
ダウンのスペシャリスト、ナンガが放つ話題作は……布団!? 100年愛せるその理由に迫る
冬を迎えるにあたって、用意しておきたいのが軽くて暖かい布団。ヒマラヤでも使われる寝袋メーカー『ナンガ』が本気で作った布団なら、その性能に間違いはありません!
寝袋とダウンジャケットで知られる『ナンガ』は、なぜ布団を作ったのか?
1941年に滋賀県で創業し、現在では日本を代表するダウン製品ブランドとして不動の地位を確立している『ナンガ』。国内で洗浄・精製した極上の羽毛「河田フェザー」を使用するスリーピングバッグ(寝袋)は、過酷な冬山に挑む登山家たちから絶大な支持を獲得しています。さらに、高い保温性と洗練されたデザイン性を兼ねそなえたダウンジャケットは、ご存じの通りファッションアウターとしても注目されています。
そんなダウン界のトップランナーは“ある疑問”を抱き続けてきました。それは「寝袋やダウンウェアにお金をかける人は多いのに、なぜ、毎日使う寝具にこだわる人は少ないのか?」ということ。そんな思いのもと始動したのが、羽毛布団レーベル『グッドスリーピング』です。ヒマラヤの寒さにも耐えうる寝袋開発で培われた”ナンガ・クオリティ”が、都市生活者の毎日に上質な眠りをもたらしてくれます。
スリーピングバッグの縫製技術を応用。羽毛布団「ダウンデュベ」が毎日を変える
『グッドスリーピング』のメインアイテムは、掛け羽毛布団「ダウンデュベ」です。羽毛は三重県の羽毛加工メーカー「河田フェザー」で洗浄・加工されたスペイン産ホワイトダックダウンのDXダウン。760フィルパワーという羽毛のかさの高さを生かすため、ダウンを封入する立体キルトも通常より高く設定されています。そして生地にしっかりとした60番手のコットンサテンを使うことで重心を下げ、就寝中のズレを軽減。さらに、従来の布団からは想像できないほどコンパクトに収納できたり、自宅で洗濯できたり、と『ナンガ』の寝袋開発の知見が、日々の生活での使いやすさに直結しているのです。
アイテム1
寝返りを打っても体に沿うキルト設計の「ペンダゴン」
今シーズン登場した「ダウンデュベ シングル DX ペンタゴン」の特徴は五角形(ペンタゴン)のキルト。実は一般的な四角形のキルトは、縫い目の角に羽毛が行き渡りづらくコールドスポットが生まれやすい、という欠点がありました。そこで『ナンガ』は五角形を組み合わせた独自のキルト設計を採用。寝返りをしても体に寄り沿うキルトが保温性のムラを失くし、暖気の流出を防ぎます。1,200gという大容量の羽毛と相まって、シリーズ最高クラスの暖かさを体感できるハイスペックな掛け布団です。
アイテム2
一人寝特化型「マミー」&ダブル用キルト構造「トラぺゾイド(ダブル)」
左の「ダウンデュベ ミッドウェイト シングル デラックス(マミー)」は、人体の形状に合わせた寝袋をモチーフにした1人寝掛け布団です。場所ごとにキルト形状と羽毛の量を変化させることで、効率的な保温効果を発揮します。羽毛量を一般的な掛け布団の2/3に抑えるように調整し、別売りのダウンブランケットとドッキングすることで気温や好みに合わせて保温性能を調整するという、アウトドアギア的レイヤリングシステムを搭載しています。
一方、右の「ダウンデュベ ダブル DX(トラぺゾイド)」は190×210㎝のダブルサイズ。2人で使用しても保温性を担保できるように設計された、独自の台形キルト構造を採用しています。コールドスポットが発生しにくいよう襟元のステッチを省くなど、細かい工夫も寝袋由来のディテール。また、ダブル対応サイズながら重量は2,784gと、軽量さも際立っています。
購入後もアフターケアに対応。メンテナンス次第で羽毛の寿命は、なんと100年!
『ナンガ』はプロダクトを末長く使ってもらうために、寝袋やダウンジャケットの手厚いアフターケアを用意しています。布団に関しても、いったん解体して、中の羽毛の洗浄を行ってから新しいカバーに収めることで新しい布団へと生まれ変わらせます。そもそも羽毛は、きちんとメンテナンスをすれば100年は使える素材といわれています。特に『グッドスリーピング』のような上質かつアフターケアの整った羽毛なら、十分一生モノとなり得るのです。
軽やかで暖かい快眠を、『ナンガ』の「ダウンデュベ」で叶えよう!
プロの登山家にとって、寝袋はまさに生命にかかわるギア。過酷な寒さに耐える保温性はもちろん、機動性を高めるために軽量性も要求されます。そんな登山家たちから絶大な支持率を獲得してきたダウンメーカーが本気で作った布団は、文字通り“眠るためのギア”。『ナンガ』の「ダウンデュベ」は、質の高い睡眠をもたらしてくれるだけでなく、優れた道具を所有する喜びも味わわせてくれるでしょう。
Text_Ryota Osujo