマートデバイスを使って、『Privia』PX-S7000に備わる数多の機能を視覚的に一括で操作。スマートデバイスに保存された曲やMIDIファイルをデバイスの画面上で楽譜として確認したり、弾く鍵盤を視覚的に表示してくれるピアノロールで練習することもできます。さらにマイクの接続も可能。25種のマイクエフェクトを内蔵しているので、自宅にいながらのボーカル&ピアノライブを楽しむことだってできちゃいます。
基本の音も抜かりなし。目指したのは、プロも納得するグランドピアノの響き
先に搭載音色は400種と説明しましたが、なかでも特にこだわったのは、グランドピアノのサウンドと響き。その音色を表現するためのテクノロジーをご紹介しましょう。
再現1
これが電子ピアノ!? 空間の響きまでもが伝わる音作り
グランドピアノの音の再現にも、かつてないテクノロジーが投じられています。そのひとつが「マルチディメンショナルモーフィングAiR音源」です。弦の共鳴によるグランドピアノならではの響き方や音の特性を徹底的に研究。弾き方や時間の経過による音の変化をコントロールし、奏者の感性のままに優しく繊細な音から力強い音まで表現できます。
再現2
高級感のあるピアノ特有のタッチ感
鍵盤を押すことで音を出すピアノは、そのタッチで感情を表現する楽器です。だからこそ『Privia』PX-S7000は弾き心地においてもピアノらしさを譲りませんでした。その答えとして辿り着いたのが、進化した鍵盤機構とデジタル制御技術の融合が生んだ「スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤」です。
スプルース材と樹脂のハイブリッド素材を採用した白鍵には、象牙のような感触のシボ加工、黒鍵には黒檀を思わせるツヤを落とした表面仕上げを施し、グランドピアノさながらの高級感を表現しています。さらに、鍵盤から指を離す速さで変わる音のニュアンスまでも表現したキーオフシミュレーターなど、グランドピアノを知り尽くした人も納得させるデジタル制御技術が詰まっているのです。
ベテランも初心者も。『Privia』PX-S7000と音楽のある毎日を始めよう
コンセプトの源泉を求めてロンドンまで飛んだデザイナーの思いから生まれた“生活に調和し、人々が集う中心”になり得る『Privia』PX-S7000は、インテリアやライフスタイルと調和するミニマルなルックスに収められた、カシオならではの最先端デジタル技術が詰め込まれた新しい電子ピアノです。いつまでも一緒にいたいと思わせる生活の相棒たる楽器として、音楽がより身近になる理想の暮らしを、きっと叶えてくれるに違いありません。
Text_Tonao Tamura